*さいはての西*

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『ルイス警部』#11:「許されざる嘘」

ある男の他殺体が発見される。被害者の名はスティーブン・マラン。ルイスとハサウェイは、マランを殺害する動機があり、犯行時刻のアリバイが成立しない人物を絞り込んでいく。しかし後日、殺されたのはマランの同居人アレックス・ハドリーだということが判明。マランとハドリーは名前を交換していたのだ。その後本当のマランが殺され、真犯人とは考えにくい人物が自殺するなど、事件の謎は深まっていく。/出演:ケヴィン・ウェイトリー、ローレンス・フォックスほか/原作:コリン・デクスター/英/字幕/2009年(チャンネル銀河)


前回でルイス自身の「未解決事件」、奥さまのひき逃げ犯逮捕は解決し、今回は心おきなくミステリ・ドラマでっす!!という回でした。
いつまでもずるずると主人公が未解決事件を抱えて苦しんでいるより、いったん区切りをつけてしまうというところが良いと思います。6回程度で終わる作品ならともかく、人気が出たらどこまで続くのかわからない場合は、下手するとその部分はプロットが破綻するか、矮小化されて結果主人公が道化になってしまいかねませんものね。(えっ、いや別に主人公が神経症で舞台はサンフランシスコのあのドラマのことを言ってるわけではないこともないよ?)(目をそらす)

犯人に触れますのでもぐります~。
















今回は事件の方と、フィオナ・マッケンドラックというルイスやハサウェイの同僚が昇進してヤードに栄転するというところから始まります。

まず事件の方の感想ですが、ミステリドラマとしてプロットが複雑で見応えがありました。
「そんなつもりじゃなかったのに」という思惑がごろごろと転がって、みんな不幸になりました、みたいなやりきれない回でした。(まあイギリスのミステリドラマとしてはありがちと言えばありがちなんですが…)
ジェシカにリハビリをしている鬼軍曹みたいな母親を見て、なんとなく犯人はこの人じゃないかと思いつつ、でも実行犯は男性っぽかったし…もしかしてジェシカは本当はすたすた歩けて犯人はジェシカで、マランに復讐したのかな、被害者の会でも対面しなかったと言っているからマランの顔を知らなくて間違えてハドリーを殺したとか?…と推理していました。だってプールでは足動いてるじゃん? と。
でも第2の殺人でその線もつぶれました。
「ルイスとハサウェイの目の前で車椅子からすっくと立ち上がって笑い出す」という「絵」まで想像したのに外れたですよ。(←…)
真相は聞くも涙、語るも涙で、自分をひどい目にあわせたマランを愛していたという。欧米のドラマを見ていると、キリスト教的な「人を赦す」「罪を赦す」ということをとても深く考えさせられることがあります。
前回もそうでした。(前回はルイス自身が「赦し」ということと向き合った回だったのだろうと思います。)

家族を再建したかった、娘のためとか言いながら、この母親は結局自分のことしか考えてないですよね。ルイスに「罪状としては殺人共謀罪だが、もっと別の罪がある」と言われるのも当然です。
娘を愛していたのなら、なぜ娘が愛した人を(全面的に受け入れるなんてことは無理でも)なんとか許容しようとしないのか。息子を愛していたのなら、なぜ殺人のぬれぎぬを着せたのか。夫を愛していたのなら、娘が後遺症に苦しむような大けがを負ったことの責任を感じ、息子が殺人犯と聞いたらその罪を自分一人で背負おうとするほど、我が子を愛していた夫の気持ちを理解できなかったのか。
編集者として華々しいキャリアを築いていたそうで、そこの部分はあまり語られませんでしたが、今までは仕事に過剰に依存していた母親が、娘の事件で今度はその依存の対象を娘に乗り換えただけみたいに見えました。夫と子ども二人はお互いに気遣いあい、愛しあっているのに、自分だけ家族の愛情の輪の中に入れていないことに薄々気がついていて、無意識に家族をぶちこわしたのかもしれないなあと。

