*さいはての西*

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『ルイス警部』#12:「甦った伝説のロッカー」

35年前に自殺したとされる人気バンドのボーカル、エスメが突然、元メンバーの前に現われる。バンドの再結成に向け、元メンバーのリッチー、フランコ、マック、そして元マネージャーのオックスが活動を開始する中、養護施設の少年ルーカス、元バンドスタッフのボーン、かつてバンドのライナー・ノーツを手掛けたウィーラーが立て続けに殺される。伝説のバンドの周りで起きたこの3つの殺人には、どんな秘密が隠されているのか。/出演:ケヴィン・ウェイトリー、ローレンス・フォックスほか/原作:コリン・デクスター/英/字幕/2009年
(チャンネル銀河)


エピソードタイトルの「ロッカー」っていうのは、更衣室とかに置いてあるやつじゃなくて、ミュージシャンの方です。
……。
え、わざわざ言われなくてもわかってるって? このタイトルで更衣室とかに置いてある方を想像する方がおかしいって? だいたい更衣室に置いてある方のロッカーが甦ったらそれホラーかギャグだろって? すみません。日常生活でロックミュージシャンのことを「ロッカー」って言う機会がほとんどないものですから。

このドラマの制作者さんたちは、絶対本格ミステリを読み倒していると思うな!
今回も犯人に触れていますので、もぐります~。

















今回はいきなり泣きそうになりましたよ…。ルイス、日曜日の朝からレンジでチン☆のごはん!? しかも電話で呼び出されて、そのままごはんはゴミ箱へゴー!? 
うわあああああん!!・°・(ノД`)・°・ 
ルイスの健康が心配です。目玉焼きとチップスくらい作りなよ~。牛乳も買ってきて冷蔵庫に入れておけばいいだけじゃない!

さて呼び出されて行った先は教会。日曜日にパンパン鉄砲撃って猟をしているはた迷惑な人を何とかしてくれ、と言われた先はルイスが青春時代に大ファンだったプログレ・ロックバンドのメンバーだったリッチーが暮らしている家。
聞き込みに行ったついでに銃の保管方法の不備や麻薬を見つけて目こぼしするハサウェイ。「なんでだ?」とルイスに問われて「だってまた来たいでしょう?」と。
気を使うなあ(笑)。
その後、施設の少年が残虐な方法で殺されているのが森で発見され、リッチーの家の門前で血痕が。
12話まで見て思いましたが、このシリーズは一応モジュラー式と呼ばれる、複数の事件が同時に起きるのを探偵役が解決していく作品なんですよね。
で、その複数の事件が相互に関係があったりなかったりするのですが、今回は「ある」パターンでした。が、その相互に関係が「ある」とにおわすシーンがあまりにも強引すぎないかと。
いつも脚本が練れていて感心していたので、今回はご都合主義がちょっと鼻につきました。

まあそんなことはルイスとハサウェイのコンビ漫才の前にはささいな傷だけれどもね!

この門の前でホブソンが鑑識に来るのですが、ルイスがぽんぽん言うので「よくだまってるわね」と言うホブソンに、ハサウェイがなんて返したかというと。
「忍耐は幸せな結婚の基本です」
…ハサウェイや。
上司としてルイスはモースより10倍くらいは扱いやすいと思うよ?…てその前に「結婚」て!!
そういえばルイスもモースとの関係を同じように言っていましたねえ。感慨深いですよ。(そうか、結婚だと思えば多少のことには我慢できるかもしれないな…良いこと聞いたぞ。うんうん。)(←…。)

事件の方ですが、登場したとたんに「うっわ、キモ!!」と思った元マネージャーのオッサンが諸悪の根元でした。(それだけこの役者さんが巧いということなのですが)最近第一印象で犯人がわかるんですけれども、ミステリドラマとしてそれはどうなのか。
ただ、いくら巨万の富を再び、と思いついたとしても、35年も経ってからエスメ(エズメ、と聞こえましたが)の妹を本人に仕立て上げてバンドを再結成しようと考えた動機が語られませんでしたし、お金には困っていないと言っているし、自分にとって”金の卵を産むガチョウ”のはずのバンドのメンバーを未遂も含めてばかすか殺すし、聞けば聞くほど「おまえ、何がしたいねん」と。
そして、そんな欲ボケのキモいおっさんのせいで、こんな悲劇が繰り広げられたのかと思うと、前回の犯人よりさらに感じが悪いです。
前回の、あれだけ人として罪深い犯人が法的には大した罪に問われない、と示唆されたことを受けてか、今回はイギリスのドラマとしては安直な「スッとした」解決法でしたね。是非はともかくとして。
個人的には、確かに「バカは死ななきゃ治らない」ってことなのかもしれないけど、やっぱり犯人が死んで終わり、みたいな解決方法があまり好きではありません。
おかげでルイスはケガをするし。

