*さいはての西*

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『マダガスカル』(2005)

NY、セントラルパーク動物園。ライオンのアレックス、シマウマのマーティ、キリンのメルマン、そしてカバのグロリアは動物園のスターだった。ある日、動物園から姿を消した仲間を探して、動物園を抜け出したところ、4頭は捕らえれ、アフリカへ向かう船へ乗せられてしまう。
(シネマトゥデイ)


レンタルでちょっと重めのDVDばかり選んでしまい、枚数を借りる方がお安くなるのでお口直しのつもりで借りた『マダガスカル』。「この前NHKでちょっと見たペンギンズはここからのスピンアウトかー、ドリームワークスのアニメ見るの初めてかもー…」程度で『ドラゴン・タトゥーの女』の後で見始めたら、これが大ハマリしてしまいました。

特に、ペンギンズに!!.゚+.(。´∀`。)゚+.゚

ラブリーで、クールで、クレイジー!! むしろおおむねクレイジー!!!(おおおい)
めろめろですー。

『マダガスカル』→「ペンギン大作戦(The Madagascar Penguins in A Christmas Caper)」→『マダガスカル2』と見て、YouTubeに上がっている短編(TV版アニメ…今現在150話くらいあるらしい。どんだけ人気者。わかるけどvvv)を見て、やっぱり我慢できず、駆け込みぎりぎりで『3』も観に行ってしまいました。
吹き替え2Dしか選択の余地がなかったのですが、これは3Dや字幕でも観たかったな-!!後悔。
ペンギンズ好きとしては、この順番で見ておいてよかったです。それぞれのキャラクター
を知っている方が倍笑えますね。
ペンギンズのことを書き出すと長くなるので(笑)、別枠で。

ちなみにシリーズの順を追うごとに、確実におもしろくなっていっています。

以下ネタバレ含みます。結末にも触れています。







さて、シリーズ『1』。
上述しましたように、ドリームワークスのアニメは『シュレック』すら未見ですごめんなさい。(映画の方はちょこちょこ見ています。『ギャラクシー・クエスト』がお気に入りです。)
なので、ディズニーに比べると、意外と毒が効いてて楽しいなあと思いました。
率直なところ、「おもしろい」映画かどうかは意見が分かれると思います(笑)。自分もTVで偶然ペンギンズを見るまで長いこと興味なかったですし。
ただ、本当にエンタテインメントとして、純粋に「楽しい」です。

挿入歌が「これ子どもわかんないだろ」みたいな古い音楽がけっこう多くて、わたくしですらギリアウトです、これ母がよく聞いてました、みたいなラインナップで、それも楽しい。子どもさんを映画館に連れて行ったご両親やおじいちゃんおばあちゃんが「なつかしー(涙)」ってなっちゃいそうですね。
ビージーズの「Stayin' Alive」は、最近『シャーロック』のおかげでモリアーティとセットでしか連想しない曲になっていたので、改めて、音楽って使い方次第で「化ける」んだなあと感心したり。しかも、この『マダガスカル』でも『シャーロック』でも、Stayin' alive(まだ生きてる)という意味が絶妙に噛んでいて。

動物を擬人化したアニメですが、笑いに紛れてけっこう重いテーマが含まれています。
ペンギンズを見たときも「なんでNYの動物園なんだろう?」と思っていたのですが、なるほど、これはNYが出発点じゃないと物語にならないんですね。

いつも「ここではないどこか」に憧れていたマーティは、自分のアイデンティティ、そしてルーツの問題と向き合うことになります。
「人生半分生きたけど、いまだに白地に黒なのか黒地に白なのか、わかんねえ」というセリフはシマウマのマーティがしゃべっているのでギャグに聞こえますが、声をあてているのがクリス・ロックなんですね。

一方、動物園の人気者でライオンのアレックス(声:ベン・スティラー)は、日々、陽気歌いに踊っていれば豪華なえさをもらえて下にも置かぬ扱いを受けていたのですが、マダガスカルについてからは本能が目覚めてしまい、親友のマーティ、グロリア、メルマンが「肉」にしか見えなくなってしまう。ということで、アレックスも、今まで「自分」だと思っていたものが崩壊するというアイデンティティ・クライシスと、親友を失うという危機に向き合うことになります。

マイペースなペンギンズも、ポーランド系(コワルスキー)やプエルトリカンかスパニッシュかイタリア系かな?(リコ=たぶんエンリコ)といった、多様なエスニシティをうかがわせるチームです。(ちなみに監督で隊長の声も担当しているトム・マクグラスによると、隊長のイメージはロバート・スタックなんだそうです。TVシリーズの『アンタッチャブル』でエリオット・ネス役だったそうで。未見ですが。声優が決まる前に監督たちで声を当ててたら好評で、隊長は監督がやることになったそうです。トム・マクグラス監督の隊長、本当にいいですよね。わたしも好きですーvvv)

プラス、従来の動物アニメでは基本的に「言わない約束」になっていた食物連鎖の問題に切り込んでいます。ただこれは主役4人の友情を確認するために用意された危機という感じで、まあ、ぬるい決着のつけ方になってました(笑)。
そこは置いておいて、最後は、仲間で助け合ってピンチを打開するというハッピーエンドになっています。
終わり方はちょっとあっけないくらいでした。

これも監督のコメンタリーで知ったのですが、最初は続編が制作できるかどうかはもちろんまだわかっていなくて、ペンギンズも出す予定ではなかったようです。本番ではマーティをそそのかしたのがペンギンズということになっているけれど、最初はあの壁画だけで行くつもりだったとか。
ところが試写でペンギンズが大人気だったので、出番を増やして、ラストに持ってくる予定だった「南極大陸にたどり着いたペンギンズ」を入れる位置を変えたんだそうです。
ありがとう監督、ありがとうアメリカでプレ試写を見た人、ペンギンズを増やしてくれて!

音楽は、ハンス・ジマー。
安定のハンス・ジマーでした。
ペンギンズたちのテーマ曲(?)が、昔のTVスパイものみたいな音楽でいいなあ♪ と思っていましたら、監督たちもお気に入りのようでした。
「最初の希望はクライム・ジャズ。50年代のモノクロフィルムみたいな。それがレトロ調の探偵音楽になったんだ」と。うーむ、エラリイ・クイーンファンとしては心躍るはずだよ(笑)。
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by n_umigame | 2012-09-19 21:07 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)
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