*さいはての西*

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『王立警察 ニコラ・ル・フロック』#7~8「謀略を奏でる旋律」前・後編

あらすじなどはすでにご紹介しましたので、今回は省略させていただきまして。

今回は、見ていると、あらあらどうしたわけかしら、朝飲んだトマトジュースが鼻から?(* ̄ii ̄) といった怪現象が起きる回でございましたが(お食事中の方申し訳ございません)、そんなどうでもいい話は本当にどうでもよく、AXNミステリーさんも、どうせキャッチーにまとめるとするなら、これにすればよかったのに~と思いました。

「ランルイユ侯爵、でき婚(東スポの見出し風)


ほかにも
「ランルイユ侯爵、年貢のおさめどき」とか
「ランルイユ侯爵、身から出た錆」とか
いろいろ思いましたが、以下、全面的にネタバレにつき、もぐります。↓

















見る前は火サスだの黒ハーレクインロマンスだの言いたい放題言いましたが、蓋を開けると、2本立てで、まずニコラのラヴ・アフェア騒動、そしてスパイ大作戦。
なので、ミステリとしてはいわゆる「モジュラー型」ですよ、生意気な(笑)。
全体としては「大冒険活劇・ワイドショー風味」でした。

「王の愛人の名誉のために英仏間を命がけで駆ける忠臣」というのは『三銃士』ですよね。(『三銃士』の場合はれっきとした王妃でしたがね。で、『三銃士』の場合は女連れでなくて男の友情リレーでしたけれどもね。)
刺客に襲われるシーンで、ニコラが両足で敵の剣をはっしと受け止めたシーンで大笑いしましたよ。きみはジャッキー・チェンかね。今度からジャッキーって呼ぶからね。(やめて)

中野京子さんの本を読んでいたら、ルイ15世はむちゃくちゃな女漁りをした王だったが、いわゆる「公式寵姫」たちは、王室の人間に落ち度があったときに、「あれは王さま王妃さまが悪いのではなく、おそば近くに侍っているあの女が悪いのだ」という、いわば”弾よけ”の役目を果たしている。王妃以外の女性を囲わなかった次のルイ16世の場合は、だから王妃であるマリー・アントワネットが国民の憎悪と侮蔑のはけ口になった。なので一概に「公式寵姫」がいない王が良い王さまとは言えないのだ、と書いてらっしゃいました。
言われて見れば、マリー・アントワネットは作為であることがはっきりしているような、事実無根だったと思われるような、中傷の十字砲火を浴びていて、当時のメディアを騒がせたという直截な絵はそこいらのタブロイド紙も週刊誌も裸足で逃げ出すような下品さ低俗さです。

そういうことを知った上で今回のエピソードを見ていると、「スパイ大作戦」の根拠となった「公式寵姫の暴露本」の発行を防ぐ、というニコラの任務は、あまり説得力を感じませんでした。
だって、公式寵姫たちはそのために(も)いるんですから。

あと、ニコラのラヴ・アフェアの方もなあ……。最初の頃は「捜査官としてどうなの」と思っていましたが、今回は「男としてどうなの」とちょっと思ってしまいましたよ…。
サルティンヌ総監(なぜSaison2からこのカナ表記??)にもがっつり叱られていましたが、や、ニコラ、それは「取り消してください」と言える立場じゃないと思うよ、公平に見て。サルティンヌ総監が、まあ言い方はきつかったけど、上司として怒るのももっともだと思う。あんなファンデ濃すぎ口紅赤すぎの顔で足ねんざで言われても笑わないようにするのがいっぱいいっぱいっていうのもわかるけどさ。(いやそこじゃないから)(「火に近づいて、自分が燃え上がるとはなにごとだ」って、うまいです、閣下。) 
ちゃんとブルドーを下がらせて、ブルドーの前では叱らなかったのも総監の気遣いだったと思うよ。だって裏で「筋書き書いた人」が聞いているのわかって怒ってるんだもん、叱ったのもパフォーマンスですよね、あれ。ロンドン塔にとっつかまったときも心配してくれてたし。
ニコラもまだまだじゃのう、と思ったシーンでした。まあそこがいいけどな!(重症)

