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『割れたひづめ』 ヘレン・マクロイ著/好野理恵訳(世界探偵小説全集 44)国書刊行会

「あたしがやるようにやってごらん、割れ足さん!」少女の声に応えてすばやく答えが返ってきた。トン…トン…トン…。雪深い山中で道に迷ったベイジル・ウィリング夫妻が一夜の宿を求めた屋敷“翔鴉館”には、そこで眠る者は翌朝には必ず死んでいるという開かずの部屋があった。その夜発生したポルターガイスト騒ぎのあと、不吉な伝説を打ち消すため、くじで選ばれた男がその部屋で寝ずの番をすることになったが、30分後、突如鳴り響いた異常を知らせる呼び鈴の音に駆けつけた一同が目にしたのは、伝説どおり謎の死を遂げた男の姿だった。H・R・F・キーティング“名作100選”にも選ばれたヘレン・マクロイの後期代表作。 (Amazon.jp)


ヘレン・マクロイ、3冊め~。
うーん。
ちょっぴり、オカルト風味。そして、密室(?)殺人です。
……それってカーじゃん? 

最初に読んだ2冊(『幽霊の2/3』と『死の舞踏』)がおもしろかったせいか、これはふつうでした。
と言うより、秀作が多い作家の作品の中での平均点ということで、秀作がない作家の作品だったら十分秀作だったろうと思いはするのですが。

「吹雪の山荘」+「人を殺す家(部屋)」という設定は(手垢が付いているものの)こういう設定が大好きなわたくしのような読者にとってはそれだけでわくわくするものですし、2人の子どもたちも全然「いい子」でなくて楽しいのですが、もう少しおもしろくなったのではないかと思いました。

せっかく好きなギゼラさん出てきたと思ったら、ケガして入院しちゃうし…(泣)。

ところで、これまで読んだヘレン・マクロイの本には巻末に解説がついているのですが、全部「この部分はほかに譲る」と書いてあるかと思えば、けっこう「それは伏せておく方が」というネタバレもあったりして、危険かつものたりない(笑)です。

こんなに未訳の作品があるんだったら、全部と言わず8割くらいは訳してくださーい!!

*追記*
ところで、Basilという男性の名前ですが、一般的に発音は「バジル」というような音になるのでは??? とちょっと名前の綴りを見て思いました。
「ベイジル」という発音は、綴りは同じですが、ハーブの方かと。
『バジル』という映画がありましたよね?(坂田靖子さんの作品にも同名のキャラクターが出てきますが)
海外の赤ちゃんの名付けサイトを見ていても、"Basil pronounced BAYzil is the herb. The name is pronounced BAZil with a short /a/."とあります。本当は「バジル」なんだけど「ベイジル」って発音されちゃうんだーみたいな書き込みも。
もしかしたらマクロイのBasilはハーブのBasilと同じ発音なのかもしれませんが……。
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by n_umigame | 2009-10-02 23:34 | ミステリ | Trackback | Comments(0)
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