*さいはての西*

fwest.exblog.jp
ブログトップ

『ダーク・ジェントリー全体論的探偵事務所』ダグラス・アダムス著/安原和見訳(河出文庫)河出書房新社

d0075857_21072434.jpg

お待たせしました! 伝説の英国コメディSF「銀河ヒッチハイク・ガイド」の故ダグラス・アダムスが遺した、もうひとつの傑作シリーズがついに邦訳。前代未聞のコミック・ミステリー。
(出版社HPより・書影も)




現在Netflixでドラマが配信されている『ダーク・ジェントリー』の原作。
こちらもまさかダグラス・アダムスの新刊が、しかもわたくしの大好きな安原和見さんの訳で読めるなんて! 幸せ。

先にドラマを少し見始めていたのですが、これがまあ何が起きているのかぜんっぜんわかりません。
それでいったん休憩して、こちらの原作が出たのを幸いに先に読み始めたのですが、これがまあ何が起きているのかぜんっぜんわかりません。半分どころか4分の3読んでも、何なら残り数十ページのところまで読んでもわかりません。

なのにおもしろいってどういうこと。

ドラマの方は早々にけっこうえぐい展開になることもあっていったん休憩したのですが(無意味なグロを延々見続けるのはつらいものが)、小説の方はグロ表現はほとんどありません。
ですが、「電動修道士」などという単語が何の説明もなく出てくるわ、ダグラス・アダムスらしく偏執的なまでにまたソファーの話が出てくるわ、浴室に馬がいるわ、それなのに最後なんかいい話になってダグラス・アダムスだわ…てなるわ、とにかく『銀河ヒッチハイク・ガイド』シリーズや『これが見納め』(みすず書房刊)がお好きな方なら、何も言わずにレジまで本を持って行ってください。ぜったい買ってよかった…どころかこのおもしろい小説1000えん(※税別)でおつり来るの? 今どき翻訳ものの文庫めったに1000えん(※税別)で買えないのに? 詐欺?(そこは信じて)てなりますので。

ドラマの方は舞台がアメリカに変更されていましたが、原作はやっぱりと言いますか、イギリスのケンブリッジ界隈でした。
ドラマは今年の1月2日からシーズン2の配信が開始されたものの、残念ながらシーズン2で打ち切りが決まってしまったそうです。
ドラマを完走していないので何とも言えないのですが、もしかしたらやはり、ダグラス・アダムスのいかにもなブリティッシュネスは、セオリーどおりイギリスを舞台にしてドラマも制作した方が合っていたのかもしれません。

ドラマの方を見ていると、「ドクター・フー」に雰囲気が似ているなと思っていましたら、元々「ドクター・フー」の一エピソードとしてダグラス・アダムスが脚本を書いていたものだそうです。どうりで。これをぜひ「ドクター・フー」でも見てみたかったです。

この小説は「ドクター・フー」のファンの方にもぜひおすすめします。理由はあとがきで訳者の安原和見さんが推理されているのを合わせてぜひお読みいただければと思います。




[PR]
# by n_umigame | 2018-01-03 23:40 | | Trackback | Comments(0)

『雪と毒杯』エリス・ピーターズ著/猪俣美江子訳(創元推理文庫)東京創元社

d0075857_18583401.jpg

クリスマス直前のウィーンで、オペラの歌姫の最期を看取った人々。帰途にチャーター機が悪天候で北チロルの雪山に不時着してしまう。彼ら八人がたどり着いたのは、雪で外部と隔絶された小さな村のホテル。歌姫の遺産をめぐり緊張が増すなか、弁護士によって衝撃的な遺言書が読みあげられる。そしてついに事件が──。修道士カドフェル・シリーズの巨匠による、本邦初訳の傑作本格。解説=三橋暁
(出版社HPより・書影も)


映画『グレートウォール』のおかげで久しぶりに「修道士カドフェル」シリーズのことを思い出していたら(だいたい同じ時代設定)、なんとエリス・ピーターズの新刊が! 発売時に情報を取り漏らしていたのですが、おかげで真冬のシーズンに読めてかえってよかったです。
著者のエリス・ピーターズは1995年に鬼籍に入られていますので、まさか新刊が出るとは思っていませんでした。解説にくわしいのですが、「修道士カドフェル」シリーズは一度、社会思想社の現代教養文庫で全巻邦訳が出たのですが、社会思想社が倒産廃業され、その後まもなく光文社文庫から全巻再刊されたものの、現在はまた品切れになっているようです。せめてKindle等の電子書籍でいつでも読めるようにしていてほしい…。
サー・デレク・ジャコビの主演でドラマ化もされていて、ドラマも大好きだったのですが、こちらも日本盤ディスクは長年廃盤になったままのようで、本当に残念です。ヒュー・ベーリンガー役が3回も変わったからなの?(涙)

