*さいはての西*

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『トレジャー・プラネット』(2002)

惑星モントレッサに母と暮らす15歳の少年ジム。幼い頃、父親が家を出ていって以来、トラブルばかり起していたジムにある日、転機が訪れる。それは何者かに襲われた瀕死の男と出会い、死に際に渡された金属球が、莫大な財宝が眠るという伝説の惑星「トレジャー・プラネット」を標す宇宙地図だったのだ。ジムは財宝を手に入れるため、キャビン・ボーイとして宇宙船に乗り込むが、彼を待ち受けていたものとは…。(goo映画)


直球ど真ん中、という感じの、ディズニーにしてはこぢんまりとした作品でした。
オーソドックスで、けれども、原作である『宝島』を素直になぞったことが幸いしたように思います。
映像はきれいなのですが、話の展開が早すぎるということもあり(子ども向けの作品だから仕方がないにせよ)、見終わった感想は「何か地味だったな…」でした。

でも、わたし、これ、好きかもです。

原作でもそうですが、シルバーのキャラクターに負うところが大きい作品ですよね。
敵なのか味方なのかはっきりしないのですが、だんだん主人公ジムの父親のような存在になっていく。

そうですね、わたくし、ビルドゥングス・ロマンに弱いですよ。そして父子萌えですとも。
しかも吹き替えで見たので、シルバーの声が若山弦藏さんですよショーン・コネリーの吹き替えですよ!!
ちょっと森山周一郎さんチックな、つぶした声であててらっしゃいました。
なので、同じ趣味の方、ぜひ見て下さい(笑)。大人でもいける、と思います、このアニメ。しかもディズニーだけど。ダメだったらすみません(笑)。

目の前に「憧れの大人がいるという幸せ」は、もうディズニーでくらいしかお目にかかれなくなってしまったのか。
とはいえ、ディズニーにありがちな、主人公に恋愛がからまないのがさばさばしていて良かったと思います。

いよいよジムが出航するシーンは、帆船の形で宇宙を飛べるわけない、と、右脳型文系のわたくしでも思うのですが、逆にこの美しい船が飛んだらどんなにすばらしいだろうと思わせるに十分でした。

ただ、これは、もしかしたら小学生中学年以下には少しとっつきにくいのでは?
逆にジムと同年輩の中学3年くらいの子が見ると、子どもっぽいと思うかも。

シルバーがいつまでも甘やかしてくれる「味方」ではない、いつかは倒して乗り越える必要も出てくる「父」であるということが、大人が見るとわかるのですが、子どもが見ると「いっしょにハラハラドキドキの冒険をしてくれる仲間」か、その冒険に立ちふさがる「敵」か、はっきりしないのはむずかしいかもしれません。(まー、大人でも白か黒しか識別できません、という人もいるので、一概には言えませんが)

残念なのが、あまり「世界観」が見えなかったところです。
舞台になる星はひとつでも、その星が存在する宇宙はどんなところなのか、という「画面に見えない描き込み」の部分が作品世界を豊かにするものなはずなのですが、きっとその辺りが弱かったのでしょう。
それを言い出すとキャラクターも「あと一歩」が惜しい感じになってしまっていたのですが(笑)、動きが美しいので、こちらはそんなに気になりませんでした。

あと、家族を捨てて出ていったジムの父親の行方が気になるところです(笑)。
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by n_umigame | 2009-07-27 22:44 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)
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