*さいはての西*

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『王立警察 ニコラ・ル・フロック』saison 3: #11,#12

第11話「伝説の森 前編」
Le Grand Veneur 1ere partie

アラス伯爵の跡継ぎであるシャルルが変死体となって発見された。遺体は、サンソンの検死を受けるが、首を落とされ、脚は獣の咬み傷だらけで、とどめは心臓への刺し傷という凄惨なものだった。気落ちするアラス侯爵をいたわるルイ15世は、シャルル変死事件の真相究明をニコラに命ずる。

第12話「伝説の森 後編」
Le Grand Veneur 2eme partie

狩狼官トマの尽力で、森に消えた狂女イザボーが保護された。錯乱していたイザボーだったが、神父の手腕で重要な証言を引き出すことができた。野獣騒動には裏で糸を引く人物がいるというのだ。しかし、平常心を取り戻したかに見えたイザボーは、看護の目を盗んで再び姿を消してしまう。
(AXNミステリー)



今回は、「ジェヴォーダンの獣」伝説を下敷きにしたお話でしたね。
映画も見ましたよ、なつかしいな~。

ご存じでない方のために念のため…ですが、「ジェヴォーダンの獣」とは、18世紀後半フランスのジェヴォーダン地方に出現したと言われている狼のような生物で、狼説、ハイエナ説、ハイブリッド犬説、陰謀説、はたまた悪魔の遣い説などさまざまな説が飛び出たものの、現在も謎のままのようです。
今回のニコラのドラマ中でも連続して犠牲者が出ますが、記録では襲撃があったのは200回とも300回とも言われ、死傷者は100人から150人にも上ったとか。(Wikipediaより
ちょうどルイ15世の時代で、映画ではルイ15世から捜査官として遣わされた博物学者がこの謎に挑むという設定で邦題『ジェヴォーダンの獣』というまんまタイトルでした。(見たはずなのですが記憶があいまい…獣のシーンより、語り手の貴族が民衆に屋敷を襲撃されて立ちつくすシーンと、主人公の相棒でモホーク族出身という役だったマーク・ダカスコスがかっこいいと思ったことしか印象に残っていません。すまん。)
実は『王立警察ニコラ・ル・フロック』の翌日にAXNミステリーでも映画『ジェヴォーダンの獣』がオンエアされていて、ご覧になった方もあると思いますが、絶対狙ったよねこれ、とニヤニヤしておりました。

新大陸の<発見>や、啓蒙思想が広がりアンシャン・レジームの崩壊寸前という時代ながら、前回のうさんくさ伯爵・サンジェルマンや山師カリオストロ伯爵、そしてパリやベルサイユを離れればオカルトともうつつともつかぬような、まだ中世のうさんくさい残り香がする時代だったのだなあと、改めて思いました。

以下ネタバレです。













今回は前回に比べればプロットがはっきりしていて、お話そのものはわかりやすい回でした。
ジェヴォーダンの獣伝説をニコラ・ル・フロック流に解釈しました、言い換えれば伝説にニコラたちを絡めるにはどうしたらいいか、持ってきたのがこうなりました、という回でした。

オチは、まあフランスらしいと言ってしまっていいのでしょうか。(笑)
この時代は貴族は政略結婚で、男女とも自分で配偶者を選ぶことができなかった一方で、結婚してから愛人を、場合によっては何人も持つのが当たり前とされていたそうです。
『ベルサイユのばら』を読んでいたらオスカルの両親ジャルジェ伯爵夫妻が結婚してからもお互い何年もラブラブで、どちらも愛人を持とうとしないことから「庶民のだんなさんとおかみさんみたいですよ」とジャルジェ夫人が言われるシーンがありました。
まあそういうことなんでしょう。

これ以上言うと本当に全部ネタバレになってしまうので、あとはご覧になって下さい。

で、話はもう置いといて。(←)

今回は最初と最後しか出なかったサルティン(ヌ)総監ですが、もう、ずーーーーっと笑けて笑けてしょうがなかったです。
あの、ぶ厚いメイクとアルルカンみたいな衣装はもしかして出オチを取るためか? サルティン総監、プロだネ!コメディエンヌ(語尾ママ)の鑑だネ! と思い始めましたよ。