以下、ネタバレしていますので、もぐります。
明確なネタバレは避けていますが、ミステリー好きの方にはわかってしまうかもしれませんので、今からお読みになる方でネタバレされたくない方は、ここで回れ右推奨です。









More
[PR]
# by n_umigame | 2018-01-03 23:38 | ミステリ | Trackback | Comments(0)

年始のごあいさつ


新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。



毎年恒例、今年の抱負ですが、2018年も引き続きこれ。

「目指せ! 東京オリンピック(の年)」

で参りたい所存です。



昨年の目標を見直していたら「2017年は旅行に行きたい」とか書いていて、
これは叶いました。
しかも国内のみならず、海外へも。
うれしかったです。旅行もとても楽しかったですし。

とても自信がつきました。

で、調子こいたら、「チョーシこいてんじゃねえぞコラ」とどっかからチンピラがわいて出まして、
ちょっと面倒なことに。


今年はチンピラが出てこないように、さらに飛距離を飛ばしたいと思います。


ところで、あんた去年は8月からブログ更新してないじゃないですかっていう話ですね。

これも今年はもう少しちびちびと更新できればと思います。



d0075857_17394859.gif
今年もイラストは、いらすとわんパグ様 よりお借りしました。→
ありがとうございます。




[PR]
# by n_umigame | 2018-01-03 23:30 | 日々。 | Trackback | Comments(0)

『ボス・ベイビー』(The Boss baby)(2017)ネタバレあり感想

d0075857_23440440.jpg
画像はIMDbより。

こちらはネタバレ「あり」感想になります。「なし」感想はこちら。→

2018年春に日本公開が予定されていますので、未見の方はこのまま回れ右でお願いいたします。

関連記事






 北米盤Blu-rayで英語音声英語字幕にて、1度だけ見た感想になります。
 ところどころ記憶違いや解釈が間違っているところなどあるかもしれませんが、おおらかな目で見てやってくださいませ。

 以下、ネタバレです。
















More
[PR]
# by n_umigame | 2017-08-14 23:58 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(1)

『ボス・ベイビー』(The Boss baby)(2017)ネタバレなし感想




 長年日本では劇場公開がなかったドリームワークス・アニメーション作品が、このほど公開されることが決まったとのニュースが入り、ご同慶の至りでございます。
 DVD発売の記念上映を除くと、2012年8月1日に公開された『マダガスカル3』以来ですので、5年半ぶりとなります。

映画『ザ・ボス・ベイビー(原題) / THE BOSS BABY』超特報映像


 え、なんでそんな殺伐とした礼儀正しさ(@北大路公子)あふれるテンションなのって?そりゃあなた、今まで何度も期待しては失望させられるようなことが、日本でのDWA環境にはありすぎたからですよ。
 でも今回(こそ)は希望が持てるのは、DWA本体もユニバーサルの傘下に入り、日本の配給も東宝東和に変更になったこと。来年の春公開予定だというのにすでに公式サイトも(コンテンツはまだですが)できていますし、Twitterの公式アカウントも始動しています。「きちんと公開しますよ」「そのための日本語による広報も準備していますし、公開が近づいたらもっと更新しますよ、おさおさぬかりはありません」という、「仕事ができる人は仕事が早い」の法則が生きている、と思われます。よろしくお願いいたします。

 とはいえ、日本公開はかなりの周回遅れであることは事実でして、本国アメリカでは2017年3月に公開済み、すでにBlu-rayなどのソフトも販売済みです。
 最近はDWAの新作は北米盤で見るのが当たり前になっていたので(だって日本盤が出るのかどうかすらわからないし…)「ボス・ベイビー」も早速北米盤Blu-rayで視聴しました。

