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『刑事ジョン・ルーサー』 #2~#4

第一話を見たときは「うーん…微妙だー」と思ったこのドラマ、イギリスでは大人気で続編も製作されていると聞いて「ふーん」と思ったのでしたが、第2話からおもしろくなっていました。


が、第4話まで少し早送りつつぶっとおしで見てしまったので(ぶっとおしで見るな)よけいそう思うのかもしれませんが、シリーズ全体の”ヒロイン殺人鬼”アリスを始め、全員ぶっこわれてるのが気になりました。
いや、全話、登場する殺人犯はシリアルキラーなので「そんなことをするやつはぶっこわれてるに決まっとる」ということなのかもしれませんが、何と言いますかこう、「それを言ったらおしまい」なのではないかと。
もっともらしい理由があれば人を殺して良いということには、もちろん、なりませんが、情状酌量の余地がないような「動機無き連続殺人」ばかりなのですよ。
あと、第2話が顕著かもなのですが、一人ぶっこわれた人がいると、周囲の近しい人間まで壊れていくということなのでしょうか……この悲劇は深いですね。

以下、あらすじはすべてAXNミステリーより。

第2話
ある夜、偽の通報で駆けつけた警官2名が射殺される。ルーサーは、犯人は元海兵隊のオーウェンだと確信。翌日、再び警官が撃たれ、駆けつけた警官隊をビルの上から次々に狙うオーウェンは、その後、インターネットで、服役中の父親を釈放しなければ警官を殺し続けると声明を発表する。


少年にとっては父親はヒーロー…と言ってもなあ。
親の呪縛から逃れられなかった人の悲劇を描いた作品はたくさんありますが、このオーウェンにはあまり同情できませんでした。気の毒だとは思うけど、大人になってからしたことはやっぱり自分の責任だ、というつもりで生きないと、一生「親のせいだ」と言い続けたところで何の建設的解決にもならないと思うのです。それに親が「おれが悪いんじゃない、おれの親だってトンデモ親だったんだ」と言いだしたとしたら、どんどん責任が先送り(というか遡及)されてしまいますよね。どこかで誰かが「自分の責任でここで止める」と腹くくらないと。

ルーサーとアリスの関係が第1話みたいな感じでだらだら続くのかと思ってちょっとうんざりしていましたが、2話からはサブプロット的扱いになり、見やすくなりました。
相変わらず陰惨な内容ですけれども。


第3話
キルスティン・ロスが誘拐され行方不明になり、現場に血文字が残されていた。しかし、その血は彼女のものではなく、10年前に起きた同様の誘拐殺人事件の被害者のものだった。ルーサーは、当時犯人と疑われたものの起訴できなかった、ルシアンを犯人と睨み、捜査を開始する。


犯人の壊れ方がまた激しくわかりやすい感じに。
犯人逮捕のためなら手段を選ばないルーサー。部下からは反発が出ますが、最終的に協力してくれました。
でも危なっかしいなあ。


第4話
一人で帰宅する女性ばかりが狙われる連続殺人事件が発生する。野外で発見された被害者の周りには、共通して囲むように所持品が並べられていた。事件は短い感覚で発生するようになり、ルーサー達の捜査は時間との戦いだった。やがて、タクシーの運転手が容疑者として浮上する。


『華麗なるペテン師たち』("Hustle")のエディーが出ています。犯人です。ちょっと肥えはったけど(笑)。イギリスの役者さんは本当に芸域が広いなあといつも感心してしまうのですが、改めて思いました。
これはオチ(オチ言うな)にびっくり。
第2話もその流れと言えるかもしれませんが、家族の中で誰か一人壊れることでほかの家族も連鎖的に壊れるという悲劇。

しかし見ていて気が滅入る話ばっかりです。
ちょっとしたユーモアでくすっと笑えて気持ちがほぐれるシーンがありません。

2時間ドラマみたいに複雑なプロットにすると一話完結60分弱で回収できないからかもしれませんが、毎回「大勢」「残酷な方法で」「意味もなく」殺されて、その犯人は「精神的に壊れてる人」で、これまた情緒不安定な刑事が対決する、という、同工異曲の繰り返しと言えなくもないです。
何と形容しましょうか、ジェットコースターの最大の下りで体が「ふわっ」としますよね、あの「ふわっ」と横隔膜が浮いたような感じがずーっと続くと言いますか。
「精神的に壊れてる人」のメインはもちろんアリスなのですが、もしかしてルーサーも影響を受けてしまうのかと思うとそれがどきどきします。
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by n_umigame | 2011-03-28 20:32 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)
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