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『ルイス警部』 #20「誰がメアリーを殺した?」; The Gift of Promise

才能のある子供たちを支援する団体の創設者アンドレアが殺害される。彼女は殺される直前、元MI5の女性幹部が書いた本に「誰がメアリーを殺した?」という謎めいたメモを添えて、大手出版社の社長レオン・サスキンに送っていた。その後まもなく、その本を届けたアンドレアの恋人エルモと、レオンが立て続けに殺害される。彼女のメモの真意は何なのか。一連の事件の裏には、MI5の黒い秘密が隠されているのだろうか。
(チャンネル銀河HP)


エピソードの邦題がマザーグースの唄みたいで、見立て殺人みたいな筋かと思いきや、
エスピオナージュ風でした。ルイスなのに!(笑)

以下ネタバレにつきもぐります。















北アイルランド問題という暗い過去の影からやってきた亡霊が起こした事件、なのですが、要は単にくされ縁的男女関係のもつれ話かよ、というところが「うーん。」でした。
だからってエスピオナージュになっても困りますが(笑)。

「メアリー」の正体をつきとめたにも関わらず、しばらく動かなかったヴォスもよくわからないし、とばっちりを食う形で死んだエルモとか、ちょっと大げさな印象を受けました。
もっと早くヴォスが行動に出ていれば自分はヒ素を盛られずに済んだわけですよね。
「メアリー」の叔母さんであるカフェの店員さんも犯罪者にならずに済んだし、ハサウェイなんてこれぞ、ザ★とばっちりですよね(笑)、かわいそうに。
15歳のゾーイにフクロウのネックレスを贈ったりして、これも単なるロリコンかと思っていたら、実はそのお母さん狙いでしたという、アプローチがまどろっこしいにもほどがあるですよ。
まあ、紛らわしいことをする人たちがたくさん出てくるのが謎解きミステリの常道ということで。

「メアリー」はアナ・チャンセラーでしたね。『銀河ヒッチハイク・ガイド』のイメージが強いので、なんだか不思議(笑)。
ゾーイ役の役者さんは最初ちょっとビリー・パイパー似に見えて「あらあら夫婦で出演ですか?」とちらっと思いました。

今回はミステリドラマの部分が盛りだくさんで、ルイスやハサウェイたちの漫才があんまり見られなかったのが残念ですが、以下楽しかったところを箇条書きで。

・ケンブリッジ大の学生だった頃にMI5からスカウトされたというハサウェイ。
最近『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』を読んでいて学生を青田買いしていたという描写があり、しかも皆オックスブリッジの学生というのが、小説だけの設定ではなかったようで。
ルイスが「君の暴露本なら書きたい」というのもわかる、愉快な経歴のハサウェイです。
ハサウェイは書類まで書いたけどやめたらしい。

・どーでもいいけどヴォス教授役の役者さん、すごい福耳。(ほんとにどーでもいい)

・福耳ヴォスが「ケンブリッジから来た」と聞いて、同じ学校出身かと思ってうれしそうに「カレッジはどこですか?」と聞くハサウェイ、ケンブリッジは大学名ではなくアメリカのハーバード大のある地名とわかって「なーんだ…」となる表情がかわいい。

・ルイスとハサウェイは仲良くランチがサンドウィッチをつまみ食いという。たいへんね…。
紙の箱に入っているんですね。ルイスが電話している間、ハサウェイが片方の箱をくんくんかいでるのがなんかおかしい(笑)。なんでにおいかぐの?
中味はチーズとエビ。
エビは食中毒が怖いからチーズで、というルイス。二人とも一口がでかくてびっくりしました。あれ、三口くらいで食べきってますよね。
イギリスのドラマを見ていると、エビとかサーモンとか牡蠣とかに当たって、「そんなもん食べるからだ」みたいな流れになる話がけっこう多くて、食品の衛生管理はだいじょうぶかよと思ってしまいます。「食べる方が悪い」っておかしくないか。そんなもの売るな(笑)。日本の食品の衛生基準は高いらしいので、外国に行ったら気をつけなきゃですね。