 「トロールズ」もいい作品で「なめてましたごめんなさい」だったのですが、「ボス・ベイビー」はそれに輪をかけて「なめてましたごめんなさい」作品でした。
 これは傑作だと思います。
 また、ネタバレあり感想では触れますが、「トロールズ」がそうだったようにオバマ大統領の時代のアメリカの作品でもあり、だからこそ「トロールズ」がそうだったように今こそ見てほしい作品だと思います。

こちらは「ネタバレなし」感想ですが、長くなるのでたたみますね。



More
[PR]
# by n_umigame | 2017-08-14 21:52 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)

お久しぶりです


ご無沙汰しております。

3ヶ月以上更新しなかったなんて初めてです。

留守中にも関わらずお寄りくださった皆様、心からお礼を申し上げます。
ありがとうございます。
いえ、留守している間ほどアクセス数が増えているってどういうことですか。
あんたいない方がましってことですか。
いつものことなのでもう気にしてませんけどね。
(だったら言うな)

というのは半分冗談として(半分かい)、本当にお越しくださってありがとうございます。

なぜこんなに間が開いてしまったかと言いますと、端的に言って、パソコンのせいなんです。

今時スマホでも更新できるでしょって話なんですが、エキブロのスマホアプリが控えめに言ってもWTF。
(控えめどころか最大級の悪態)
そして私のブログいつも長文。
なので、やっぱりパソコンからの方が便利なのです。

パソコンはOSがWindows10ですが、こいつがまた聞きしに勝るアレですね。
それ以前に、ネット環境につなぐのに、本当にいろいろありまして。
主に自分がどんくさかったのですけれども、NTTやプロバイダのサポートセンターの方があれこれ手を尽くしてくださいました。
ありがとうございます。

おかげさまで何とかなりましたので、またぼちぼちと更新していきたいと思います。
よろしくお願いいたします。





[PR]
# by n_umigame | 2017-08-12 21:17 | 日々。 | Trackback | Comments(0)

映画『グレートウォール』Blu-ray各国バージョン(2017.5.7現在)

d0075857_23593892.jpg
(画像はThe Great Wall Movie Poster Galleryより)
http://www.impawards.com/2016/great_wall_gallery.html



映画『グレートウォール』を5回も観に行ってしまい、さすがに飽きるか満足するだろうと思っていたのですが、見れば見るほど細かいところをコマ送りで見たくて震えています。

となると、次に正座待機はディスクです。

とりあえず北米盤はBlu-rayのリージョンがたいていALLで、Amazon.comでお手軽に予約できるしほぼ確実に届くので(※重要)予約をしたのですが、中国語の字幕が入っていないようなので、ちょっと調べたものを、自分用のメモに記事にしておきます。

DVD/Blu-rayに関してはスチールブックでないととか、そういったこだわりがあまりないので、まとめはスタンダードなBlu-rayだけです。ご了承ください。
配信は、Amazon.comでは5月9日から開始します。

***

以下、韓国版以外はすべてAmazonの情報です。
海外のディスクはフタを開けたら仕様が変わっていたということもめずらしくないので、そのおつもりでごらんください。

***


■US(北米):2017年5月23日リリース予定
The Great Wall (Blu-ray + DVD + Digital HD)
音声: English (Dolby Digital 2.0 Stereo), English (Dolby Digital 5.1), French (Dolby Digital 5.1), Spanish (Dolby Digital 5.1)
字幕: French, Spanish
リージョン:All
※特典に削除シーンなど。字幕に明記されていませんが、北米盤にはほぼ必ず英語のクローズドキャプション(耳が不自由な方向けの字幕)もついていると思います。
フランス語とスペイン語の音声はアフレコでしょうか。これも聞いてみたい。
この映画の本国の方のTwitter公式アカウントによると、削除シーンをすべて(all)収録したとツイートしていたので、話半分でも期待しています。
本編を見ていると、103分というコンパクトな尺におさめたのはすばらしいと思いますが、やはり展開が急すぎて編集がいびつに感じる箇所が、わたしのような素人目にもところどころあって、その辺りの穴埋めも見たい。
ノベライズを読んでいると、セリフもかなり刈り込まれて、本編では必要最低限のことしか言ってないですし。

d0075857_19531641.jpg

d0075857_19532353.jpg
(画像は北米盤・Amazon.comより)





