*さいはての西*

fwest.exblog.jp
ブログトップ

映画"The Penguins of Madagascar"(2015)にB.カンバーバッチとJ.マルコヴィッチが参加!


忘れもしない8月7日。
帰宅中にTwitterを見ていたら…!電車内で踊り出さんばかりになりました。
すぐにブログに記事をアップしたかったのですが、8月7日はペンギンズの生みの親の一人、トム・マクグラス監督のお誕生日でTwitter上でお祝いの企画を催させていただいており、そちらが完了するまではと思っていたら、すっかり遅くなってしまいました。
マクグラス監督、自らのお誕生日に素敵なニュースをありがとうございます!どこまでわたしを幸せにすれば気がすむんですかー!!(とばっちり)


最近とんと情報が更新されないばかりか、同じ年の年末に公開が繰り上がった"Kung-fu Panda 3"のヴィランズの配役が先に話題になり、PoMだいじょうぶなのかしらとドキドキしていた矢先のこの大ニュースでした!

さすが今をときめく売れっ子俳優、ベネさんの人気のおかげで、ほとんタイムラグもなく日本語のニュースもたくさんネット上に流れましたが、いくつか貼っておきます。

カンバーバッチがアニメ『ペンギンズ・オブ・マダガスカル』に参加!動物のCIAエージェント役


[tPoM]ベネディクト・カンバーバッチ、ドリームワークス・アニメ『マダガスカル』スピンオフの『The Penguins of Madagascar』にジョン・マルコヴィッチと共に声の出演か
一方的にとてもお世話になっているalex様のサイト。

Benedict Cumberbatch And John Malkovich Join The Penguins Of Madagascar

Benedict Cumberbatch Has A New Job 
広報には新人。BBC America、正しい選択です。


この、とてもとても好きなものに大好きなものが乗ってくる感じは何と表現すればよろしいのでしょうか。庶民のわたくしは「エビフライもハンバーグも食べられる!みたいな…ってことは、ミックス・フライランチ…?」とうっとり。
もちろんジョン・マルコヴィッチも好きな俳優さんで、彼がヴィランズ(悪役)だなんて、もう、ますますPoM映画が待ちきれなくなりました!

不安があるとすればベネさんはCIAの高官役ということで、なんでアメリカ人の役を振るんだよとか、なんでペンギンズの味方くさいんだよとかいろいろ言いたいことはありますが…。



以下、どうでもいい考え事ですので、お時間がある方のみどうぞ。(いつもの独り言です。いつもどおり長いです。)









最初の「やったあ!」という素直なうれしさが落ち着いてみると、この配役にはちょっと思わされるところがあるなと、思うようになりました。

結論を先に申しますと、おそらくヒットするであろう映画に、念には念を入れてきた、もしかしたら「シュレック」をしのぐ大ヒットを狙って乾坤一擲の大勝負をするつもりで振ったサイコロなのかもしれないな、と思ったのでした。
(だって、今、彼のギャラって高いのではないでしょうか…。)

このニュースを知ったのは、先月公開されたDWAの新作"Turbo"について、ドリームワークス・アニメーションのジェフリー・カッツェンバーグCEOが、苦々しいコメントを寄せているのを見た日の翌日でした。
DWAは"Rise of the Guardians"(邦題『不思議の国のガーディアンズ』)の業績不振により、昨年度の最終収益が大幅に悪化、これにより最大300名のアニメーターをレイオフすることになりました。
ディズニー・ピクサーもレイオフのニュースがあったようですが、DWAは設立以来の大規模レイオフだったそうで、苦渋の選択だったようです。アニメーターは訓練すれば誰でもある程度できるようになるという種類の仕事ではないので、これはたいへんなことだろうと思います。

「カンフー・パンダ」シリーズや上述の『不思議の国のガーディアンズ』などは、声優陣にネームバリューのある大物や、「今が旬」の人気のある俳優さんを起用しています。
ですが、「マダガスカル」シリーズはそうではありませんでした。
そこへ今売れっ子の俳優さんや、あくの強い演技で実力派のベテラン俳優を持ってくるというのは、「もう絶対にコケられない」というDWAの経営陣の判断があったとしか考えられません。

「マダガスカル」シリーズは(当初のカッツェンバーグCEOの予想を良い方へ裏切って)大ヒットシリーズになり、スピンオフでTVシリーズも制作され、グッズやDVDなども売り上げに貢献するドル箱シリーズとなりました。(『マガダガスカル』一作目のバジェットが$75 million 。(興行成績は$532,680,671)。これが「2」では倍の$150 million(同$602,308,178 )。「3」は$145 million(同$742,110,251)。いずれもWikipediaより。)
DWAの歴代の作品の中で「シュレック」シリーズに次いでシリーズを追うごとに安定的なヒットを飛ばしていることがわかります。
ですが、ネームバリューのある俳優(声優)が劇場へ人を呼んだとは思えません。
主演のベン・スティラーはアメリカではコメディの分野でとても実績のある俳優さんですが、わたくしは「ああ、『ナイト・ミュージアム』の人ね」くらいしか認識がありませんでした(すまん)。クリス・ロックやジェイダ・ピンケット=スミスにしても同じ程度です。
いろいろもってかれたペンギンズに至っては、最初は声優が決まるまで臨時で声をあてた監督がそのまま、チームメイトのペンギンもプロの声優ではなく、制作サイドの方でした。
PoM映画は、タイトルロールだとしたらペンギンズが主演のはずですが、主演の4人のうちおそらく中心キャラクターになるであろう二人が、声優としてはプロフェッショナルではないということです。

