*さいはての西*

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『王立警察 ニコラ・ル・フロック』#1「鉛を呑まされた男:前編」

激動の18世紀パリ。
ヴェルサイユ宮殿をニコラ警視が駆ける!
フランス発!最新ドラマを日本独占初放送!!

原作は、日本でもランダムハウス講談社より発行された話題作、ジャン=フランソワ・パロ原作「鉛を呑まされた男」「ブラン・マントー通りの謎」の2作品。2008年10月に本国フランスでも放送開始され、大反響となった。

監督は「ル・テスク家の殺人 原案アガサ・クリスティ」のエドウィン・ベリー。ルイ15世統治時代のヴェルサイユ宮殿や娼館など、パリの絢爛と闇のコントラストを見事に再現し、当時の時代背景を甦らせた映像美は必見。また、自身も元警察官である脚本家ユーグ・パニャンが、知的で厳格な18世紀言語の独特な言い回しを残しつつ、わかりやすく表現し、観る者の共感を得た。 (AXNミステリー)


前後編×2回の計4回放送予定だそうで、今回は第1話の前編。
ですので、まだ謎の提示だけで終わっているのですが、これはおもしろいです!
あまり期待せずに見始めたのですが、途中からかじりつきで見てしまい、終わる頃には「えええーー!! 続き早く早くー!!」という状態で、直後に思わず原作本をネットでポチりました。

主人公ニコラ・ル・フロック警視を演じるジェローム・ロバートを始め、脇役…ちょっとしか出ない脇役も含め、役者さんたちが皆さんすばらしいということももちろんのこと、衣装やセット、細かい部分の作りこみも力が入っていて、「おしゃれ、かつ、超キタナイ・臭いパリ」がいいです。(映像ではあまりキタナイ・臭いシーンは今のところありませんが)(同じ頃の日本は比べものにならないくらい清潔だったそうですね。特に江戸は、しょっちゅう家が火事で全焼してしまうので、新築の家の木の香が1年中香っていたとか。そして日本人、風呂好きだし、肉食じゃなかったので、人間の体臭も比較にならなかっただろうと言われているそうです。)

主人公のニコラ自身もまだ謎が多く、侯爵の称号を持つものの、何か事情があるらしくて侯爵を名乗るのをいやがっています。しかし絶対王政下、がちがちの身分制度の時代に身分がものを言うことは容易に想像され、「遠山の金さん?」と思って見ていたのですが、そういうわけでもなさそうです。
まだ若いニコラは捜査中でもけっこう隙だらけでどんくさく、教会に呼び出されて行ったら行ったで「後ろから殴ってください」と言わんばかりのシチュエーションでやっぱり後ろ頭を殴られて昏倒したりと、お約束どおりの展開でも楽しませてくれます。
聞き込みに行った娼館では女に泣かれるとあっさり情にほだされ、「若いってやつは…」と思いつつも、ルイ15世の信任も篤く、多くの友人や職場の同僚、下宿先の使用人や食堂のおかみさんにまで慕われていることが描かれます。ニコラの性格がそういう設定なのでしょう、快活で、よく笑うのですが、演じる役者さんの笑顔が非常にチャーミングで良いですね。

この第1話は、ニコラ警視が、オペラの劇場で、リュイセック伯爵夫妻の子息の訃報を聞くところから始まります。伯爵家に向かうと、子息の部屋には鍵がかかっており、密室でした。銃声を聞いたという執事の話どおり、ニコラが見た子息の子爵の死体には銃創が。ところが、22歳のはずの青年とは思えないほどしわが刻まれ、まるで歯が全部抜けた老人のような死体でした。
カトリックの国で自殺はたいへんな重罪になるはずなのですが、なぜか、父親のリュイセック伯爵は子息が自殺したことで話を済ませようとします。
不自然な死体から明らかに他殺を疑ったニコラは、子息を検死解剖にかけようとしますが、上から捜査の中止命令が下り……。

リュイセック伯爵は警視総監にも「おまえなんか平民の出のくせに」とか、ニコラには「私生児が侯爵に取り入ったんだろう」とか、定石通りのイケズをかますくせに、自分はいろいろと横領して財を築いた元貧乏貴族という、お約束どおりの時代背景を上手に盛り込んで視聴者にやきもきさせつつ、ミステリとしても「謎」が魅力的で、続きがとても気になります。

フランス語、そして男も女も貴族は化粧している時代が苦手ではない方にはぜひオススメいたします。
(まだ前編なので、事件の解決がしょぼい可能性もないことはないですが(笑))
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by n_umigame | 2009-11-09 19:12 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)
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