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『シャーロッキアン!』 3 池田邦彦著(アクションコミックス)双葉社

書店でアルバイトをする女子大生の原田愛里は、大学教授の車路久とコンビを組んで、さまざまな依頼人(?)のため『シャーロック・ホームズ物語』に隠された知られざるオドロキの謎に挑む!3巻ではついに愛里と教授に決定的事件が!?心と謎を解きほぐす極上の推理エンターテインメント!【シャーロッキアン】ホームズ物語を実際に起こった事実と捉える熱狂的ファンのこと (Amazon.jp)


2巻から愛里と車先生との恋愛模様がどうなるのか、という部分が全体のサブプロットとして流れていますが、こちらもめでたしめでたしなら、一回ごとのシャーロック・ホームズものから派生させたパスティーシュとしてのお話部分もクオリティが高く、安定の3巻でした。

『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』パンフレットにも著者が寄稿しておられた「late」アイリーン・アドラーの解釈についても、知らなかったので、パンフを読んだときは「へえ、そうなんだ」と思っただけでしたが、それをドラマを盛り上げるのに巧みに使われていて、ラブストーリーとしても感動的でした。
巻末についている映画化作品についての解説もおもしろかったです。
ホームズ役の役者さんたちがいかに色物揃いだったかということが、よくわかりました(笑)。そういう流れからいくとRDJのホームズも全然ふつうのホームズかもと改めて思いましたね。

本誌では連載が終了したと聞いていたので、3巻で終わりかと思っていたのですが、2012年の秋から連載再開で、まだ4巻に続くそうで楽しみです。
今年の夏にはBBC『SHERLOCK』S2もNHKでの放送が決まりましたし、7月には同じくS1の日本盤DVD、それに『シャドウゲーム』のDVDもリリースされますから、まだまだいけると思います。(何が)
アメリカでも現代版ホームズが控えているし、とどまるところを知りませんねえ。

数々の優れた二次創作を見たり読んだりしていると、コナン・ドイルの生み出した正典がいかに世界中で愛され、すばらしいかということも改めて思い知らされます。
また優れた二次創作が人々を原典に回帰させ、原典の輝きが増して作品としての生命を何世代にもわたってつないでゆくという良い循環にも寄与すると思うので、がんばれ二次創作。
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by n_umigame | 2012-05-01 18:17 | コミックス | Trackback | Comments(0)
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