*さいはての西*

fwest.exblog.jp
ブログトップ

『真実の行方』(1996)

大司教惨殺事件で逮捕されたのは、彼の侍者のアーロンという青年だった。売名家と呼ばれている弁護士マーティンは、事件の話題性から無償での弁護を申し出た。あどけないアーロンの表情を使ったマーティンの作戦も、明らかにされていく宅地開発に絡む大司教への恨みや“悪魔払い”の名のもとにビデオに収められた醜聞も、元恋人の検事ジャネットによって次々と提出される物的証拠の前にはなす術が無かった。そんな時、アーロンの精神分析を担当したアーリントン女医がつかんだ事実とは……。
(allcinema ONLINE)




何を言ってもネタバレになりそうなので、もぐりますね。
結末に触れています。
























「どんでん返しムービー」でおすすめされていたので借りて見てみました。
この映画の場合「どんでん返し」って言っちゃったらばれたも同じですよ…。

サイコサスペンス+リーガルミステリー。
内容的にちょっと『理由』(ショーン・コネリー主演)を思い出しました。(この映画もこわかったです…)

アメリカではひところ映画にせよ小説にせよ、多重人格ものがものたくさん発表されました。
多重人格を発症する原因が幼少時の親からの虐待によるとされたことが多いそうですが、実はそれは子どもの嘘だったという事例もあって社会問題になったとか。
その「嘘」の中には、精神科医が引き出したものもあり、子ども本人が自発的に嘘をつこうと思ってついたわけではないものもあったそうですが、この映画は自発的に子どもが嘘をつくところを描いた作品でした。
ただ正直なところ、1996年にこの作品って当時はこれで新しい部類だったのかな?と。
今見ると、ネタとしての新味は残念ながらないです。

とは言え、最後の「ぽろり」告白シーンには「わあああ、来たー!!」となりました。
アーロン/ロイのこの告白は、わざとなのでしょうか。
きっとわざとですね。
善意の弁護士(リチャード・ギア)をどん底に突き落とすためだけにやったとしか思えません。真性のサディストですね。
そう考えると、殺人の動機も理解できる気がします。周囲の人間が「腹に落ちる」動機なんてなくて、ただ人間を残酷な方法で殺したかっただけだったのではないかと。
心神喪失や精神疾患を装えば無罪になるとわかっていて、わざとそうする(公言して憚らない)という犯罪者は日本にも実際にいましたし、精神鑑定の弱点や法律の穴、人間の善意につけ込む知能犯は現実にもいそうで怖いですね。

ただ、最初から善意の弁護士がつくとわかっていて計画的にやった形跡はないので、そこは「ミッシング・リンク」なのですよね…。タマネギみたいな構造です。

リチャード・ギア演じる弁護士が主人公なのですが、主人公の立場から言えば「試合に勝って勝負に負けた」というところでしょうか。
問題はわたくしがリチャード・ギアという俳優さんが昔からなぜか苦手でして、ひどい目にあっていてもあまり感慨を呼び起こさないという…ごめんなさい。これがひいきの俳優さんだったらまた別の感想になっていたかもしれません。きっとそう。

エドワード・ノートンの演技は楽しかったです^^ 楽しいというと語弊があるのですが、俳優さんがこのエグいキャラクターを楽しそうに演じてるのが伝わってきてよかった。ちょっと顔芸っぽくて(笑)笑う場面ではないのに吹きそうになるところがありました。
ですが、初めて「ロイ」が出てくる場面はぞっとしました。
エドワード・ノートンはこの頃もう20代後半になっていたそうで、童顔ですよね。

あ、あと、『マダガスカル3』のデュボア警部ことフランシス・マクドーマンドが精神科医役で出てました!いつなんどきマスカラ流しつつ歌い出すかとはらはらしました…(←病気)。フランシス・マクドーマンドというと『ファーゴ』ですよね。『ファーゴ』も見たのにいまだに頭の中でつながりません(笑)。どちらも警官役なのに…。
[PR]
by n_umigame | 2013-03-10 18:58 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://fwest.exblog.jp/tb/18060614
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。