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『孤高の警部 ジョージ・ジェントリー』#4:「沈黙は永遠に」 ; Gently with the Innocents

ジェントリーとバッカスのもとに、老人が殺害されたという知らせが入る。現場に向かった2人は、通報してきたコーラという女性と地元の熱心な警官ブラックスミス巡査部長に出会う。コーラはこの屋敷を買い取り、解体することを計画していた。(AXNミステリー)

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(AXNミステリーより)

今回もおもしろかったですが、重かった…。
今回からちょっとOPも変わったし、ジェントリーのオフィスも明るくなったなあと思っていたら、今回からシーズン2なんですね。
シーズン1が全3話で、シーズン2が全4話っていきあたりばったりおもしろい構成ですね。(see also; IMDb; episode list for "Inspector George Gently")

今回の時代ネタ(?)は、1961年まではイングランドでは自殺は犯罪だったという「自殺法」でしょうか。
自殺に失敗したら刑務所に入るなんて悲惨だ、とバッカスにしてはまともな(笑)意見でした。もっともです。

途中までまったく話が読めず、いったい何が隠されているのかと思っていましたが、おおお、そうか、それで全部つながる! というドミノ倒し的謎の氷解がみごとなエピソードでした。
原エピソードタイトルの"Gently with the Innocents"も日本語タイトル「沈黙は永遠に」も、見終わってから思うと絶妙なタイトルでため息が出ました。

初めて登場したバッカスの舅である警察本部長がこの事件をもみ消そうとしたのも、警官の児童への性的虐待という事実が世間に明るみに出ると困るから、という理由だったのですね。
また、ジェントリーの、医師である元カノのセリフ、母親、妻という立場の女たちは絶対に「知らなかった」と言うものよ、というのも考えさせられました。「見て見ぬふり」をしている人間は、ある意味直接手を下した人間より罪が重いという側面もあります。

日本もそうですが、歴史の長い国というのはやはり年功序列がずっとずっと生きていて、年長者を敬うというのは良いところもありますが、今回はそれが裏目に出た場合の最悪の例でした。
時代は変わらなければいけない。
それは悪しき伝統を破るという、歴史の長い国が抱える業病のようなものとの戦いでもあります。
まあアメリカみたいに不躾なまでにフレンドリーなのもいかがなものかと思うこともありますが(笑)。(…と、Tシャツを買った会社から来るアド・メールを見ていて思いました…。あたしはいつからあんたの友達だ!?(笑))

今回はそんなテーマで、見ていて胃が痛くなるような重くて悲しい回でしたのであまり笑えるところはありませんでしたが、それでもやっぱり笑ったのは、

・「女性からジェントリーに電話」と聞いてすぐニヤニヤするバッカス。あいかわらずです。そのうち上司に「ヒューヒュー♪」とか言いかねんおバカさんっぷりがだんだん可愛くなってきました。

・そしてその電話の女性は誰かと思ったら、ジェントリーの元カノ、ローラさんでした。前述した医師(小児科医らしい)ですが、夫と子どものある身でもジェントリーに未練があるようです。AXNミステリーのギャラリーにあるシーンはこのレストランのシーンに変更になったのでしょうか、なかったですね。むー。
「仕事のことがなくても電話してくれた?」と聞かれて「ううん、それはない」と答えるジェントリーさん、正直すぎ。ジェントリーさんの辞書に「据え膳」という言葉はありません。

・いいのよもう好きなだけその路線でモテてちょうだいと思っていたら、「車に乗せてくれる?」と女子高生にまで逆ナンされるジェントリーさん。このシーンは何か事件に関係あるのかと思っていたら、まったくありませんでした。ただの「モテ話」かよ!