で、ちょっとちょっと、それはひどいんじゃないのニコラ、と思ったのが、ラステリウー嬢に文字通りラブ・トラップ(?)にかけられて屋敷から怒って飛び出て、まあ腹が立つのはわかるよ。それだってニコラに非がなかったわけではないけど、まあとりあえずそれは置くとしても、サテンに向かって「払えばいいのか」って、いくらつきあい長くても言っていいことと悪いことがあるんじゃないかね。サテンはたくましいし大らかだから(いろいろな意味で…)許してくれたけど。
ラステリウー嬢も、プロポーズの手紙を偽造してまで侯爵夫人の座をゲットしたかったというのは確かにやりすぎです。でもこの時代に未婚の女性が妊娠するということはどういうことかを考え合わせると、「既成事実作っちゃえ★」ってなっても不思議じゃないと思う。
サルティンヌ総監が犯人をでっちあげたことに対してもニコラは怒ったけれども、純粋な義憤であることはわかるけれども、そもそも誰が何をしたことが発端で次々と起きた悲劇なのか、考えてほしいよ。ニコラにしたらいつもの「いただきます」だったかもしらんけれども。

仕事で近づいたはずのスパイ容疑の女性と関係を持って妊娠させて、それが遠因で容疑者は殺されても停職だけで済んで、しかも女性は殺されて妊娠させた責任も取らずに済んで、良かったね、ニコラ。(←イヤミ)

…という具合に今回はちょっと意地悪な気持ちにならざるを得ない言動のニコラでしたが、それをごまかすかのようにジェロームさん、(視聴者が)大出血(するような)サービスを。脱ぐのもそこまで脱がなくても!!!!(*/Д\*)・°・

以下は時系列で。

・ニコラ(というよりジェロームさん)の、後退する大草原がぬれるとさらにやばい@中庭の行水。

・フランスはアフリカ、イギリスはインド。(召使いの徴収先)

・ロンドンに行ってイギリス人に無駄にひどい目に遭わされるニコラ。『紅はこべ』ではその逆でイギリス人が無駄にフランス人にひどい目に遭わされていました。ほんまに仲悪いなきみら。

・カツラのさわり方で上司のご機嫌がわかるブルドーさん。すごい。つきあい長いから…。

・ベイカー・ストリート・イレギュラーズより役に立つぞ、パリのストリート・キッズたち!!!

