*さいはての西*

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牛鬼淵(まんが日本昔ばなし)

『日本人の知らない日本語 2』を読んでいたら、日本では夏といえば怪談ですね、と凪子先生が言うと、生徒さんたちは「えーなぜ!?」という反応だったとか。

中国ではこわい話や映画をテレビでは流さないし、イギリスでは怪談と言えば冬の風物詩。
イギリス人、どんだけ、どM☆なんですか。

ところで、それでふと思い出したのですが、わたくしが子どもの頃、毎週毎週楽しみに見ていたアニメに『まんが日本昔ばなし』があります。
まだ子どもだったわたくしの2大トラウマ怖い話はひとつは「おいてけ堀」。
そしてもう一つは「うしおに」が出てくるお話、ということしか覚えていなかったので、大人になってからまわり中の人に聞いてみたのですが、みんな「そんな話あった?」という反応です。
松谷みよ子さんの「ももちゃん」シリーズにも「牛鬼」が出てくるお話があり、あれと混同しているのかなあ? いやいや確かにあったぞ…、そうだ、こういうときこそ、Googleじゃん! と検索してみたら。

ありました。

「牛鬼淵」(まんが日本昔ばなし)YouTubeに飛びます。


こ、こ、これだ……。

み、見てみよう…。ぽち。(クリック)

…………ひいいいいいいいいいい、こ、こわー!!!! 今見てもものごっつこわーーーー!!!・・・・・・・ (((゜д゜;)))


「牛鬼」は西日本に伝わる妖怪らしく、それでなおさら、子供心に「牛鬼出たらどうしよう!!」と怖かったのかもしれません。
「影をなめられると死ぬ」というのが、ふつうに食われて死ぬより、なんだか怖くないですか。

このアニメでは伊勢の山奥にあるという「牛鬼淵」という設定です。

子どもの頃は、牛鬼である「男」が3度たずねてくる(”3度”は民話伝説ではお約束ですが)のがとても怖かったです。
最初はちょっとだけ簾?を開けて片目だけが見える。で、「それは木を切るんじゃな?」と確認してから中へ入り込もうとする。そしてベテラン木こりさんの「しかしこの32枚目は鬼刃と言うてな」という説明を聞くと、だまってすーっと帰っていくのが、超こわい。

ここでベテラン木こりが、何かを感じ取って、すぐに鬼刃の説明をしてなかったらどうなっていたか。
大人になって見直すと、ベテラン木こりも、「男」が妖怪だとはっきりわかったわけではなかったのに、直感で、邪悪なものを払ったのだということがわかります。

直感は経験の積み重ねから生まれてくるものである場合は、得てして「正しい」ものです。
ですが、それは言語化できません。
説明できないものを笑った若造は結局死んでしまうのですが、子供心に、「人生の先輩がダメと言ったことを最初からバカにしてはいけないんだ」ということ、そして「なんだかよくわからないが危険だということを察知できる直感を養う、ということが、生きていく上で必須であること」が刷り込まれたように思います。
(「あれほど鬼刃が欠けたことを言うてはならんと言ってあったのに…」オヤジ木こりさん、かっけー!!)
まあそのころから単にオヤジ好きだったのかもしれませんが…。

最近はまわりの大人がさっさとバリアを張ってしまって、子どもに怖い話や悲しい話を見せたり聞かせたりすることがあまりないようなのですが、自分がこれから生きようとする世界には、おそろしいもの、こわいもの、悲しいものも存在するのだということは、子どものころから少しは知っておいた方がいいように思います。

そういう「世界の負の面」を隠してしまうのではなくて、そういうこともあるよ、と。
それはこのベテラン木こりさんのように、生き延びるために必要な「直感」、邪悪なものや危険を回避するために生き物として必要な能力を養うということです。
「牛鬼」のように「人間の理非」が通用しない相手と出くわしたときも、自分の身を守れるということです。

そして、だけど、いやだからこそ、美しいもの、心安らぐもの、楽しいものを見たり感じたりしたときに、それがどれほど尊いもの、大切にしなければならないものであるのかということが心からわかるのではないかなあと思ったりします。


…しかし、おそるべし、YouTube。
「おいてけ堀」も探してみたくなったけれども、一晩に2こはショックが大きすぎるので、また今度。
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by n_umigame | 2010-02-18 23:12 | 日々。 | Trackback | Comments(2)
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Commented by 水熊 at 2010-02-19 21:39 x
自分も幼少時はまんが日本昔ばなし見てました、ただし内容はメジャーな話(桃太郎とか鶴の恩返しとか)しか覚えてないですけど。
まんが日本昔ばなしにこんなに怖くて恐ろしい話があったなんて知りませんでした、自分はオカルト・ホラーが大の苦手なので。
絶対自分は、おいてけ堀も牛鬼淵も直視できないかもしれないです。
しかし今思えば日本昔ばなしは色々と奥が深い番組でしたね、また放送してくれないかなと思います。

追伸:プチキレBOXゲットしました!
おまけのポストカードのイラストは宣伝ポスターにも使われた、囚人ペア・扉組・民警コンビ集合でした。
Commented by n_umigame at 2010-02-20 00:11
わたしはむしろ、怖いお話や悲しいお話しか印象に残っていないんです。こわがりのくせに(^_^;)ゞ…『指輪物語』で、そのとき楽しかったことより、悲しかったりつらかったことの方が後ですばらしい物語になる、というようなセリフがありました。なんだか懐かしいです。

プチキレBOXゲットされたのですね!うらやましーい(≧▽≦)!! わたしもギリギリまで悩んだのですが特典映像がないとのことで、あきらめました。
プラモどうでしたかプラモ!o(^-^)o