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*さいはての西*

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『名探偵ポワロ』シーズン12 #3「ハロウィーン・パーティ」

田舎町の家でハロウィーン・パーティーが開かれ、隣人が子どもたちを連れて集まる。客のなかにはポアロの知人の推理小説家アリアドニ・オリヴァの姿もあった。楽しい時間を過ごすなか、少女ジョイスが突然「殺人を見たことがある」と言いだす。しかし、虚言癖があるからと誰も相手にせず、つまらくなったジョイスは途中で話をやめる。パーティーが終わるころ、いつのまにか姿が見えなくなっていたジョイスが死体で見つかる。
(NHK海外ドラマHP)


脚本がBBCシャーロックのマイクロフトお兄ちゃんこと、マーク・ゲイティスでした。

原作もですが、当時イギリスではそういう世相があったのかもしれませんが、登場人物が二言目には異常性格者の犯行だと決めつけるようなところがたくさんあり、ドラマでは捜査責任者の刑事がそうで、ポワロに「異常性格者は見つかりましたか?」と皮肉を言われるシーンがありました。
ジャップ警部が登場しなくなってから、警察官は親ポワロ派と反ポワロ派の警察官に分かれて登場しますが、今回は後者。原作では引退したスペンス警視の口添えがあって…という背景がありましたが、ドラマにはスペンス警視(やその妹)は登場せず、警察の高官に顔が利くことで「いくらでも職権を濫用すればいいでしょう」と言われていました。

原作でも印象的だった「いにしえの罪は長い影を落とすものです」というポワロのセリフは、ドラマでもありました。

ゾーイ・ワナメイカーのミセス・オリヴァが相変わらずのステキクオリティでした。
そのミセス・オリヴァからぴかぴかのエナメル靴について「田舎じゃこっけいよ。バックスキンの靴になさいな」とアドバイスをもらっても、意地をはるポワロがおかしかったです。この二人のコンビは、ヘイスティングスのコンビとはまた違った、何とも言えないほほえましいところがありますね。

以下、ネタバレです。
犯人も割ってます。









楽しい要素もありながら、ジョイスとレオポルドと立て続けに我が子を亡くしながら、これも神のみわざと言いながらこの世にいないかのような、何とも言えない、ちょっとファナティックな雰囲気の母親が怖かったです。

また、庭師とマダムというある意味ハーレクイン・ロマンス的犯人でしたが、庭師の方がちょっといっちゃってるのが後味が悪かったです。これまでもいっちゃってる犯人は数多くいたのですが、なんでこんなに後味が悪いと感じるのか…。
by n_umigame | 2012-02-20 21:21 | 映画・海外ドラマ