「ほっ」と。キャンペーン

2冊の『世界のこわい話』のおはなし。

小学校の図書室では、人気があるのは「こわい話」「不思議な話」で、『怪談レストラン』のシリーズなどがヒットしているのを見ると、それは今も変わらないのだなあと思います。

『世界の~話』というシリーズが、わたくしの通った小学校の図書室にも揃っていましたが、「楽しい話」「ゆかいな話」はいつも借りられずに書架に残っていて、「こわい話」はいつも借りられていて大人気でした。
やっと自分の番がまわってきたと思ったらその本はもうぼろぼろでした。「楽しい話」なんて新品みたいにきれいだったのに。
みんなで「こわい、こわい」とキャーキャー言いながらも、子どもの頃はどうしてあんなに「こわいお話」に惹かれるのでしょうか。不思議ですね。

そんな「小学校の図書室」の思い出こわい本、2冊がこれで……す?

『さいごまで読めない世界のこわい話 (改訂新版)』小池 タミ子文(学習研究社)

……これじゃないけど、これだ。

絵が新装になっているのと、内容も「文章の量を極力減らし、できるだけ絵を大きくして、本を読む習慣をつけさせるための「きっかけ本」として最適のシリーズ。   小学校低学年~中学年 」って、コラー!!
まったく、ゆとり教育め、なにかんがえてんだ、プンスカ。

さて、内容は以下の通りです。(これは変わってないみたいです)

・水女
・リーゼとフリーデル
・わらうゆうれい
・死人のミサ
・こわいもの知らずのジョバンニ
・七人先のおやじさま
・青ひげ

「夜中のおとむらい」に似ているなと思っていたお話は、「死人のミサ」でした。
「こわいもの知らずのジョバンニ」
河合隼雄さんが「影」の本でも触れられていました、イタリアのおとぎ話。
こわいもの知らずのおかげで大金持ちになったジョバンニは、ある日、自分の影に驚いて死んでしまう、という、非常に深いお話です。
「七人先のおやじさま」
これも確か北欧のお話だったんじゃないかな…。こわいというか笑った方がいいのか、よくわからないお話ですが、とても印象に残っています。
改訂新版の表紙はこのお話のネタバレですよ、だめじゃん!
旅人が森の中で一夜の宿を求めるのですが、その家の主人とおぼしき男は「わたしはかまいませんが、父に許しを得てください」と言い、次の男もまた同じことを言い、次々と「お父さん送り」されるというお話です。
今思うとほら話みたいなノリです。

もう1冊は結局見つけられませんでした。
確か本の見返しに、山に猫の目みたいなこわい絵があったと思うのですが……。
もしかしたらこれが引き継がれたシリーズかな? というのがこれ。

『世界のこわい話』山主敏子編著(偕成社)

収録作は以下の通りです。

・吸血鬼の出る村
・亡霊の集会
・さまようオランダ人
・追いかける焼きぐし
・エミリーの赤い手ぶくろ
・ハメルンの笛ふき男
・墓場からきた母親
・岩がひとりで動くとき
・人魚のしかえし
・死に神の花よめ
・人食い男
・馬にされた主人
・地獄からかえったペーテル
・水の精のローレライ
・へびになった王子
・村をおそう怪物


そしてトラウマ怖い話は「エミリーの赤い手ぶくろ」。
これはアニメでも放送されたようですが、アニメの方は知りませんでした。

これは、約束を破ったエミリーが謎のおじいさんに連れて行かれるという筋ですが、その”おじいさん”が迎えに来たシーンがむちゃくちゃ怖い。
イギリスの民話らしいので、きっとマザー・グースの唄にあるような「数え歌」なのかもしれません。
「エミリー、今戸口だよ」「エミリー、今階段だ」「エミリー、一段昇ったよ」「エミリー、二段昇ったよ」……「エミリー、今はドアの前」「エミリー、ほうら、つかまえた!」・・・・・・・ヒイィィィ!!!!(゚ロ゚ノ)ノ

教訓がよくわからないお話でした。さすがイギリス。
[PR]
トラックバックURL : http://fwest.exblog.jp/tb/10796483
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by n_umigame | 2010-02-22 14:33 | | Trackback | Comments(0)

Welcome. 本と好きなものがたり。


by n_umigame
プロフィールを見る
画像一覧