*さいはての西*

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『マイティ・ソー』(2011)

神々が暮らすアスガルドの国では、全能の王・オーディンの息子・ソーの戴冠式が行われていた。しかし、敵対する氷の王国・ヨトゥンヘイムの巨人が侵入し、式は中止になる。腹を立てたソーは、オーディンの命に背き、ヨトゥンヘイムへ攻め込む。その身勝手で傲慢な振る舞いに怒ったオーディンは、ソーを地の国・ミッドガルドへ追放する。米国ニューメキシコ州の砂漠に落ちたソーは、宇宙物理学者のジェーンの車にぶつかり…。(goo映画)


ケネス・ブラナーが監督のアメコミ原作映画。
どうなんだろうねと思っておりましたところ、目利きのお友達のオススメがありましたので見てみました~。
(どうでもいいですが、リアルTSUTAYAに久しぶりに行きました。ら、SFのコーナーにあのドラマ『ゲド』がありました。『銀河ヒッチハイク・ガイド』の隣ですよ。これSFか? いや本当にどうでもいいですが。)

北欧神話をベースにしたアメコミみたいですが、原作は存じません。
ソー(雷神トール)の成長物語ですね。

いちおう北欧神話を元ネタにしているので、意外と細かいところまで元ネタから拾っていることがわかります。が、とはいえアメコミ、キャラクターとガジェットを横流しして楽しいお話にしました、という感じです。
どこの国の神話もだいたい「カミサマ」ってワガママで、乱暴な展開になることが多いですが、その「むちゃくちゃさ」を愉快に描いていました。
でもなぜケネス・ブラナー”が”これを映画化しようと思ったのかは謎です。^^; なぜ?

ソーがミッドガルドこと地球に飛ばされてからはカルチャー・ギャップのギャグが楽しくて、ジェーンとのラブコメがとてもかわいい。
洗っていないお皿を戸棚にしまって「しまうとこ、間違えた。めったにお客さんて来ないから」と言うシーンが特にかわいくて笑ってしまいました。まったく宇宙物理学者に見えませんが、まあいいじゃありませんか(笑)。


ところで。
以下は映画についてはまったくの素人の感想だと思って流していただきたいのですが。

ネタバレぎみのためもぐりますね。
















なぜハリウッド映画にはこんなに「父と子の相克」あるいは「父と子の絆を問い直す」ストーリーが多いのかと思っていたのですが、この作品もそうですね。
お互いに親子として愛し合っているにも関わらず、感情の行き違いから悲劇がおきる。あるいはソーのようにやんちゃが過ぎて「頭冷やしてこい」と突き放される。でも最後には関係が修復されることもあれば、されないこともある。
また、一方で、子は父を愛しているのに受け入れられない。あるいは、受け入れられていない(愛されていない)と子が一方的に思いこむ。そして父、あるいは”父が愛したもろもろ”に憎しみを向ける。(最近ふとおもいついて『グラディエーター』を見直していたら、これもコレでした。)
映画を体系的に見ていないため、ぶつぎり拾い集めの乏しい知識でしかありませんが、ジェームズ・ディーンの『エデンの東』のころからすでにこうだったようで、繰り返し語られている主題だということがわかります。

ここまで(誰が映画を作っても)反復されるというのは、何かあるんじゃないかと。

自分もエラリイ・クイーンを読むまであまり意識したことがなかったのですが、クイーン親子のシリーズを読んでいて「父と子」ということについていろいろと考えるようになりました。
エラリイの父親リチャードは理想的な父親として描かれています。
エラリイが何をしてもぜったいに見放さないし、心配から叱言を言うことはあっても傷つけるようなことは絶対に言わないし、しない。過保護で愛情が過積載ぎみですが、口を出すべきではないと思ったら何も言わずに息子の行動を見守っているだけです。心配なんだけれども口も出さずにじっと見守るというのは、とてもエネルギーがいることですが、あえてそこに踏みとどまる。
では息子に依存的に生きているのかというとそんなことはなく、恋愛もすれば友達のネットワークも大事にして、自立して生きています。
反面、そんなリチャードのネガのような人物がやはり「父」としてシリーズに登場します。

ハリウッドに大勢いる人たちとエラリイ・クイーンの共通項、それはユダヤ系アメリカ人だということです。

アメコミに特化した内容になっていますが、こんな記事を見つけました。


アメコミヒーローに見る「ユダヤ系」の影響(1)

アメコミヒーローに見る「ユダヤ系」の影響(2)

ふむふむ、なるほどです。
しかし、それだけでは解答にならんような気もします。
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by n_umigame | 2011-11-27 20:29 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)
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