*さいはての西*

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"The Egyptian Cross Mystery"(エジプト十字架の秘密/謎)コレクション

角川新訳版『エジプト十字架の秘密』が刊行されましたね。
まだ読んでいませんが、いつものごとくパラ読みしていて、これまでの訳と違うところがあったので、そこのご紹介と合わせてマイ・コレクションでございます。

…え。
『ギリシャ棺~』が飛んでませんかって。飛んでいますとも。
細かいことはお気になさらず、ここはスカッと飛ばしていいんじゃないでしょうかね。(よくない)(そのうちやります…)

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東京創元社版は、なぜ2冊あるのかですか?(再び)
右側の帯がついているものは「新版」です。
Twitterで「エラリイのとなりの人は誰だ?」というツイートをけっこう見かけたのですが、ヤードリー教授です。エラリイの大学時代の先生で、リーンカーン大統領似の醜男なんだそうです。クイーンを読んでいると「リーンカーン似の醜男」という表現が出てくるのですが、リーンカーン大統領って醜男ですかねえ…??

右上はハヤカワ版です。

東京創元社版の新旧の地図。地図があると親切ですよね。
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角川新訳版の地図。
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『エジプト十字架~』は猟奇的な殺人事件の発生や、エラリイが愛車デューセンバーグで長距離を疾走するというシチュエーションが日本でも人気があるためか、過去いろいろな版が出ていたようです。

中でも、昭和の小学生だった方にはきっとお馴染みの、右側のコレ。

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はい、あかね書房の「推理・探偵傑作シリーズ」です。
人物紹介と来たら、コレですよ。がーん(←効果音)。

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エラリイの熱血眉毛とか何とか、おっしゃりたいことがマグマのごとくのど元までこみ上げてくる女子も多いと思いますが、わたくしはそこはまあ、わりとどうでもよくて(おいおい)、むしろ、これが気になりました。
ヴォーン警視が詰め襟。
いかにも「オイコラ警官」て感じです。このヴォーン警視は薩摩藩出身だと言われても納得しますね。(しません)

ほかにも、クイーン警視(左)がずんぐりむっくりすぎるとか、
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どうして急に、挿絵が漫画(コマ割り、吹き出し付き)になるんだろうとか、
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ほかにも愉快な挿絵が満載で、ページをめくっているとツッコミ・マシーンとならざるをえない、とっても楽しい本です。
このシリーズはわたくしの通った小学校の図書室にもあったと記憶しています。この劇画タッチの絵が怖くて小学生のときは読みませんでした。
この本を買ったとき、小学生のときにクイーンを読んでいたら人生変わっていたかなあと考えたのですが、結局クイーンにたどり着いた現状を顧みるに、どの道を通っても自分はこの人生だったんだなって思いました…(遠い目)。

平成になってからの版を重ねていたんですね。
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左側は以前もご紹介した、少女漫画タッチのイラストがまぶしいポプラ社文庫版です。
表紙の左側、茶髪の気の弱そうな男性が、もしかしなくてもエラリイです。

この本はちゃんと「読者への挑戦」があるんですよ。
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ポケミス版。
1956年4月。青田勝氏訳なのでハヤカワ文庫版と内容は同じだと思われます。仮名遣いなどは改まっていますが。
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左:田中西二郎氏訳(新潮文庫)。1988年2月42刷。
右:石川年氏訳(角川文庫)。1978年8月16版。
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"The Egyptian Cross Mystery" A Signet Book from New American Libarry
c1932, 1960
めずらしく(笑)、ちゃんと内容と関係のあるカバーイラストです。
表紙に「Special 50th anniversary edition」とあります。
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訳文の比較については、長くなりましたので記事を改めます。
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by n_umigame | 2013-10-01 21:56 | *ellery queen* | Trackback | Comments(2)
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Commented by Yuseum at 2013-10-03 23:44 x
エジプト十字架は「エラリー、やな奴!」という感想と(笑)、創元推理文庫(旧版)のあらすじにヨードチンキを書くのは反則でしょ〜(終わりの方で出てくるヨードチンキばかりに関心が飛んでしまい、真ん中に集中できなかった)という苦い思い出しかないので、この度の新訳で読み返すのが楽しみです(^^)

なお、創元推理文庫(新版)も買いましたが。。。
あと、ハヤカワは先日電子書籍で国名シリーズを揃えました。(電子書籍はよく大安売りをするので。)
Commented by n_umigame at 2013-10-04 21:56
>Yuseumさま
電子書籍の割引は、角川書店リニューアルの日ほど、Kindle買っておけばよかったと思ったことはありませんでした(笑)。今度出る新しいのまで待とうと思っていましたので…。

国名シリーズの頃のエラリイって、やなヤツですよね~(笑) この『エジプト~』のJJの前書きで「エラリイは父親のことを半分も評価していない」というようなことが書いてありますが、原書が初めて出版された当時から、そういう批判があったのじゃないかと、ここを読んで思いました^^