*さいはての西*

fwest.exblog.jp
ブログトップ

『100均フリーダム』内海慶一著(ピー・エヌ・エヌ)

「ピクトさんの本」の著者が贈る、
見れば見るほど味わい深い、
すてきな100均クリエイティブの世界。

本書は、著者が100円ショップで買い集めた
謎に満ちた品々を、写真とともに解説する本です。
常識や美意識に囚われないフリーダムな商品が、
洗練という名の鎖によってがんじがらめにされた私たちを解放し、
使いすぎた頭を癒してくれます。

唐突な商品コンセプト、ざっくりしたデザイン。見れば見るほど味わい深い、すてきな100均クリエイティブの世界。(Amazon.jp)


カクテキさまの”うっかりのススメ”に従い、立ち読みで済まそうとしていた本を思い直して買いました。

デイリーポータルZでも紹介されたことがありますしwebでも本と同名の「100均フリーダム」というサイトで紹介されていますので、内容はご存じの方も多いだろうと思われますが、やはり本でじっくり1p1p繰ると違った面から「来る」感じがいたします(笑)。

100円ショップで売られている、わけのわからない商品を、1点1点紹介吟味した本です。

本の表紙を飾るのは、「黄緑色の目のパンダ」です。
もうこれだけでなにかが始まる予感がすると思うのですが、ページをめくるとこんなもんではない100均ショップのフリーダムな世界がこれでもかと広がっており、いったい自分はどこへ迷い込んでしまったのかと立ちすくむこと請け合いでございます。
これだけ紹介されているのにわたくしは見たことがあるのは、ガーデニング用品として売っていた木の○○。(クイズになっているのでここでは伏せ字とさせていただきます)
…そうか、これ、○○だったのか…。
もう「言うたもん勝ち」ですね。

紹介されている商品はどれも選りすぐりの作品たちですので、百聞は一見にしかずでビジュアルからくるファーストコンタクトのインパクトをお楽しみいただくのが一番オススメなのですが、一つだけご紹介させてください。

わたくしが腹かかえて笑ってしまったのは、やはり、これ。

「猿寿司」。

下からシャリ、ネタ、猿の順で海苔のようなもので巻かれている根付け(?)だかキーホルダー(?)だか何かそんなようなもんです。
もう一度言います。
下からシャリ、ネタ、猿の順で海苔のようなもので巻かれている根付け(?)だかなんだかそんなようなもん。

著者の方がつけたコメントはこうです。
「100均作家のひらめきは、100時間のブレストを凌駕するのだ。」

100均ショップの関係者に知り合いがいないので、残念ながらどういう経緯でお店に商品が並ぶのかは存じませんが、曲がりなりにも企画会議というものは存在するのでしょうか。
だとしたら、企画を出す人が一番フリーダムなアーティスト(ただし1cm以下の作業が苦手)ということになりますが、この企画を通す上の方たちもただものではないということですね。
とてもブレストを通して商品の企画が決まるということがあるようには見えず、誰かが思いつきで「こんなんどーですかね?(だるそうに)」と言ったことに対して「いんじゃね?(だるそうに)」と答えたものが商品企画として通る。
そうとしか見えません。

最後のページに見開きでこの100均フリーダムの世界を端的に言い表すフレーズがピックアップされていますが、わたくしのイメージにぴったり合うのはこれでしょう。

あえてそれを商品化。

そして、

アリかナシかのジャッジにおいて
ほとんどのものがアリに含まれる世界。

100均で「あれ良かったからもう一度買いに行こう」と行って、もう二度と手に入らないということも珍しくない100均ショップ。
この「一期一会」感も重要なのではないでしょうか。だって作ろうと思ってもこんな良い感じに「振り切った」デザインのものはできないと思います。

ぜひ、ご覧ください。
[PR]
by n_umigame | 2011-09-05 18:31 | | Trackback | Comments(2)
トラックバックURL : http://fwest.exblog.jp/tb/14496339
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by カクテキ at 2011-09-07 09:36 x
「うっかり」されましたね♪
どの商品も、脳に直接と飛び込んでくる感じがします。
どうしてこんなものが商品に?
ストップを言う人とかいなかったのか?
とも思いましたが、これを喜ぶ私たち見越しての決断なのかもしれません。

猿寿司、度肝を抜かれましたよね。
「すしあざらし」ってちょっと前にあったじゃないですか。
きっとあざらしを猿にしてみたのかも…とか私の危険な妄想も膨らみました。

私は芸者シリーズのページ配置に感動しました。
着眼点も、その見せ方も、見事に著者の術中にはまってしまいましたよ。
Commented by n_umigame at 2011-09-08 21:28
改めてうっかりさせていただきました…( ̄∀ ̄)

すしあざらし!
ありましたね、そういえば! でもすしあざらしは、かわいかった…ですよね…?(笑)いや猿寿司もまあわりとかわいいと言えなくもないですが。

あの芸者シリーズの並べ方も絶妙ですよね。バックも真っ暗ですごく怖い。目を閉じても残像が残る感じです(笑)
ページの配置で言うと私は「オレンジジュース専用コップ」とそれに続くアレとアレ、それから「白いクリーチャー」が来ました。^^あの手(?)がー(≧∇≦)