・ニコラがラステリウー嬢の目を閉じるとき。死体が動いてますね、一瞬。

・「衣装部屋に案内しよう」というノーブルクールさん、カニ・ステップで楽しそう。フルートやめたんですね。


まだ書きたいことがあるような気がしますが、本日はこれまで。
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by n_umigame | 2010-05-29 23:57 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(5)
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Commented by 縁側昼寝犬 at 2010-05-31 22:26 x
 朝に飲んだトマトジュースが鼻から垂れたら、それは鼻血でっす。でもそれも無理はない回でした。(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪ すっぽんぽんにはびっくりしましたね。ぽかんと口開けてしっかり凝視しましたが。ぽた。いかん、涎が垂れてた。
 ざざっと原作の紹介文を見たら、ラステリウー嬢は「嬢」ではなくて、実は未亡人で社交界で浮名を流していたらしく…。ワタクシが思いますに、ダルシ(またの名をリチャード卿)とも寝室に一緒にいたところからして、彼とも仲良かったのではないかと。彼女のおなかの中の子供は、ニコラの子供だったのかどうか、謎ではありますが、でもそんなことは関係ありません。この回のニコラは許せんっ。( ̄‥ ̄)=3
 サテンに夜のお仕事をして欲しくなかったら、生活を支えてあげればいいんですっ! 「公式寵姫の暴露本」阻止大作戦は、多分、仇敵イギリスで出版されるってところが、いかんかったのでしょう。と、強引に自分の中では納得しまして、それよりも何よりもジェロームさんの生え際は、濡れるとやばさ倍増ですね。やっぱり猫っ毛、細くてボリューム足りないのかも。
 カロンさんの厚化粧は、一体どーしたんでしょうか…?(-ω-;)
Commented by n_umigame at 2010-05-31 22:52
やっぱり鼻血ですか、どうりでトマトにしては鉄臭いと思ったら…。でもほんとにびっくりしました。
ラステリウー「嬢」ですが、やはりそうですか。「マダム」と呼ばれているシーンがあったので、「ん? わたしの耳は貝の殻、マドモワゼルの聞き違い?( ´・д・)ン?」と思っていたのですが…。
縁側昼寝犬さんも書かれていましたが、今シリーズの字幕、ちょっとおかしくないですか? フランス語が聞き取れないのでただの勘なのですが、ドラマを見ていてそのセリフだと不自然な気がするんだけどな…というシーンがいくつかあったんですよ。全体としては物語が破綻していないレベルのひっかかりなので自分の考え過ぎかと思っていたのですが。そして「え、どこ?」と聞かれてもすぐ出てこないレベルなのですが。(つづく)
Commented by n_umigame at 2010-05-31 22:53
(つづき)おなかの子の父親はDNA鑑定もない時代ですし、まあ「藪の中」ですが、ニコラもノーブルクールさんに「そんな関係じゃありませんよ」とか言っておきながら身に覚えがないわけでもなく、ブルドーさんにも「最近身持ちが良いからおかしいと思われるくらい男を寄せ付けなかったらしい。きみの子だよ」と太鼓判(?)押されて否定もしませんでしたからねー……(*¬д¬*)…とすっかり疑心暗鬼になっちゃいました。原作と合わせると、これで「自分がパパかも」疑惑2回目じゃないですか?
気を取り直して、ジェロームさんのあの髪ってどこまでが地毛でどこからがかもじなんでしょうか?? エロ侯爵コスプレのときは、後ろ毛がかもじだったですが、行水のときのあのおでこは生っぽくなかったですか? カロンさん始め、あの時代の貴族男性としてはトレンドだったのでしょうが、なんか、ねえ、ええ、もう。
Commented by Marie at 2010-06-01 17:43 x
こんにちは♪
ニコラの放送が終わってしまい、私の1年はもう終わってしまったという感じです・・・・。ただ、Saison3をみるまでは死ねましぇん。
おお、やはり、訳がちょっとおかしいと思われましたか?
TV5で、フライングをしてしまったのですが、やはり、AXNとは違うんです。もちろん、大体は同じなんです。でも、たとえば、変装したニコラとブルドーが歩いているときに、「君の子だよ。」「だからそれで殺されたのか。」とありますが、TV5「君と結婚したがっていた。」「妊娠も結婚をはやめるためだったのか。」のようなセリフでした。(録画していないので、すみません)フランス語のセリフはTV5の方ですね。全体的に上手くこなれている訳はAXNかなとは思いますが。
原作では未亡人でしたし、殺されても妊娠していなかったので、ドラマでも同じ設定にすればよかったのに・・・・と思います。あんまりなニコラになってしまいましたー。
サルティンの洋服、パジャマみたいな柄でしたよね。
Commented by n_umigame at 2010-06-01 21:28
Marieさん、こんばんはv
いろいろと言いたいことが尽きないsaison2でしたが、それでも、あんなに楽しみにしていたのにもう終わりというのが、お祭りから帰るときの気分みたいですね~。゚(。>ω<。)゚。ピー
さ、次はsaison3だあ!!!(立ち直り3秒)
おお、やっぱり、訳が違うんですね。AXNミステリーの字幕はわかりやすいのですが、「だからそれで殺されたのか。」と。「妊娠も結婚をはやめるためだったのか。」というのとはニュアンスが違いますよね。
ニコラがお手つきしてしまったのならラステリウー嬢が妊娠していてもいなくても大筋には関係がないのですが、こう、見ている方の心情的なものが違うと言いますか…。saison1のニコラが「性格ヨシ頭ヨシ顔ヨシ家柄ヨシ」のありえん(笑)好青年すぎたので、ちょっと黒いニコラにしよっか★となったのかもしれませんがニコラは好青年で良いと思います。
サルティン総監のお洋服、パジャマっぽくもありますねそう言えば!^^)わたしは「なんじゃこのピエロみたいな衣装は…」と初見どん引きでしたごめんなさいカロンさん……。お化粧ナシのドラマが見たいです!