以下時系列で箇条書きで感想を。

・サルティン総監にいきなり「がばあ!!」と抱きしめられて、どん引きのニコラ。そらーびっくりするわ。
・ニコラの黒い服に総監のファンデがつかなかったかが心配です。
・ファンデだったらまだしも口紅がついたら精神的にダメージでかいです。
・ノーブルクールが外出してる。めずらしい。回想シーン以外では初めて?
・で、ブルドーが同伴はわかるけど、百歩譲ってセマギュスはなにかあったときの主治医ということでわかるけど、なんで恋人のサテンを連れていくんですか。
・「夫婦同伴の十津川警部みたいになってきたな」なんて思ってません。(目をそらす)
・ニコラが皆に愛されていることを久しぶりで思い出しました。
・乗馬が苦手なブルドーさん。
・なのにさっさと目的地に着いちゃって、ブルドーを待たない3人。ひでえ。
・ブルドーさん、ずっこけネタで笑いを取れるのは一回だけだと思います。
・もふもふのアイリッシュウルフハウンドみたいな犬、でっかくてかわいいー。かわいいー。
・セマギュス兄貴が本当に「ヒラリ☆」という感じで馬に跨るシーンに目がハートになりました。身ごなしの軽さというのは年齢と関係ないのですね。
・と、なぜ思ったかというと、その直後に「どっこらしょ★」という感じでニコラが馬に跨ったからです………。
縁側昼寝犬さまにセマギュス兄貴のお年を聞いてびっくりしました。
・それを言うとブルドーさんもお辞儀するシーンとか、サルティン総監もお辞儀するシーンがエレガントでびっくりするんですが。

・で、いろいろあって……

・キャー!セマギュス兄貴、かっこいいー!!!
・サテン、今はお転婆はだめよー!!!
・というわけで一番おいしいところはセマギュス兄貴回でございました。
・このドラマの製作班は、もう少しニコラに好感持てるように見せる努力をしてください。頭よし顔よし性格よし毛並みよしみんな大好きニコラで、ちょっぴしうざいのはわかりますが(笑)。

最後は(も)サルティン総監がびしっと締めてくれました。笑いで。
もう「上司部下漫才」として「サラリーマンNEO・フレンチ/ブルボン朝の男たち」とかやってください。
それでもって地獄耳ですね。さすが、おば……いや警視総監です。

サテンがエホンオホンな身の上(ばれちゃったかな)になってしまったところで今シーズンは終了です。
次シーズンはどうなっているのでしょうか。

あっというまに終わってしまったsaison3でしたが、saison2にも増して思いました。

時間をかけていいから、良いものを作ってください。
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by n_umigame | 2011-08-23 00:04 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(4)
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Commented by 縁側昼寝犬 at 2011-08-28 23:07 x
nisemiさま こんばんは。^^

 いやー、期待を裏切らないデキでしたねー(棒読み)。
 以前に「陰謀を奏でる旋律」というサブタイトルについてnisemiさまが「ランルイユ侯爵、デキ婚か?」とつけていたかと思いますが、今回、まさにそんな感じで、、ええ、タイトルとは違うところに面白味を感じてしまうところが、ドラマとしてどうなのよ? って感じですね。

 しかし今回は据え膳食わなくてピンチ、とは珍しいですね。赤毛はだめなんですかね?
Commented by n_umigame at 2011-08-30 21:36
>縁側昼寝犬さま
お返事遅くなりました!(*>д<)ノ
当時のタブロイド紙に好きなように書かれてしまうような展開でしたよね~。貴族ってたぶんヒマな人が多いので、恐ろしいイキオイでスキャンダルやうわさ話が社交界に広がるんじゃないかと想像されます。

そうそう、わたしも「あれ、今回は”いただきまーす”てならないの? 上にサテンがいるから? そんなこと気にするたまじゃないよねー…(-д-)」と思って見ておりました(笑)。
Commented by oshinnko23 at 2011-08-30 23:18
nisemiさま こんばんは。oshinnkoです。

今回もサルティン総監にくぎ付けでした(笑)。
いきなり抱きつくって・・・・!!そりゃニコラもびびりますよ~。
あと、白粉がついてないか確認するところにお育ちの良さを感じました。でも、お洋服が変わっていないような・・・(汗)。

あと、今回はムッシュウ・セマギュスがいかに頼りになるかがわかった回でしたね。脚本家は絶対にムッシュウ・セマギュスのファンだと思います。
Commented by n_umigame at 2011-09-01 22:16
>oshinnkoさま
こんばんは(´▽`)ノ

今回もサルティン総監にくぎ付けでしたね!!!
(*゚д゚*)=3  いやあ、もう、よく考えたら最初と最後にちょろっと出ただけなのに、この印象に残ることといったらカレーをうっかり焦がした鍋の底並みですよね!

セマギュス兄貴かっこよかったですよね~(*´∀`*)
見直してしまいました。乗馬のシーンとか、あとネタバレになってしまうので書けませんがのシーンとか…。
ニコラが主人公のわりに、だんだんニコラが女性に対して不誠実な上に捜査官としてもいまひとつというキャラにされてきているようで今後が心配です……。