事件の方の感想はそんなところで、ハサウェイとフィオナの方のお話。
フィオナの送別会でルイスがばくばくガーリックトースト(?)を食べている様子をおかしそうに見ているホブソン検視医。(ホブソンさんは『モース』から出ている人ですが、こんなに優しげで明るい表情を見せるキャラだったっけ?と思いました)
何かと「女性は○○だ」と言うルイスに「性別は関係ありませんよ」とツッコむハサウェイ。こういうところはルイスってオヤジだよなあと毎回思わざるをえません(笑)。
ホブソンがルイスにも指摘したことですが、フィオナに対して親しげにお別れのあいさつをするルイスと比して、フィオナの昇進を聞いて浮かない顔をし、握手すらしようとしないハサウェイ。複雑そうな表情のハサウェイを見て、
「浮かない顔をしてた」と言うホブソンに、
「ああいう顔なんだ」と答えるルイス。
「馬みたいな?」って、ホブソンさん、ちょっと!!(笑)否定はしない!!(←あんたが”ちょっと”だ!!)
結局フィオナはハサウェイの恋人だったそうなのですが、ええっと、今初めて聞いたよ、その話?(笑)そしてルイスもホブソンに言われる前に察しろ、そこは(笑)。
ジェシカのバースデイ・パーティに招待されていたハサウェイ。聞き込みに行っていた先で思い出したので、聞き込みの相手に「彼(←ルイス)が今夜の相手?」とつっこまれます。そうだよな、ちゃんとしたパーティってふつう女性同伴だよな。
「腐れ縁なんです」と答えるハサウェイ。
これで二人ともタキシードで行ったらどうしようとドキドキして見ていましたが(笑)二人ともスーツでした。お仕事ってことですよね。ほっ。何で安心するのかわかりませんが、とにかく、ほっ。(*´∇`)
いや、もしかしてハサウェイがフィオナを誘おうかなあとか言い出して、またそのことでルイスと一悶着あるのかと思いまして(笑)。今回は妄想が広がりすぎですね。
それもこれもルイス&ハサウェイコンビがおもしろすぎるのが悪い(笑)。
「腐れ縁」のことについてもハサウェイはフィオナに話していたそうです。なんだか「家に帰ったらあなた(←ジェントリー)の話ばっかり」と言われたジョージ・ジェントリー&バッカスコンビをそこはかとなく思い出しましたよ(笑)。家で上司の話ばっかりするだんなってどうなのと思っていましたが、フィオナもデートとかでルイスの話ばっかり聞かされてたんでしょーか。共通の上司の話とは言え、職場恋愛がどうたら言う以前に、そんな彼氏ってどうなの。

フィオナに対して(どうやら一方的に)しこりを残しているハサウェイに対して、「ちゃんと会って別れろ。」と言うルイス。きちんとフィオナの家まで送って見届けるところまでしてあげました。前回はルイスが「ちゃんと会って別れる」ところをハサウェイに見届けてもらったので、そのお返しかな。


毎回カメオ出演している原作者のコリン・デクスターさん、今回は美術館で車椅子に乗って押されているおじいさんの役でしたね。
…そういえば前回どこに出てらしたのかしら。
ルイス&ハサウェイのバカップル漫才に夢中で見はぐったですよ(笑)。
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by n_umigame | 2011-02-14 18:44 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(2)
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Commented at 2011-02-18 10:27 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by n_umigame at 2011-02-19 16:29
>カクテキさま
>悪魔の○さん(←念のため伏せ字で)
う、受けました…!!((´∀`)) まあそう言われていましたけど、もうねえ、ですよね。
フィオナはふってわいたように現れたので、時系列がよくわからないですよね。メイキングでもハサウェイ役のローレンス・フォックスが「恋がしたいよ~もちろん相手は女性で!」って言っていたので、その願いがかなった…のでしょうか。瞬殺で別れてましたが(笑)。

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