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"The Dutch Shoe Mystery"(オランダ靴の秘密/謎)コレクション

角川新訳版『オランダ靴の秘密』、読み終わっております。
(最近全然感想をブログにアップできておらず、申し訳ありません。)


なんだかこんなに読みやすかったかなと思うくらい、さらっと読めてしまい、東京創元社版の新訳が出たときのように付箋を貼ってねちねち舐めるように読む、ということはやっておりませんが、それでも付箋貼っとるやないかい。
はい、それは、もう。えへへ。

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東京創元社版は、なぜ2冊あるのかですか?
右側の帯がついているものは「新版」です。
細かくは読み比べていないのですが、字が大きくなったことと、巻末に法月綸太郎さんの解説がついているところがまずはっきり違うところです。

右上は『オランダ靴~』初読だったのでどうかと思うほど付箋でびらびらになっているハヤカワ版。
翻訳は、宇野利泰氏。

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左:ハヤカワポケットミステリ。翻訳は二宮佳景氏。1957年刊。
右:新潮文庫版。翻訳は蕗沢忠枝氏。1961年刊。

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左:Pocket Books版。奥付によると1943年初版ですが底本は1931年の初版のようです。
わたくしの持っている↑ものは、1958年の11th printing。
カヴァーイラストは相変わらずの「こんなシーンはありません」シリーズ(笑)です。
昔のアメリカのペーパーバックのこのチープな感じはいつ見ても笑えます。
右は以前ご紹介した、ジュブナイル版。ポプラ社文庫。翻訳というよりジュブナイル向けにリライトされている作品です。1990年刊。
巻末のシリーズ案内を見ていると、S.S.ヴァン・ダインやアイリッシュ、カーにバークリー、ミルンから『赤い館の秘密』を持ってくるなど、かなりな海外古典ミステリファンが、当時ポプラ社文庫編集部におられたのだなあと思います。もちろんクリスティーも入っています。

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ポプラ社文庫版目次より、オランダ病院前景。こうやってイラストにしてもらえるとイメージしやすいですね。

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同じくポプラ社文庫より、クイーン父子。
エラリイの髪は黒いのですが、表紙のイラストだとなぜか赤毛(茶色)なんですよね…。
ブルネットに薄い目の色(グレーとかブルーとか)の人に弱いので、「外国人=金髪碧眼」つーのはやめていただきたいです。いくら子ども向けの…いえ、むしろ子ども向けの本だからこそ。
あと、クイーン警視はもっと小さく描いてください。小さくて強いのが萌えなんで(黙れ)。

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Pocket Booksの小口。なぜラズベリーピンク色なのか。

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Pocket Booksより、オランダ病院見取り図。

『オランダ靴』はクイーン家がアイルランド系であることが臭わされる作品です。(はっきりわかるように書かれるのは『シャム双子』まで待たなければなりませんが。)
この時代でNY市警の警察官でアイルランド系というのは、確かにとても説得力があるのですが、それにしてはクイーン警視の部下に北欧系の人が多いのが謎なのです。
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by n_umigame | 2013-06-02 21:41 | *ellery queen* | Trackback | Comments(0)
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