■UK(英):2017年6月12日リリース予定
The Great Wall (+ digital download) [Blu-ray]
音声: English
字幕: Arabic, Spanish, Danish, Dutch, Finnish, French, German, Hindi, Icelandic, Italian, Norwegian, Portuguese, Swedish
リージョン:Region B/2
※音声は英語のみですが、字幕がバリエーション豊か。ただし東の果てはヒンディー語まで。


■FR(仏):2017年5月16日リリース予定
La Grande Muraille [Blu-ray + Copie digitale]
音声:Italien (Dolby Digital 5.1), Espagnol (Dolby Digital 5.1), Allemand, Français, Anglais
字幕:Italien, Espagnol, Néerlandais, Portugais, Allemand, Français
リージョン:Toutes les régions(=ALL)
※音声にドイツ語が入っています。しかしAmazonフランスとは過去戦った記憶があり(クリスマスシーズンにオーダーしたわたしも悪かったのですが)、届けばいいやくらいの気持ちで待ってる方がいいかもしれません。よほどのメリットがなければフランスから買わなくても良い気がします。ヨーロッパから買うと送料も高いですし。トラブルにはいちおう英語でも対応してくれますが、英語の窓口がちっさいユニオンジャックでしか表示されていなくて、フランスのひとよ…ってなってました。今は改善されてるといいですね。きっとされてないと思いますが(←)。


■IT(伊):2017年6月20日リリース予定
The Great Wall (2 Blu-Ray 4K UltraHD + Blu-Ray)
字幕:Italiano, Inglese
音声:Italiano, Inglese
リージョン:Regione B
※なぜかふつうのBlu-rayがアクティヴになっていませんでした。そしてスチールブック仕様がある…。音声字幕とも英語とイタリア語だけのすっきり仕様。


■韓国:2017年5月25日リリース予定
長城 (Blu-ray) (韓国版)
音声:英語, Portuguese, Spanish, Russian, Turkish, Czech, ハンガリー語, タイ語
字幕:英語, 中国語(繁体字), 韓国語, 中国語(簡体字), ポルトガル語, ギリシャ語, チェコ語, ハンガリー語, ポーランド語, ルーマニア語, トルコ語, エストニア語, インドネシア語, ラトビア語, ロシア語, スロベニア語, タイ語, リトアニア語
リージョン:A
※せっかくの中華圏の俳優さん達や役名が漢字で見られなかったので、中国語の字幕がつく韓国語版は欲しいと思っています。日本で公開するときくらい、漢字をつければいいのに…と思ったのですが、中国語の監修も必要になるからか、ありませんでしたね。漢字を理解できる人は漢字から得られる情報が非常に多いので、もったいないと思います。

韓国盤については下記のサイトより。


■DE(独):2017年5月18日
The Great Wall [Blu-ray]
音声:Italienisch (Dolby Digital 5.1), Spanisch (Dolby Digital 5.1)
字幕:Deutsch, Arabisch, Dänisch, Niederländisch, Finnisch, Französisch, Hindi, Isländisch, Italienisch, Norwegisch, Schwedisch, Portugiesisch, Spanisch
リージョン:?
※書いていないけど音声は英語ももちろんあると思います。ドイツ盤なのにイタリア語とスペイン語しかないのおかしいですし…。 字幕はゲルマン諸語系の言語がさすがに強いです。


***

ざっと、とりあえず以上です。
ほかの言語のものも見つけたのですが、なぜか発注できない状態だったりだったので、省略しました。ロシア語盤とか香港盤とかスペイン語盤などなど、もっとあるはずです。
海外盤の中には日本語が収録されていることもあるのですが、今わたしが把握している限りでは、諸外国バージョンにも未収力の模様です。
日本語はいずれ日本盤が出るときに見られればとりあえずいいので。


映画は、GW前には上映が終了するような雰囲気だったのに、地元でもGWいっぱいまで公開が延期されたところが多く、連休以降も1週間程度延長されているのを見て、それなりに日本では集客できたのかな? とうれしく思います。
3Dや4D、IMAXで上映開始されたところが多く、2D上映がとても少なかった上に、吹き替え版は上映がなかったようです。
上映回数が最初から少なくて、優遇されているのかそうでないのかよくわからない興業になっていました。

でもこの映画、いろいろ思うと日本で公開してくれて本当にうれしかったです。
その辺のことは改めて別記事で。





[PR]
# by n_umigame | 2017-05-09 23:58 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)

