『生きる悪知恵 : 正しくないけど役に立つ60のヒント』西原理恵子著(文春新書)文藝春秋

人気漫画家の西原理恵子さんが、波瀾万丈な人生経験をふまえて、恋愛、家族関係から仕事、おカネの問題まで、あらゆる悩みに答える「人生相談」本です。主な項目は以下の通りです。「出口の見えない就活に疲れ果てました」「苦手な上司に毎日のように飲みに誘われます」「妻がブクブク太っています」「夫の浮気を追及すべきでしょうか」「60代の父が30代の女性と同棲。妙にやつれてきました」「夫が痴漢で逮捕されたら」など。(MK)(出版社HP)



いつものサイバラさん、安心のクオリティでした。

全然「悪知恵」どころか、至極まっとうな回答だと思います。
きれい事を言わないし、たぶん「かちん」と来る真面目な方もいらっしゃるでしょうが、これくらいストレートに言ってもらえる方が実生活で役に立つ。
相談相手を突き放しているようで、意外と(笑)よりそって答えてくれていることがわかります。

「相談」って、自分がほしい結論を相手が言ってくれないと怒り出す人とかいますよね。
そういう人はもう自分の中で結論が出ていて、その後押しをしてほしいだけだったりする。

この本の相談の中でも、自分が「被害者」だと思って相談していると、サイバラさんの、ある意味身も蓋もない回答に怒り出したりしそうです(笑)。
例えば「夫が浮気をしているようです」という相談に対しては、「携帯を勝手に見たアンタが悪い」。そんなことをした時点で関係終わってるじゃん、とか。
「義母からのプレッシャーがつらい」には「そのうち死ぬから放っておけ」(笑)。

性格篇では「直すより慣れろ」。名言ですね。人の性格なんか自分も含めて直りませんよ。(笑)
自分の性格も直せないのに、他人の性格をどうこうしようなんて、どだい無理な話です。無駄な抵抗をするよりは、「そーゆーやつなんだ」と慣れる。これが一番心おだやかに日々を過ごす秘訣だというのはよーくわかります。お互い様だし(笑)、あんたもわたしに慣れてくれ、と言えますし。

自分のほしい結論だけを言ってほしいというのは、「相談」とは言わないと思うんです。
いっぱいいっぱいになっているときって、誰かの意見を冷静に聞いて受け入れることができませんよね。全否定か、反動で鵜呑みにしてしまう。いずれにせよ、自律できていない状態です。本当はそういうときは相談なんかしない方がいいんだと思います。

新書なので仕方が無いですが、もう少しサイバラさんのマンガも入っていたら良かったなと思います。
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by n_umigame | 2012-09-02 19:03 | | Trackback | Comments(0)

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