刊行予定memo(2011年9月18日現在)

「本棚の中の骸骨」様より。

9月20日刊
ジョン・ラフリー 『別名S・S・ヴァン・ダイン ファイロ・ヴァンスを創造した男』
『グリーン家殺人事件』 『僧正殺人事件』 他の名探偵ファイロ・ヴァンス・シリーズで、大戦間のアメリカ探偵小説に強烈な輝きを放ち、消えていった巨星ヴァン・ダインの実像を丹念な調査によって明らかにし、内外のミステリ・ファンに衝撃をあたえた傑作伝記。MWA賞受賞作。
(国書刊行会 3990円)

お値段もお値段だし、そんなにファイロ・ヴァンスに興味があるわけでもないんで…(←ひかえめな表現)と思っていたのですが、藤原編集室さまのTweetを読んでいたら猛烈に読みたくなりました。

9月22日刊
エラリー・クイーン 『レーン最後の事件』
サム警部を訪れ、大金で封筒の保管を依頼した男は、なんとひげを七色に染め上げていた。折しも博物館ではシェイクスピア稀覯本のすり替え事件が発生する。ペイシェンスとレーンが導く衝撃の結末とは? 越前敏弥新訳。
(角川文庫 予価735円)

『ローマ帽子の謎』新訳の感想もアップもまだなのに、もうこれが出るですか。早い。
書影がAmazonにアップされていますが、いい。
いいですよ、このカヴァー。
未読の方がいらっしゃったらネタバレになるかもですが、この書影がこのレーンのシリーズの全てをある意味、あらわしていると思います。

アガサ・クリスティー 『カーテン』
名探偵ポアロ最後の事件。懐かしきスタイルズ荘へ戻ったヘイスティングズが目にしたものは? 田口俊樹・新訳。クリスティー新訳シリーズ完結。晩年期の二大傑作が登場(期間限定カバー:鈴木成一)。
(早川書房/クリスティー文庫 予価882円)

え、クリスティー新訳シリーズ完結!!?全部新訳が出るのではなかったのですね。
うーん、うーん、なんだかなあ。
まあクリスティーの作品だからってもれなくぜんぶコンスタントに売れるっていうわけじゃないから、という大人の事情はわかるのですが…。
何を心配しているかと申しますと、ほかの古典新訳にも影響が出るんじゃないかと。
もっと具体的に言うと、エラリイ・クイーンの新訳が始まったばかりなのに、なんて不吉なー!!(泣)
でも『カーテン』の新訳は買います…。

10月20日刊
リチャード・マシスン 『リアル・スティール』
人間にかわりロボットがボクシングを闘うようになった近未来を描いた表題作など10篇を収録。『アイ・アム・レジェンド』 『運命のボタン』 の巨匠が放つ傑作短篇集。映画化12月公開。
(ハヤカワ文庫NV 予価840円)

え。早川書房さん、ちょっと待って?
『運命のボタン』に「四角い墓場」っていうタイトルで収められている短篇を、またまた標題作で再刊するのですか?
いや、ヒュー・ジャックマン主演でもう12月に公開となればそりゃやるのかもしれませんが、だったら、『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』も映画ジャケットで再刊してくださーい!!
こちらの方が読むの何倍も体力も時間も要するから1日も早くお願いします!

11月以降刊
キャロル・ネルソン・ダグラス 『おやすみなさい、ホームズさん 上・下』
ホームズが唯一敬意を抱いた女性アイリーンの華麗なる冒険、開幕。
(創元推理文庫)

「黒猫ルーイ」(武田ランダムハウス講談社)の作家さんか。
アメリカの人か。
うーん、うーん。
ハー○クインロマンス・ヒストリカル・ミステリー☆とかにならないことをお祈りいたしております。(読まないのか)(誰かお先に…)(って、人様に毒味させんなこら)

エリス・パーカー・バトラー 『通信教育探偵ファイロ・ガッブ』
ホームズにあこがれ、〈日の出探偵事務所〉 の探偵養成通信教育講座を受けて、立派な迷探偵になった、本業・壁紙張り職人ファイロ・ガッブ君のちょっとまぬけで愛すべき活躍を描いた短篇集。
(国書刊行会 予価2415円)

『バカミスの世界』で紹介されていたのを読んで、それだけでゲラゲラ笑った記憶があります。
もちろん「彼」のパロディーですが、パロディー元が「ぼくはね、ヴァン。通信教育で探偵のまねごと始めたんだよ」とか言い出しても「ああそうなんだー」と意外でもなんでもないですよね?
え? むしろ「家庭教師についた」とかじゃないかって?
それもいいですねー。(棒)
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Commented by Yuseum at 2011-09-19 17:06 x
『レーン最後の事件』は再読が楽しみです(^^)
この作品、やれプロットが崩壊している、やれ動機にリアリティがない、やれ失敗作だ、とか散々に言われることが多いですが(^^ゞ、Yuseumは好き。
もちろん最後の結末のインパクトが凄い(ただ、ちょっと引っ張りすぎの感)というのもありますが、シェイクスピアの稀覯本にまつわる話から始まり、最初から最後まで面白く読んだ記憶がありますw

『カーテン』はYuseum、未読なので! 冥土の土産に置いておきますヾ(゚Д゚ )ォィォィ
ま、クリスティー文庫創刊時に新訳になったのを含めると、主な作品はこれでほぼ新訳化されたかな?
鈴木成一さんによるカバーが楽しみ♪

そして、ファイロ・ガッブ!
数ヶ月前にTwitterで論創社さんにあれこれリクエストしたとき、ファイロ・ガッブを挙げたら、
「これこそ、うちにピッタリな作品!」
と乗り気でしたが・・・、国書さんに先を越されちゃいました(笑)
国書さんも世界探偵小説全集が終了したので、この分野から手を引くのかなぁ〜と心配してましたが、昨年の「ウジェーヌ・ヴァルモンの勝利」といい、コンスタントに出してくれるのは嬉しいです。
論創社さん、負けるな(*・ω・)ノ
Commented by n_umigame at 2011-09-20 20:09
>Yuseumさま
実は探偵としては、エラリイよりレーンの方が好きです。好きと言うと語弊があるのですが、スタイルがあって完結しているというところで、潔いと思ったのですね。
なので、『レーン最後の事件』は単体の作品としてはドルリイ・レーンという探偵のお話の最後、という意味で読みました。…まあ七色のひげとかはいちびりすぎちゃうかと思わんでもなかったですが^^;
『カーテン』もせっかくの新訳なので、これを機に読み直してみたいと思います。
Yuseumさんも、冥途には大好きな本は持っていけませんよ~。
Commented by 尾之上浩司 at 2011-09-21 10:50 x
『リアル・スティール』は「四角い墓場」だけを残して、ほかは新たな9篇を加えた新編短篇集です。初訳は5本。「帰還」とならぶ<フォート・カレッジ>ものの2本・・・新訳「おま★★」(旧訳「ショク――」)と、初訳「心の山脈」が目玉かな。よろしくお願いいたします!
Commented by n_umigame at 2011-09-21 21:59
>尾之上浩司さま
コメントありがとうございます!
詳細なご紹介、ありがとうございます。リチャード・マシスンの短篇は多少かぶっていてもいつでも^^買う予定でしたので、今回も購入はするつもりでした。
その上、訳者の方から直々にオススメをいただいては買わずにはいられません!^^
こちらこそ、これからもマシスンのご紹介をよろしくお願いいたします!
by n_umigame | 2011-09-18 19:30 | | Trackback | Comments(4)

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