・エルモの飛び降りた現場検証中に気分が悪くなるハサウェイ。「ほら、エビなんか食うから」というルイス。実はヒ素中毒でした。食中毒ととても症状が似ているそうですね(アガサ・クリスティーの作品でよく出てきます)。
ただ、あとでヴォスが倒れたとき「ずっと前から少しずつ盛られて許容量を超えた」と医師が診断していますので、このときのコーヒーには大量に盛られてたということですよね。
・気分が悪いときまで言葉使いにこだわるハサウェイ。
エルモの小論文と、それに対するヴォスのコメントがひどかったらしくご立腹です。
H「これで国内第二の大学なんですかね?」
L「それは客観的な意見か?」
H「もちろん」
オックスブリッジの「うちが一番」対決ははたから見ていると本当にどーでもよくて(笑)ルイスがげんなりなのもよくわかります。
このときはハサウェイの具合が良くないので「もう帰って休め。洗面器横に置いて何も食べるなよ」と帰してくれましたが、元気になったら「おまえ自分の賢さにうぬぼれてないか」と。
ハサウェイは自分ではそんなに賢いと思っていないのですが、そんな風に見えたのかも…と「生意気なこと言ってすみませんでした」と素直にルイスにあやまります。いい子だ。
教養があって言葉使いにウルサイという点では、モースもけっこうハサウェイみたいなキャラでしたが、モースに対してはさすがにこんな抗議はできず。

・冴え渡るルイスのオヤジギャグ。
凶器のアインシュタイン像を漂白剤で拭き取ってDNAが残らないようにしたんだな、とホブソンに言うと「勉強してるわね。じゃあDNAは何の略?」と聞かれて「鈍器(D)で殴られた(N)跡(A)」と答えるルイス。ここ英語でなんて言ってるのか聞き取れなかったのですが、ナイス字幕!

・今回爆笑したシーン。
アンドレアのノートパソコンを調べていて、なにやらいかがわしい画像を発見。
ルイスとハサウェイが「うわあ…」みたいな表情で見ていると、タイミング悪く良くイノセント警視正が。
I「仕事してるのよね?」
L&H「そうです。(Yes, ma'am.)」
I「ならいいわ」

・今回の男前ルイス。
アイリッシュパブのマスター、リーアム・カレンに聞き込みに行ったシーンで、カレンが「アイルランド人だから疑うのか」と言われて、
「見くびらないでください。そんないい加減な捜査はしません」と怒るルイス。
アイルランドとイギリスの関係を思えば、もっと言えばアイルランドがイギリスから受けた仕打ちを思えばカレンの言い分もわかるのですが、ルイスはプロフェッショナルとしてそんな偏見で捜査しているわけではなく、だからこそ腹が立ったんでしょうね。

さて、これでとりあえずシリーズ5まで放送が終了しました。
IMDbによりますと、シリーズ6も順調に制作が進んでいるようで、そのうち第1話はこの5月16日に放送が終わったようです。引き続き、5月23日、30日と毎週放送があるようですね。いいなあ。
しかも、イギリスではもう6月11日にシリーズ6のDVDがリリースされる模様です。早い!

Lewis - Series 6 [DVD]

見ていて「ここ英語でなんて言ってるんだろう」と気になるところがけっこうあるので、DVD買っちゃおうかな~という誘惑に負けそうです。
シリーズ1~5までのコンプリートセットも出ているし。

Lewis - Series 1-5 Complete [DVD]
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by n_umigame | 2012-05-21 21:27 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(2)
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Commented by カクテキ at 2012-05-23 10:20 x
タイトルで謎めいた暗号?と思わせて平たく言ってしまうと、昔の恋人を取り戻したかったという…。
確かに、スパイ活動が…!なんてストーリーだと困ってしまいますからこれでよかったのかも。
>教養があって言葉使いにウルサイ
ハサウェイを見てると若い頃のモースはこんな風だったのかも、と思うことしばしばです。
上司を敬う心はハサウェイの勝ちでしょうが。
なので、モース、ルイス、ハサウェイときたら今度はルイスみたいな部下がやってくるのかな?と思ってしまいます。

DVD買っちゃいます?
私は、今度の銀河の再放送を保存しようかなと思ってます。
Commented by n_umigame at 2012-05-24 17:25
>カクテキさま
とうとうシーズン5まで終わってしまいましたね(泣)
いちおうチャンネル銀河放送分は全部DVDに落としてあるのですが、英語字幕で見てみたいのでセル盤DVDもほしいです・・・

>モース、ルイス、ハサウェイときたら今度はルイスみたいな部下がやってくるのかな
はい、わたしもそう思ってました!^^ 若い頃のモースというと、そのドラマもDVDが出ていて見てみたいのです!ジョン・ソウのイメージからはあまり想像できなかった美青年俳優さんでした(笑)。

ルイスはモースと比べるととてもいい上司だと思うので、ハサウェイも素直になついている感じがしますよね。

シーズン6、できたら来年くらいには見たいですよね~。