ほかには、上からの圧力で精神科医を呼ばれちゃったジェントリーの代わりにがんばるバッカス、警察本部長が地下室に怒鳴り込んできたときに「巡査部長は関係ない」とバッカスをかばうジェントリー、最後の方で一度だけバッカスを「ジョン」とクリスチャン・ネームで呼ぶジェントリーに、だんだんコンビになってきたね、うんうん、と涙を流しつつ萌えておりました。
(そう言えばバッカスの借金ネタはどこへいったのでしょうか。奥さんとは相変わらず冷え冷えのようですが、いや、電話してくるだけましか)

今まで静かなしゃべり方だったのが、初めてキレて怒鳴ったジェントリーもかっこよかったです。(手は出るけどな…)

ところで、ジョージ・ジェントリー演じるマーティン・ショウのびっくりネタ(個人的な)を発見したのですが、それは記事を改めます。




*追記*
追記するほどのことでもないかもですが、ジェントリーが巡査のブラックスミスが優秀だ、と褒めたのを見て、がぜんライバル意識を燃やすバッカスが大笑いでした。
「この人に認められたい」と思う上司がいる、あなたは幸せな人だよ、バッカス。でも笑ったけどな(笑)。
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by n_umigame | 2010-05-16 20:26 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(5)
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Commented by 縁側昼寝犬 at 2010-05-16 23:12 x
 OPが変わって、本編の中でもBGMが多くなったな~と思ったら、実はシーズン2なんですかーっ。なんとー。(;°ロ°) BBCのサイトめ~、嘘つきおって~。
 それにしても今回は重かったですが、警察上層部の圧力とか、法律の話とかあって、時代背景をうまく使ってますね。気がつくと2時間、集中して見てたりします。
 やっぱりマーティン・ショウに未練タラタラなのは、私も一緒ってことで…。(・・;)
 ポワロの『三幕の殺人』、見たいですね! 
 
Commented by n_umigame at 2010-05-16 23:47
なんだか変なカウントの仕方をしていたようですね、IMDbを見ていると。第1話が「エピソード0」になっていました。
いつもほかのことをしながら録りためたドラマを見ているのですが、このドラマに限ってはちょとしたセリフのやりとりにも意味があるので、わたしもかぶりつきで見ちゃってます(^▽^;)。でもまあそこまでして見ても「時間返せ、うきー!」とは絶対にならないので、ま、いっかと思っていますが。(^^)
今回のお話はアメリカではミステリでもよく出てくることだと思っていましたが、こうやって改めてイギリスのドラマで放送されるとめちゃくちゃ重いです。
『三幕の殺人』は、新たな楽しみができました!(*゚д゚*)=3
Commented by 縁側昼寝犬 at 2010-05-17 23:47 x
IMDbで確認して参りました。
エピソード0の放送日 2007年4月8日
エピソード1の放送日 2008年7月13日
エピソード2の放送日 2008年7月20日
 てぇ~と~、エピソード0はパイロット版か、単発ドラマの予定だったと思われます。で、評判いいのでシリーズにしちゃったとか…?
 バッカスがダメ犬みたいでカワイイですよね。上の画像を見て思ったんですが、マーティン・ショウって背が高い! (☆∀☆) 
Commented by n_umigame at 2010-05-18 23:14
おお、言われて初めて気がつきましたが、0→1の間が1年以上空いているということは、きっとそういうことですね! いちおう時代物ですし、あの脚本の作りこみ具合といい、ハンパねえですよね。気合い入れてシリーズ化するには時間がかかるでしょう。
イギリスではすでにDVD化されているのでAmazon.ukの感想を見ていたのですが、もう愛されまくりですよこのドラマ(´∀`)。
マーティン・ショウ、大きく見えますよね。肩幅もありますし。でもドラマを見ていて、ほかの人と並ぶと意外と小さいのかな?と感じられませんでした? 調べましたら、5' 8½"(174cm)だそうです。イギリスの人にしては小柄? なのでしょうか?? そしてうっかり4回も結婚されていることを知ってしまいました。なんというか、女性から見て実際より大きく感じるというのは、モテるんだろうなあプライベートでも…と、改めて思いました…(*´∇`)
Commented by n_umigame at 2010-05-18 23:38
*追記*
あと、完全菜食主義者なんだそうです。そう言えばAmazon.ukでレシピ本みたいなものが出ていた気が…。
お野菜だけでなんであんなにがっしりどっしりな体型になるんでしょうねー。なぞです~。でも恋愛に関しては全然草食系じゃないってことですね?(←しつこい)