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『孤高の警部 ジョージ・ジェントリー』#10「破滅への道」 ; Gently Upside Down

女学生メアリーの遺体が発見される。遺体は手を組まれて、丁寧に埋められていた。現場に到着したジェントリーとバッカスは、彼女に深い愛情を持つ者の犯行だと考え捜査を始める。メアリーの親友によると、メアリーには心に傷を負った恋人がいたという。(AXNミステリー)


…いや「心に傷を負った恋人」ておまえツラの皮が厚いにも程が。
と見た後にこのあらすじを読んでみて思いました。

ネタバレにつきもぐりますー。









今回は(も)たいへん重い内容だったのですが、感じが悪いことこのうえなかったです。
テーマは…テーマは………何だろう。
未成年者との関係??
教師の犯罪??
(「本当は私たちを守る立場なのに」と生徒にも言われていますが)

高校生という、精神的にとても不安定になりがちな頃に、そこにつけこんでくる危険な中年男性から身を守りなさいということなのでしょうか。
前回に引き続きろくでなししか出てこないんですけど、どうすればいいですか。(泣)
見ていてつらいんですけど…。

「諸悪の根元が父親」という話は前々回でもそうでしたが、今回は社会的にも信用があるはずの教師という立場で、自分の教え子を次々とひどい目に合わせて自分だけのうのうといい子でいる、そういう人間が犯人でした。
前々回と違うところは、この「社会的には信用があるはずの立場」の犯人、ということでしょうか。
(今ふと思い出しましたが、『ルイス警部』がけっこうひどい母親が出てくるのに比して、こちらはひどい父親てんこ盛りですね)

前回も「なぜこここでこの人がこの人を殺すの?」というシーンがありましたが、今回は、長女マーガレットが衝動的にメアリーを殺すところでそう思いました。
明らかに壊れている感じがするお姉さんなので、それが原因と言われてしまえばそうですが、むしろこのマーガレットを軸にお話を見せてくれた方がよかったかもしれないと思いました。
この父親は、自分の娘も含めて<娘/少女>が自分に献身的に尽くすのが当たり前だと思っていて、それは消費する対象でしかない。
それがロリコンがロリコンたる所以かもしれませんが、自分といっしょに年を重ねていく自分と対等の一人の人間として見ていない。だから次々と少女に走るのでしょうね。
そうでなければ、すごい年の差だけど本当にその人を愛してしまったのであれば、その少女にきちんと誠意を貫いたと思いますが、この父親が好きなのはスペックとしての<少女>であって、一人の女性ではないということです。
女性を一人の対等の人間として見ることができない、だから次々と妻にも逃げられたのでしょう。
異性との…あるいは人との関係や絆を築くという意味で根本的に間違っているんだけど、それに気づいていない。

ヘイゼルはそれを薄々感じていたのだけれども、今まで言えなかったのでしょう。
決定的な…引き返せないところまで来てやっと、本当のことを父親に向かって言うことができた。「今まで何人の女の子を犠牲にしてきたの」と。
マーガレットをかばったのも、父親としての情というよりは、自分が教え子にひどいことをしたことがばれたら怖いからじゃないかと思ってしまいました。どこまでも自分のことしか考えてない。

たいへん不愉快な犯人でございました。
いや毎回けっこう身勝手で愉快ではない犯人なのですが、覚えている限りで現在ワースト1でした。


前回離婚を決意したばかりだというのに、いきなりデートの約束があるといって浮かれるバッカス。
ジェントリーに"Who is he?"
とちゃかされて「笑える」と答えるバッカスを見て思いました。
ちょっと同情して損したよほんとにこいつは。

ラストシーン、奥さまの写真をまだデスクに飾っているジェントリー。
それを見たバッカスが「ジョージ、再婚した方がいい」と。
クリスチャン・ネームで呼ぶのを初めて聞いた気がしますが、それは友人としての心からの忠告という意味ですよね。
相手をどう呼ぶかというのはとても大事で、仕事中はすっかりバッカスを「ジョン」と呼ぶジェントリーに、バッカスは「ガフ」と読んでケジメはつけていました。
ですが、思いました。
バッカス急に態度でかいぞバッカスのくせにバッカスのくせにー!!

次回以降、ジェントリーとバッカスの関係にも注目したいと思います。
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by n_umigame | 2011-12-26 20:56 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)
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