あと、ハサウェイが絶賛した(「警部、天才です」のシーン)ルイスの取り調べですが、今回はルイスが直感的にひらめいて謎が解けたり、ばらばらだったピースがつながっていくという繰り返しだったため、ミステリとしては視聴者に対する説明が足りないと感じる部分が多かったです。
ハサウェイが「警部は天才です」と言ったところで、それは変わりません(笑)。「天才だからわかったんだ」と言ってしまうと、ミステリとしては説明責任を放棄したも同じですよ。
まあ今日の所はハサウェイののろけということで勘弁してやらあ(笑)。

「何年も前に死んだはずの人が現れたけど実は別人」というのはミステリではよく使われるトリックなのですが、いわゆる本格ミステリで多用されるイメージで、つまりリアリティは希薄です(笑)。それを現代のドラマに使うというところが、このドラマの制作者さんたちってミステリ大好きなんだろうなと思ってしまいました。原作者のコリン・デクスターさんがアガサ・クリスティーの大ファンだそうですから、当然なのでしょうか。
「犯人が死んで解決」も本格ミステリでよく出てくる感じの悪い解決方法ですね、そういえば。

今回大笑いしたところは、
ルイス「モースのやり方で考えてみよう」
ハサウェイ「パブですね」
いや、そうなんだけれども!!!。+゚(*ノ∀`*)。+゚. 別にパブに入ったから解決したわけじゃないよ!!

あーおもしろかった。
さてさて、この愉快な上司部下漫才ミステリも今回でいったん終了です。
本国ではまだまだ続いているようなので、チャンネル銀河さん、また1日でも早い続きの放送をお願いいたします!
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by n_umigame | 2011-02-21 21:47 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(4)
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Commented by カクテキ at 2011-02-23 12:52 x
こんにちは。
「天才」ルイスのひらめきが私にはわからず、彼が「そうか!」と駆け出すたびに「何に気付いたの?」状態でした(笑)。
>登場したとたんに「うっわ、キモ!!」と思った元マネージャー
ふつう、こういう人は「~と見せかけて」ですよね。
あまりにもそのままだったので、ここも拍子抜けでした。
でもおっしゃるように、ルイスとハサウェイのコンビが健在ならどうでもいいような気がします。
Commented by n_umigame at 2011-02-23 19:08
>カクテキさま
こんばんは♪
やっぱり今回は説明不足すぎですよね? 最初自分の頭が悪いんだと思って見ていましたが、何度も何度もやるので、あ、これ確信犯だわ、と(笑)。ミステリとしてはいろいろと文句をつけたい回でした。
でももうルイス&ハサウェイコンビが見られるだけでいいや、となっていました^^。

あ!カクテキさんにお礼を言わねばと思っておりました。(←またか)
先日コメントを読み返していて自分の書いた『腰痛探検家』の記事で肝心の書名がまちがっていたということに気づきました。カクテキさんにコメントいただかなければずーーーーっと気づかなかったかと!(/ω\)
もしかして、こっそり教えてくださったんですよね…お気遣いありがとうございます。
書名を間違えるなんて著者の方にとても失礼なことなので本当に気づいてよかったです。 (*^.^*)
Commented by カクテキ at 2011-02-24 09:12 x
>『腰痛探検家』
…え~と、またまた知らず知らずのうちにお役に立てて光栄です(笑)。
私、何か持ってるのでしょうか。
Commented by n_umigame at 2011-02-24 21:58
はい、またしてもお世話になりました。
( ̄∇+ ̄)vキラーン
…何か、いい電波が出ているとかでしょうか(笑)。