シャーリイ・ジャクスン原作『ずっとお城で暮らしてる』映画化

d0075857_18105484.jpg

(画像は原作邦訳の書影・出版社HPより)


※以下、2017年5月7日現在の情報です。


***

先日、久しぶりに読書会に参加させていただいたのですが、その際、課題書の『ずっとお城で暮らしてる』(シャーリイ・ジャクスン原作)が映画化するという話があったけど、あれはどうなったの? という話題になりました。

昨今、映画化やドラマ化の話が出ては立ち消えになることもめずらしくないので、これも、噂を聞いてからがけっこう長く、てっきり立ち消えになってしまったのかと思っていたら、進行していました。
失礼しました。

画像はすべてこちらのサイトからお借りしたものです。
"Sebastian Stan and Taissa Farmiga on the Set of “We Have Always Lived in the Castle”Posted on August 10, 2016"

d0075857_18113847.jpg

このお話の時代はいつごろなのだろうと思っていたのですが、この画像を見てると1940~1950年代なのかなあと思いますね…。原作の舞台はアメリカのはずなのですが、これも画像を見ているとイギリスのようにも見えます。
車に詳しい方なら、このチャールズのものらしき自動車を見て、時代と国を想像できるのかも知れません。


原作では、物語の語り手はメリキャット(メアリ・キャサリン)で、その姉のコンスタンスとの関係を中心に進行するのですが、キャストでクローズアップされているのは、『キャプテン・アメリカ』のバッキーこと、セバスチャン・スタンさんのようです。
今回、メリキャットとコンスタンスの従兄弟であるチャールズを演じるようです。
原作のチャールズはけっこうなクズなんですけど、イメージ的にファンの人はどう感じるのか、ちょっと気になるところです。

d0075857_18110907.jpg


IMDbを見ると、トップにクレジットされているのは、コンスタンス役のアレクサンドラ・ダダリオさんです。
『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』とその続編、『カリフォルニア・ダウン』などに出演。Wikipediaによると、「米映画サイトTC Candlerによる「最も美しい顔」ランキングで、2012年版で3位」に選出されたそうです。
原作のコンスタンスは28歳なので、現在31歳の俳優さんはぴったりかもしれませんね。

次は、メリキャット役のタイッサ・ファーミガさん。『記憶探偵と鍵のかかった少女』で主演された俳優さんです。現在22歳。
原作のメリキャットは18歳なのですが、18歳とは思えないような、幼いまま成長が止まってしまったような少女です。画像を見ていると、せいぜい15歳くらいに見えるけど18歳と言われれば18歳かな、という絶妙な雰囲気は出ているのではないでしょうか。

d0075857_18112611.jpg

ほかの俳優さんはわたしは知らない方がほとんどなのですが、メリキャットとコンスタンスの叔父であるジュリアンに『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のクリスピン・グローヴァーさん。マーティのお父さん、ジョージ・マクフライを演じた俳優さんです。(長年お見かけしたことがありませんでした…)
原作では、ジュリアンは鬱屈した思いを抱えながらも夫婦揃ってお金持ちの兄の家に居候したようなので、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のときのちょっとなさけないジョージパパを思い出すのかもしれません。
ただし『バック~』はコメディでしたが、『ずっとお城で暮らしてる』は、落ち込んでいるときに読むと呪いにかかるようなタイプのお話です。

d0075857_18114572.jpg

さて、「映画」とご紹介していますが、IMDbのリリース予定を見ていると2017となっているだけで、しかも北米だけしか表示がないところを見ると、テレビ映画の可能性も大です。
脚本の方も、フィルモグラフィーを見ている限りではテレビシリーズの作品がほとんどのようです。
ハリウッド映画で名前と顔が知れた俳優さんが何人も出演されているので、日本でもCS放送あたりでかかるかもしれませんが、ちょっと劇場にかかるタイプの作品ではなさそうですね。

画像のセットなどが美しいので、見られる機会があれば見たいと思います。

■IMDb
We have Always Lived in the Castle(2017)



[PR]
# by n_umigame | 2017-05-07 22:40 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)

