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『フロスト警部』#40 : 「愚かなる報復」

#40 "Dead End"

フロストは昔の部下、マーシュがデントン署に異動してくることになり、苛立っていた。フロストは、過去に彼女から捜査姿勢について告発され、左遷された経歴があったのだ。しかしその日、マーシュは乗り合わせたバスで騒ぎがあり、約束の時間を遅刻してくる。 (AXNミステリー)


原エピソードタイトルは「袋小路」を意味する"Dead End"。
以下、ネタバレです!









脇見運転で大人3人と赤ちゃん1人を轢き殺した男が釈放され、バスの運転手をしているのを遺族が見かけたことから始まる悲劇と、「ピエロ恐怖症」の女性のエピソード、+フロストがお財布をなくすお話だったのですが、「無理にモジュラー型にせんでも」と思った回でした(笑)。
特にあとの2つは「なんじゃそりゃ」的なオチで、自然解決と言ってもいいようなオチのつけかたでした。
その分、フロストがデントンへ左遷される原因となったらしい内部告発を行ったかつての部下マーシュがやってきて…というドラマの部分でふくらまされていました。(イギリスの刑事ドラマを見ていると、内部告発や内部監査の部署の警官って女性が多いけど、これって事実なんですか?)
お財布のエピソードは、クレジットカードの暗証番号をメモしてお財布に入れていて、フロストがマレットにあきれられるという、あまりにも「らしい」シーンが大笑いでしたが。

今回の軸になるエピソードは脇見運転の犯人に対する復讐と思われる事件で、いっしょに捜査していく中で元部下のマーシュとも関係が改善するのかと思いきや、そうはならないところがこのドラマのいいところです(笑)。

それにしても、ブラックジョークにしては一線を越えてしまってて笑えないところが最終シーズンはてんこ盛り。(というか目立つ)
巻き添えを食って運転手といっしょに誘拐されてしまった車掌の女性は糖尿病でインシュリンの投与が必要だったのに、長時間監禁されたことで昏睡状態に陥ってしまう。その前に解放されたんだけど、ホームレスみたいなかっこうでホームレスのおじさんのテリトリー(?)に置いていかれたものだから誰も気づいてくれない。
せっかく解放されたのに、この場所を狙ったとしたら犯人が鬼畜すぎで、ブラックジョークにしてもさっぱり笑えません。
日本でもそうですが、この「自動車の過失致死事件」と「ホームレス」の共通項は、「だから誰も気にもとめない」という点で、当事者や被害者にとってどれほど悲劇が深かろうと世間からは「よくあること」として流されてしまうというところが問題なのだ、という制作者の問題提起だったのかなあと、見ていて思いました。
だからって私刑で人を殺して良いということにはなりませんが、復讐者が運転手の首を吊らせたのは司法になりかわって自分が殺人犯を罰するのだという意思表示であることが明らかです。

「応援を待て」と言われても絶対待たないフロストも、部下のマーシュの顔に「またか、アンタ!」と書いてあって、ちょっと笑いました。
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by n_umigame | 2010-12-04 16:10 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)
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