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『フロスト警部』#39 : 「愛なき者のゲーム」

#39 ”Mind Games”

20年前、ジェーンとハリエットという少女2人が殺害された。第一発見者であるカール・メイヤーはジェーン殺害犯として服役していたが、ハリエット殺害に関しては遺体が見つからない為、不起訴となっていた。そのメイヤーが仮釈放となり地元に戻ってくる。(AXNミステリー)


フロスト警部、とうとう最終シーズンです。
毎回必ず「モジュラー型」と呼ばれる、物語世界を複数の事件が平行して進行するという形式を取っていて、最終シーズンでも律儀に守られていました。
これは原作がそうだったのですが、モジュラー型の場合、それぞれの事件が実は関連性があって最後に一気に解決するというパターンと、最後まで平行線のままそれぞれが別個に解決するというパターンの二択になります。
前者の方が読み終わった/見終わったときのカタルシスは大きいのですが、プロットを綿密に錬る必要があるので毎回毎回高いクオリティを保つのは難かしい。でも『フロスト警部』はそのクオリティを極端に下げることなく保ち続けてきたことともロングランで成功してきた一因かと思われます。
また、最後までレギュラー陣の役者さんが変わらないというのもポイントが高かったと思います。
ころころ変わられると、同じ名前だけど「中の人」という感じで、なかなか感情移入ができません(笑)。

とはいうものの、やはり、最終シーズン4回3話は事件そのものは小さくまとまった感が否めない印象でした。
とはいうものの、本当にお疲れさまでした!!!そしてありがとう!!!


以下、ネタバレですので、ご注意下さい。











今回は、フロスト警部のスリーピング・マーダーとでも言うべきエピソードでした。
フロストがまだ巡査部長だった頃の事件で、正義感と義憤と、おそらく個人的な友情で冷静さを欠いてしまっていたことが、長きに渡る悲劇を招いてしまっていた、という苦いエピソードでした。

そのフロストの「スリーピング・マーダー」と、自己啓発セミナーみたいな離婚サポートの会社を経営する男のトラブルのお話。
後者はいきなりうさんくささ大爆発なのですが、こういった商売が世界中で成り立って利益を上げているというところに人間の悲しさがあります。冒頭のマッパ・ランニング男を捕まえたときのあのメット、もう使うのやだよね?(笑)相変わらずこういうところはデリカシーナッシンのフロストでした。

検視医の役者さん、どっかで見たことあるなーと思ったら、ニコラス・ファレルでした。なつかしーい。

今回からは最終シーズンと言うこともあって、今まで取り立てて言及されなかった事実がいろいろと明らかになったりしました。
個人的にびっくりしたのが、マレット署長がフロストと同じくたたき上げだったということ。
ええええー!
原作をあまり覚えていないのですが(すまん)そのような事実がありましたでしょうか。
原作もドラマのマレットも俗物には描かれているのですが、ドラマのマレットはどことなく憎めないというか、けっこういい人で、フロストみたいな部下がいたら頭痛いでしょうという同情を覚えるときすらありました(笑)。
役者さんたちは全員仲良くお年を召してきている印象を受けましたが、中でも一番お年を召したと感じたのはマレット役のブルース・アレキサンダーさんでした。声が出てないのでびっくりするとともに、少し悲しくなり、そして自分も年を取ってきているのだということに、なんだか、馴染みのおじさんがおじいちゃんになっていたかのような寂寥感が押し寄せました(笑)。(いや笑いごとか)(てか笑うしか)

また、今まで寄ると触るとケンカしていた感があったフロストとマレットでしたが、マレットが丸くなっていて、これも流れてきた年月を思ってしまいました。
かつての上司だったタルボット警部のミスを我がことのように心痛めるフロストを見かねて、「失敗を忘れたら警官じゃない」と声をかけるマレット。でもこのセリフは、マレットがたたき上げだったということがわかったからこそ生きてくるセリフでした。
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by n_umigame | 2010-12-04 16:10 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)
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