『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』川上和人著(新潮社)

d0075857_12590554.jpg
必要なのは一に体力、二に体力、三、四がなくて、五に体力?! 噴火する火山の溶岩、耳に飛び込む巨大蛾、襲い来るウツボと闘いながら、吸血カラスを発見したのになぜか意気消沈し、空飛ぶカタツムリに想いをはせ、増え続けるネズミ退治に悪戦苦闘する――アウトドア系「鳥類学者」の知られざる毎日は今日も命がけ! 爆笑必至。
(出版社HP・書影も)


タイトルからもお察しではあったものの、まえがきからして爆笑してしまい、電車の中で読んでいたら不審者決定本でした。
特に007シリーズのファンの方にはこのまえがきだけでも読むことをおすすめします。
「デスヨネー」って爆笑するしかありませんでした。
笑えるのはここだけではなく、本文でもリズミカルで読みやすい文章に乗せられて、ほぼ毎ページ笑っていました。

著者は森林総合研究所の研究員として在籍されている、ご専門は鳥類の先生のようなのですが、読み終わっても印象に残っているのは鳥類以外の知識ってのはどうなんですか。
「アルマジロは小銃で撃つと跳弾することがある」とか、なるほどと思う一方でアルマジロを銃で撃つ極道者がいるのかと気になって鳥どころじゃなくなりましたよ。

いえ、もちろん鳥の部分もとてもおもしろいし勉強になります。
中でもリアルキョロちゃんの考察の項。
畠山モグさんのリアルキョロちゃんのイラストのヤバさもさることながら、先生、何やってはるんですか。もっとやってください。
「キョロちゃんって、まさかと思うけど、あの森永製菓のキョロちゃん?」と思われた方、そのまさかですからご安心ください。わたしはキャラメルが入ったやつが好きでした。
「捕食者の目は前についているからキョロちゃんは捕食者」とか、そうですかとしか言えないのに、科学的に正しいのがもう爆笑です。

動物を追うフィールドワークは本当に体力勝負のたいへんなお仕事だということがわかるのですが、やっぱり笑いが止まりませんでした。申し訳ない。

全体的にそんなふうな軽い読み物と思いがちな雰囲気で通している本ですが、やはり科学者の冷徹な目で見られている部分もあり、イエネコを駆除せざるをえないことについて語られた部分などは、生き物を飼う、命を預かることの重さを考えさせられます。
特定の動物だけが殺されるときに「かわいそう」と言われることについては、やはりいろいろと苦慮なさることがあるのだろうなと。

「美しいだけの自然なんてない。テレビの風景は嘘ではないが、真実の一部でしかない。」
(p.65)

このあと「裏切りのない不二子ちゃんなぞ魅力は半減だ。」と続いていろいろぶちこわしなんですけどね。せっかくのいい話が。
先生、まちがいなく、オタクだと思います。
そこも親近感がわきます(笑)。

初めて著者の本を読んだのですが、ほかの本もぜひ読んでみたいと思います。




[PR]
# by n_umigame | 2017-05-07 22:37 | | Trackback | Comments(0)

映画『グレートウォール』(2016)ノベライズとアートブック


映画『グレートウォール』のノベライズ(小説版)と、アートブック(設定資料集)がすばらしかったので、ご紹介します。

一部、映画のネタバレもありますので、未見の方はご注意ください。


d0075857_22401428.jpg
(左)原書、(右)邦訳書。




(右)『グレートウォール』マーク・モリス・ノヴェライズ/平澤薫訳(竹書房文庫)竹書房(2017年4月12日初版第一刷)
原案:マックス・ブルックス、エドワード・ズウィック、マーシャル・ハースコヴィッツ
脚本:カルロ・バーナード&ダグ・ミロ、トニー・ギルロイ

(左)"The Great Wall : the Official Novelization" Novelization by Mark Morris, Legendary, Titan Books, Feb. 2017

2ヶ月で翻訳出てるんですね。すごい。

映画のノベライズは、けっこうぺらっぺらの内容のものが多いと思うのですが、これはなかなかオススメです。
解説も目を通しておくといいと思いますし、内容も映画とけっこう違うところがあって、映画はブラッシュアップされたんだなあとか、翻訳や字幕と違うところでニュアンスの違いがあったりして、読み比べてみると楽しいです。

