*さいはての西*

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『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』(2010)

幾多の特殊ミッションを遂行し、輝かしい戦歴を刻んできた〈Aチーム〉――ハンニバルことスミス大佐率いる元特殊部隊員で編成された4人の精鋭たちが、イラクでの米ドル紙幣の原版強奪事件に巻き込まれて逮捕される。半年後、スミス大佐をはじめ、部下のテンプルトン・ペックや、H・M・マードックらは刑務所から脱獄。彼らは再集結し、自分たちの無実を証明するため立ち上がる。(goo映画)



観てきました!

TVシリーズは、かの有名な前口上(日本版オリジナルだそうで)しか知りません。
ご了承下さい。


なるほど、この映画は「Aチーム:エピソード0」なんですね!

↓以下、ネタバレです!





















物語としては、
出会い→チーム誕生→大活躍→裏切り→軍法会議→収監→脱獄→逃走→罠発覚→リベンジ→陽動作戦→作戦成功→逮捕→〔脱走〕→Aチーム、始動。(ここからはTVシリーズへ~)
というある意味お約束どおりの流れでした。

前半はとにかく笑った笑った(笑)。

イントロで、チームリーダーであるリーアム・ニーソン演じるハンニバルが、犬を殺さないところでまず好感度アップ。一体犬に何をしたのかは暗闇でわからないような演出でしたが、それがまた良いなあと思いました。
次に、”飛行機怖い人”B.A.ですが、前半でなぜ彼が飛行機がトラウマになったかが語られます。これは後述。
そしてB.A.と出会ったハンニバルが救出に向かったのが二枚目役の”フェイスマン”ことフェイスですが、いきなりバスローブ姿でタイヤ巻きにされており、役柄とルックスから何があったか一目瞭然です。ここも巧いなあと思いました。タイヤ巻きの状態でぼこぼこ殴られてもゲラゲラ笑って減らず口をたたいています。後のシーンで元彼女に「あなたの大好きなハンニバル」(←イヤミ)と言われていますが、絶対にハンニバルが助けに来てくれるという信頼があるということがこのシーンからわかるようになっています。(とは言え、Aチームだから)
3人揃って向かった先は病院、ここでチームの4人目のマードックと出会います。
パイロットとしての腕をハンニバルに見込まれたということですが、なんてわかりやすいマッドマン(笑)、という感じで、見るからにやばい。

しかし後ろに敵が迫っており、しのごの言ってられずに全員ヘリコプターで逃げるのですが、この空中戦がまた大笑い。
いや~、ミサイルの探知を振り切るのに熱源(=エンジン)を切るという説明はともかく、ヘリコプターって、あんなパルパルとプロペラで飛んでるようなものがミサイル振り切るほどスピード出るんですか。あんな丸い機体でそんなすごい角度で急上昇できるんですか。軍用ヘリならできるんですか。ほぼ垂直に上がってますよ。(昔これを旅客機でやったマンガを読んだことが。)
そしてエンジンを切って落下しているときにドアが開いて落ちそうになるB.A.。ハンニバルが助けてくれなければここで今回の人生は終わってました。「ドアはとりあえず閉めとけ!」って閉めてなかったんかい! 失神しかけて乙女なB.A.の姿に申し訳ないけどゲラゲラ大笑いしてしまいました。
(離陸のときの「オレのバンが!! ぶっ殺す!!(ほぼ悲鳴)」も大笑いしましたが。

愉快なAチームは結成され、陸軍の特殊部隊(?)としてバグダッドに赴任。テロリストの資金源になっていると見られている米ドル紙幣の印刷原版を奪うという任務があり、この任務を巡ってAチーム、パイク率いる傭兵部隊ブラック・フォレスト、フェイスマンの元カノである国防省の(?)キャリサ・ソーサ大尉(中尉)、CIAのリンチ(襲名)らの功名心と利権争いの三つどもえ四つどもえになっていくのですが、正直、後半は飽きました。すまん。

なんで後半つまらないのか、理由をいろいろと考えたのはこういうことだったのかなあと。

まず元々1980年代に製作されたドラマということで、当時はまだ冷戦の時代。おそらくフィクションでも、はっきりとした正義と悪があり、それが対決して正義は勝つ、という単純な構造でも誰もあまり疑問に思わなかった。
ところが現在は世界が複雑になっていてそういうわけにはいかない。だからAチームのような「能天気をもってよしとする」ようなフィクションの世界にまでも「自分が正しいと思う目的のためであれば、暴力をふるうこと、人を殺すことは善なのか」という、至極まっとうな疑問を持ち込まざるを得なかった。それを一番精神的に繊細そうなB.A.を悩む役に持ってきたのは良かったと思いますが(ビジュアル的なギャップも楽しいし)、それじゃAチームにならないんじゃないでしょーか。

それから脱走して再結集したチームが、さあこれからペイ・バックだ! と言っているのに、優秀なリーダーであるはずのハンニバルが「どうしたらいいのかわからん」と口に出して言ってしまったこと。
それはリーダーが(作戦ではない限り)土壇場では絶対に言ってはいけないセリフの一つではないでしょうか。
特にこんな感じのお約束を重んじるフィクション世界のリーダーに求められるのは、絶体絶命の時にも笑ってなんとかなる!と言い切り、作戦をみごと成功させてから、「実はあんときオレも内心膝ガクだったんだよな」とチーム全員で笑い飛ばす、これが定石かと。
TVシリーズなら、主役が入れ替わり立ち替わりになっても良いのですが、単発の映画で後半にチームリーダーが変わってしまった感があったのが、後半失速の大きな原因ではないかと思いました。

そんななわけで脚本次第ではもっとおもしろくなったはずなのに、という残念感は拭えませんでしたが、けっこう笑わせていただいたので、これはこれでいいのではないでしょうか。
というのが結論です(笑)。

一番笑ったのはやはり戦車の落下シーンですね~。マードックが冗談ぽくさりげに言った「機内放送」がけっこうチーム萌えを泣かせました(笑)。
湖に落下した直後の、おばあさんの「ニヤリ+」も笑いました。何か、アメリカの映画でこのノリ珍しいかも、と思い。

マードックの脱走シーン(2回目)も笑いました。確かにスゴイ3Dだ。だって本当に3Dだからな!

あと、「暗号の解読ミスかもしれませんが、”連中は、戦車で飛んで逃げた”と」。ポカーンな二人。というシーンも大笑い。

リンチ(襲名)役の俳優さん、どこかで見たな~だれだっけ~と思っていたら『オペラ座の怪人』のラウルだったんですね。役のせいもあるけどなんだかイヤな顔になったなあ。
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by n_umigame | 2010-09-05 21:02 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)
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