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『名探偵ポワロ』シーズン11#3「第三の女」

ポワロの家に若い女性ノーマが「人を殺したかもしれない」と助けを求めてくる。ノーマはポワロの知人のオリヴァ夫人に紹介されたというが、それ以上なにも語らずに帰ってしまう。ポワロはオリヴァ夫人に会い、彼女もノーマとは知り合ったばかりだと聞かされる。ノーマは夫人と同じアパートの一室に2人の女性クローディアとフランシスと3人で住んでいた。そのアパートのさらに別の部屋でシーグラムという女性が亡くなっていた。(NHK海外ドラマHP)


かなり前に原作を読んだきりなので細部は忘れているのですが、謎解きミステリというよりはサスペンス風味だったこと、またドラマでもありましたが、新しい世代が台頭しポワロはすっかりお年寄り扱いされてしまうというイントロが印象に残っています。
ドラマは相変わらず1930年代半ばの設定のままなので、なぜいきなりポワロが化石呼ばわりされるのか(笑)わからないかもしれませんが、原作は確か1960年代になっていて、イギリスでは新しい時代を象徴するようなできごとがあれこれと起こる変わり目の時代だったのでしょうね。(『ジョージ・ジェントリー』を見てそう思ったのですが、自殺が犯罪だったとか死刑制度がまだ残っていたとか。クリスティーの作品では、誰かに殺人罪をかぶせることで<冤罪によって>殺人を目論む殺人者、という設定が多数登場しますが、これもかつてイギリスでは「人を殺せば死刑」だったからこそ使えた手ですね。)

今回は「意地悪そうな女の人が実はけっこうふつうに常識人で、親切そうな女の人が実は真っ黒でした」というお話でした。

ラストシーンの「ほら、笑った」と言って涙ぐむポワロさんを見てこちらも泣きそうになりました。
ポワロは自分の人生にきっと満足していると思うのですが、そうはいっても、何かがあることとないことが両立するような「あれもこれも」という人生はありません。
また、このドラマシリーズが終わりに近づいてきていることがわかっているので、それもあってよけいになんだかじーんときてしまいました。

しかし、このドラマの心優しいポワロさんが本当に『カーテン』に辿り着いてしまうのかと思うとやりきれません。
イギリス本国のファンはどう見ているのか、全世界のクリスティーファンはどう思っているのか、それも今後に期待しています。
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by n_umigame | 2010-09-19 18:43 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)
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