特に、映画を見てウィリアムとトバールのコンビにもってかれた方には、ぜひぜひご一読をおすすめいたします。
例えば、字幕では、おそらくわかりやすさ優先で、ウイリアムは上の名前、トバールは下の名前しか表示されていませんでしたが、原書を読むとどちらも上の名前で呼び合ってるじゃんとかね。
うふふふ。



d0075857_22395725.jpg
”The Great Wall : The Art of the Film” Abbie Bernstein, Titan Books, c2017

映画のコンセプト・アートブック、設定資料集です。

映画のアートブックはドリームワークス・アニメーションのものしか買わないと決めていたのに、丸1日悩んだだけで結局買ってしまいました。(実写映画で持ってるのはあと『インターステラー』だけですほんとうなんです)

このアートブックは買ってよかったです。
単体の本としてもすばらしく美しいのですよ。

↑は表紙。
俳優さんがいい感じで描かれています。特にマット・デイモンは、ウィリアムのいいところがよく出ている気がして、お気に入りです。
いい表情ですね。

装丁も凝っています。
d0075857_22401484.jpg

                                背。

背はかがり糸が見えるようになっています。糸は赤。きれいな赤です。
最初、乱丁かと思って購入先のAmazonに問い合わせてしまったのですが、Twitterでお世話になっている方から教えていただいた画像で、これはこういう装丁だということがわかりました。Amazonさんごめんなさい。フォロワーさんいつも貴重な情報をありがとうございます。

d0075857_22401329.jpg

                         のど。

金箔で色つけしてあります。
ちょっと心配なのが、金箔の色つけは時間が経過すると黒くなることがあるのですよね。
特に洋書の品質についてはこのあたりはやや心配かもです。
しかし今はとても美しいです。
あいだあいだから見える白いものは、中に挟んである紙です。印刷が擦れないようにしてあったのだと思います。
洋書でこんな細やかな気配りがされた本、初めて(笑)。

d0075857_22395627.jpg
わかりにくいかもしれませんが、綴じ糸が赤でおしゃれです。
雄大な中国の山岳。美しい絵で、ここだけでも飾っておきたい。


d0075857_22395613.jpg

                        長城の設定。

映画に出てきた長城は、IMDbのトリビアによると、特にどことは決めていなくて、観客の想像にまかせているそうです。

d0075857_22401377.jpg
裏表紙。

d0075857_22401593.jpg
                         クライマックスのシーン。

ノベライズによると、あそこは仏塔らしいです。
言われてみれば大雁塔みたい。
この色鮮やかなステンドグラスの装飾は、チャン・イーモウ監督らしいですね。
チャン・イーモウ監督は、色彩感覚が独特で美しい監督さんだと言われていますが、俳優さんの趣味もいいなと思うことが多いです。

d0075857_22395678.jpg

まだ開封していない、封蝋がされたもの。
勅命でも入ってるんでしょうか。洋封筒だけど(笑)。

d0075857_22401581.jpg
何かの図が入っているらしいですね。
もったいなくて封蝋を切れない。

ほかにもトレーシングペーパーに色刷りしてあるところが何ページもあったりと、かなり力を入れて造本されていることがわかります。
お金をかけて作っていますね。
タイタン・ブックスはほかのアートブックも何冊か持っていますが、いつもこんなに凝っているわけではなかったです。
造本が凝っているわりには、ほかのアートブックより少しお安かったので(買ったとき少し円高だったからというのもあるかもしれませんが)、なかなか良心的だと思います。

アートブックは、映画の印象そのままという感じの配分でした。
つまり、人間に関しては、主人公のウィリアム以外は、それぞれ2~4ページずつくらい、群像劇のように紹介してあります。
残りの、実に本の半分くらいは、饕餮(とうてつ)饕餮饕餮饕餮、ほぼ饕餮たん。
初期イメージからだんだんこうなってきたのね、という感じで、めくってもめくっても緑色。

饕餮たん好きさんにはぜったいオススメします。
この漢字見てるとあの映画の饕餮たん、なんであんなになったのかわかる気がしますね。このうじゃっと、ごじゃっとした感じが。
漢字って象形文字なので、漢字から実物を想像するというのは理にかなっていると思います。


この映画が好きで好きでたまらないという方には、例え文字の部分が読めなくても、絵や写真を見ているだけで十分元が取れると思います。文章の部分もそんなにたくさんありませんし。

文章の部分をまだ全然読めていないので、必要があればこの記事に追記したいと思います。






[PR]
# by n_umigame | 2017-04-24 00:03 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)