ここにもしかしたら、経営陣は「詰めの甘さ」を感じたのかもしれないな、と思ったのでした。


さらに以下は、ペンギンズの声優さんとキャラクターについての繰り言です。



隊長役のトム・マクグラス監督はTVシリーズでも全エピソード声を担当され、ミュージカル回でも、ブロードウェイで実績のあるニール・パトリック・ハリスと共演して引けを取りませんでした。
正直なところ、ジェフ・ベネットさんの豊かな声量や歌唱力、声の伸びなどを聞いていると、やはりプロの声優さんはすごいと思ったのですが、それでも、隊長役はマクグラス監督しかありえません。
マクグラス監督より声優として技巧が上という意味で「上手い」人はアメリカだけでもいくらでもいらっしゃるでしょう。それでも、隊長役はマクグラス監督しかありえません。
「マダガスカル」シリーズの制作・指揮のミレイユ・ソリアさんがマクグラス監督に「隊長はあなたの分身?(アルター・エゴ))」と笑いながら聞いてらっしゃったのが印象的でした。声をあてている人とキャラクターがそれくらい密接なものに感じるということなのでしょう。

コワルスキー役がクリス・ミラーさんと知って失望を隠さないファンも大勢いることが、海外のファンサイトなどを見ていてわかりました。日本でも露骨に拒否反応を示している方をお見かけしました。
わたくしは、述べたようにジェフ・ベネットさんはすごい声優さんだと思っています。
ですが、どちらがコワルスキーを演じるのが適切かという問題ではない、と思っています。
クリス・ミラーさんのコワルスキーとジェフ・ベネットさんのコワルスキーはキャラクターが違います。それは作品世界のキャラクターとしてどういう立ち位置を担当するかという問題だということです。

クリス・ミラーさんのコワルスキーは、クールで有能で、でもやっぱりちょっと(?)どこか壊れていて(笑)、どこまでも控えめで、隊長の忠実な右腕であることに満足しているコワルスキーです。隊長がダメになったとき、きちんと隊長を叱ることができるコワルスキー、隊長の代わりにチームメイトに指示を出せる副官です。自分の参謀・頭脳としての立ち位置と、隊長の指揮官としての役割の違いを明確に理解しています。だから隊長がその役目を果たさないときには、毅然とした態度で叱るのです。(それが"Madly Madagascar"でわかりました。)
そして、チームを維持・駆動するのにどちらの役割も重要であることがわかっているので、卑屈さを感じさせません。チームの中で、あるいは隊長との関係から、自分の存在意義に充足しているからだろうと思います。
クリス・ミラーさんのコワルスキーはどこまでも控えめですが、隊長に対して引け腰になっているようには見えません。長所も欠点も丸ごと認めて受け入れています。立場が違うだけで、一個人としては対等の友人であることがわかります。

ジェフ・ベネットさんのコワルスキーはあまりチーム全体のことを考えていません(笑)。良くも悪くもオタク気質で、視野が狭く、臆病で、隊長と自分の役割の違いにあまり自覚的でなく、自分の方が隊長より特定の分野で有能であるがゆえに、隊長より全人的に有能だと思っています。
そして、指揮官の方が参謀より「エライ」と思っています。指揮官の方が参謀より階級が上なのは組織運営上の要請であって、人としてどちらが上とか下とかいう問題ではないのですが、ジェフ・ベネットさんのコワルスキーはそれがわかっていません。だから「認められる=指揮官になる」だと考えていて、そのポジションに色気を出し、棚ぼた式で自分が指揮官になるチャンスが来ると張り切りますが、結局、隊長にかないません。
それは隊長がチームメイト一人一人の長所短所を理解して、適材適所活用することを理解しているのに、コワルスキーがそうでないからです。隊長の視野の方が、コワルスキーより広いからです。
コワルスキーにはコワルスキーの良いところがあって、隊長はそれを認めているのに、コワルスキーの自己評価が低いからです。もし隊長があの隊長でなかったら、ここまでコワルスキーは指揮官のポジションに固執しなかったのではないかと思います。

つまりは、クリス・ミラーさんのコワルスキーはおとなで、ジェフ・ベネットさんのコワルスキーは子どもです(笑)。
ジェフ・ベネットさんのコワルスキーがたまらなく魅力的なのは、彼が未熟だからだと思います。(少なくともわたしにとってはそうです。)

2015年の映画版PoMは、もう一人のペンギンズの生みの親エリック・ダーネル監督によれば、ペンギンズがもっとエモーショナルでシリアスな役割を担う物語になる予定だそうです。
その物語世界の中で、どちらのコワルスキーが呼ばれたか、結果がクリス・ミラーさんの方だったということだろうと思います。
ですので、それが何を意味するかを考えただけでわたくしもう、わくわくしてどきどきして今も心臓口から出そうです(笑)。

これまで以上におとなの鑑賞に堪える、そんな作品になるだろうと思います。
[PR]
by n_umigame | 2013-08-19 22:22 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://fwest.exblog.jp/tb/19493738
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。