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『うほほいシネクラブ: 街場の映画論』内田樹著(文春新書)

「映画は、映画について語られることを欲望しているジャンルである」が持論の著者が、長年、書きためた映画評の中から自ら厳選。画期的な小津安二郎論10本を含む187本。
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ブログなどに掲載されていた映画関係のコラム集です。

独特の映画論なので映画ファンの方から見ると「?」となることもあるようですが、内田先生の文章が好きなことと、アクロバティックな論理展開が楽しいので、そういう意味ではおすすめです。

内田先生の映画論というと『エイリアン』と『大脱走』がとても印象に残っていて、どちらも見直すと「そうとしか見えなくなってしまった」という良いのか悪いのかわからない状態になってしまったのですが、この新書に収められている中では『チャーリーとチョコレート工場』、『プレシャス』が印象に残っています。

たまたま三銃士ブームが自分内で再燃して『仮面の男(1998)』を見直した直後だったのですが、この映画については”「二人のうちどちらかが立ち去るしかない」というパターンの病的な反復”の映画と書かれていて、言われてみればそうだと思いました。
あと点景的に寵姫一名、皇太后一名が登場するけれども、男たちの友情、父子の情愛、兄弟の相克の話であり”全編「男と男の愛」だ。”とあり、これもうわあ言われてみればと思いました。相克も愛に含められているところがいいです。お互いに憎しみを感じるということは愛情と非常に近しい関係だということは心情的に理解できます。
マザー・テレサも「愛の反対は無関心だ」とおっしゃっていましたし。
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by n_umigame | 2012-04-25 22:03 | | Trackback | Comments(0)
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