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*さいはての西*

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コミックス2冊+『水木しげるの日本妖怪紀行』

『土星マンション 6』岩岡ヒサエ著(IKKI KOMIX)(小学館)
→一面灰色の画面にぽつねんと描かれたタマチ、という表紙。
このイメージがすべてを物語るような6巻でした。
全体的にかなり物語が大きく動いた巻でしたが、うーん、いったいどうするつもりなんでしょうか、これ。
かわいらしい絵柄にも関わらず、いかんともしがたく暗い作風の方だということは1巻を読んだときからわかっていたのですが(なので1回1巻を売りました。すみません。)、人を殺してから泣かれたってなあ。(もしかしてこのあと助かるのかな?)
あなたが不幸なことは十分わかった。でも、自分が不幸だからって他人も不幸にしていいわけでは決してないんですよ、ニシマルさん。
世俗性の高いエンタテインメントの世界はだからこそその時代、現実の世界と密接に(ある意味無意識の層とでも呼ぶべき深いところでも)つながっている、切っても切り離せないので、「自分が不幸であるがゆえに他人も不幸にする人間」があからさまに描かれたところに、いろいろと考え、また薄ら寒くなりました。(客観的には「人を傷つける動機が弱い」点も。いやこういう心理状態の人に客観性なんか求める方が悪いんですが。)
他人を不幸にするのは自身が不幸な人間だ、というメッセージなのかもしれませんが。
待ちます、7巻。

『しろくまカフェ いちご味!』 ヒガアロハ著(フラワーコミックススペシャル)(小学館)
→『しろくまカフェ』の続編です。
うってかわって、ゆるゆるのお話(笑)。
動物の絵がけっこうリアルなのにかわいいところが気にいっています。こんなカフェがあったら通い詰めますよ。
相変わらずオヤジギャグを連発するシロクマくんは前回より実は笑えました。そしてモテモテなのにけっこう鬼畜(笑)。人の弱みにつけこんで、おごらせ放題です。
パンダが大好きなイケメンの花屋さんも笑いました。が、がんばれー。

『水木しげるの日本妖怪紀行』水木しげる/村上健司著(新潮文庫)(新潮社)
→コミックスのカテゴリに入れるなという感じなのですが。
夏に同僚と電車の中で妖怪の話になり(いやその前段は朝ドラの話だったのですが)、女子は妖怪なんか知らないのだということに軽くショックを受け衝動的に買ってしまった本です。
だって、「ぬらりひょん」も「ぬりかべ」も「いったんもめん」も知らないっておかしいよ!!!
(おかしいのはそもそも「好きな妖怪、何?」という話題の振り方をするアンタです)
「あずきとぎ」や「べとべとさん」や「豆腐小僧」は知っとかないとその辺で遭うかもしれないじゃん!!!
(遭いません)
ちなみに彼女が知っていたのは「こなきじじい」と「砂かけばばあ」でした。
by n_umigame | 2010-10-11 17:52 | コミックス