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『変えてみよう! 記憶とのつきあいかた』高橋雅延著(岩波書店)

「昔に比べて,私も成長したもんだ」なんて,単なるうぬぼれ以外の何物でもない――.実は私たちは,きわめて不確かで身勝手な「記憶」というものに振り回されながら生きている.記憶研究30年の著者が,自らのエピソードと最新の知見との間を行き来しながら贈る,この〈曲者〉とうまくつきあい,よりよく生きるためのヒント. (出版社HP)


「べつやくれい×岩波書店」にハズレなしの法則、再び。
(前作はもちろん、『ハダカデバネズミ』です!)
なのにどこにもべつやくれいさんの名前がないのは、どういうこったー!!!
べつやくさんのファンならそれだけで買って読む価値のある本だと思いますよ!!

…と、いきなりべつやくれいさん語りから始まりましたが、もちろん本文もとてもおもしろい本でした。

どんな記憶が残るのか(記憶されがちなのか)。
忘れたいことほど忘れられないのはなぜか、嫌な記憶は消せるのか。
親子関係ですら書き換えられる記憶の曖昧さ、目撃証言がいかに頼りにならないものか、つまり偽りの記憶が植え付けられるメカニズムなどなど。

これら記憶について現在わかってきているメカニズムについて、著者の自虐ネタ(失礼…)を交えながら、どうすればより良い記憶との<おつきあい>ができるのか、そのヒントがちりばめられた本です。

アドバイスをもらったからといってすぐ豹変できれば誰も記憶に悩まされないとは思いますが、それでも「敵を知り己を知れば百戦危うからず」です。
人間の記憶とはどういったものか、どういう傾向に陥りがちなのか、それを知っておくだけでも防げる不幸が(小は自分の赤っ恥から大は冤罪まで)ある、というのは大きなことだと思います。
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by n_umigame | 2011-10-31 18:59 | | Trackback | Comments(0)

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