*さいはての西*

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独断と偏見によるドリームワークス・アニメーション長編作品ベスト

昨年(2012年)の8月にハマってから始めたドリームワークス・アニメ(以下DWA)マラソンも『アンツ』まで鑑賞し終え、長編はいちおう完走いたしました!
おめでとう、自分!(←)

「いちおう」というのは、過去作品では『エル・ドラド 黄金の都』(2000年作品)だけDVDレンタルで見つけられなかったこと(iTunes Storeで吹き替えが見られるようです)、11月に日本でもDVDリリースされる『クルードさんちのはじめての冒険』と、ソフト化がまだで日本劇場未公開の"Turbo"の3本が未見だからです。
『クルードさんちのはじめての冒険』(なんとかならなかったのか、この邦題…)は評判も良いようなので、DVDリリースされたら見てみようと思っています。
(短編はTVシリーズの『ペンギンズfromマダガスカル』と"Merry Madagascar"(2009)、本国アメリカでもDVDスルーだった模様の"Madly Madagascar"(2013)のみ鑑賞済みです。)

DWA作品は(見ていて納得するところもあるのですが)、web上でも率直に「好きになれない」という感想を見かけることがあっても、好き好き大好き!という熱心なファンをお見かけしたことがないように思います。
かく言うわたくしも昨年の夏まで、ディズニーやピクサーなどとの違いを意識したことはなかったのでえらそうなことは言えませんが、「昔の作品はたしかにアレだったかもしれない(おい)、でも今DWAがんばってると思うよ!」という応援も込めて、独断と偏見で各作品を短い感想付きでご紹介したいと思います。

「DWAの作品って、あんまり…」という方にも、少しでもお楽しみいただければと思います。よろしければご参考になさってくださいませ。
また、わたくしはアニメ(海外国内含む)に全然詳しくありません。映画も好きなものを好きなときにつまみ食い的に見ているという非常に偏ったファンであることを、最初にお断りしておきたいと思います。


長くなりますので、たたみますね~。












☆独断と偏見によるベスト10☆

10位 『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』
    原題:Wallace & Gromit: The Curse of the Were-Rabbit

この作品をDWA作品としてランクインさせるのは気が引けるのですが、この中から選ぶなら、ということと、同じくアードマンと共同制作だった『マウス・タウン』に比べると、ということで。『ウォレスとグルミット』シリーズはDWAと組む以前の作品の方が好きです。指紋が残っているようなクレイアニメの味がありますし、イギリスの映画らしい、良い意味での野暮ったさがありました。
グルミットが可愛いのである意味反則です(笑)。
日本では単体で公開されましたが(劇場へ見に行った)、英米では『ペンギン大作戦』と同時上映だったそうです。なんてうらやましい!日本でも同時上映だったら、きっとペンギンズに一目惚れしただろうにと思いましたが、これも縁ですね。


9位 『シンドバッド 7つの海の伝説』
   原題:Sinbad: Legend of the Seven Seas

技術的に3Dが黎明期の頃で、基本は2Dなんだけれども一部3D、というような使い方がされています。
DWA作品はアクションシーンがとても良いものが多いと思うのですが、この作品もすばらしいです。物語の展開があまり子ども向けではないのですが、『宝島』や『インディ・ジョーンズ』など、お宝探しの冒険が好きな方にはぜひオススメいたします。


8位 『ガーディアンズ 伝説の勇者たち』
   原題:Rise of the Guardians

日本でも劇場公開が決まっていたようなのですが、配給会社の変更のどさくさで結局DVDスルーになってしまったあげく、旧配給会社であるパラマウントはBlu-rayも出さない気みたい、という、かわいそうな作品。今月(2013年11月)に日本でもDVDがリリースされますが、わたくしはUS盤で見ました。
主人公が悲しい過去を背負っていてアイデンティティの問題を抱えているという、ここ数年のDWA作品らしいお話です。映像はたいへん美しくて見ていてわくわくします。
悪役のジュード・ロウのブギーマンがとってもステキですし、DWA作品にしてはめずらしく主人公が美形です(笑)。
ただ、肝心のガーディアンズたちがいまひとつ魅力に欠けることや、世界中で起きている問題のはずがドラマは非常にドメスティックに展開するというハリウッド映画にありがちな見せ方になってしまっている点が残念でした。さらに日本ではあまりなじみのない妖精や精霊がメインキャラクターなので、これも劇場公開が日本で見送られてしまった一因なのかもしれません。
(そう言えばこれの感想まだアップしていないですね…)


7位 『メガマインド』
   原題:Megamind

『マダガスカル』シリーズの共同監督の一人であるトム・マクグラスさんの単独監督であるということと、評判が良さそうだったので見てみたかった作品。結局教えていただいたiTSでオンライン鑑賞となりました。US盤DVDでも改めて見ています。
コッテコテの『スーパーマン』のパロディであり、主人公はいわゆるアンチ・ヒーローで、「人生は生まれで決まってしまうのか、それとも環境が人を育てるのか」という、これもここ数年のDWAらしいテーマで貫かれた作品です。
そしてDWA作品らしくキャラクター・デザインがかわいくない(笑)。でも動くと本当に愛嬌があるんですよねえ。
ブラックジョークや、本当の姿を現せないまま愛する女性と逢瀬を重ねるという、『シラノ・ド・ベルジュラック』のような非常に古典的なドラマも盛り込まれています。ヒロインの名前がロクサーヌなので、意識的にやっているのでしょう。
最近はトム・マクグラス監督個人のファンとなりつつあるわたくしは、オーディオ・コメンタリーやメイキングにきゃっきゃ言っている始末ですが、今後もTM監督について行きます。うふふ。


6位 『モンスターVSエイリアン』
   原題:Monsters vs. Aliens

この作品もDWAらしい過去の映画のパロディてんこ盛り作品。SFやホラー映画などがほとんどですが、元ネタが全部わかる方にはたまらない作品なのではないでしょうか。
DWA作品にはめずらしく女性が主人公ですが、繰り広げられる世界は間違いなくDWA印(じるし)。半漁人のミッシング・リンクとムシザウルズとの友情が泣かせます。
なんと言いますか、オチといい、冷戦時代の映画を思いっきりおちょくったというイメージです。


5位 『カンフー・パンダ』
   原題:Kung Fu Panda

2008年の作品ですが、DWAの転換点になったのはこの作品ではないかという気がしています。往年のジャッキー・チェンのカンフー映画のパロディがてんこ盛りで、そういう意点ではDWAらしいと言えるのかもしれませんが、ディズニーへの私怨が息苦しいくらいだった過去作と比べると良い感じに肩の力が抜けてきて、やっと次の階段を上がり始めたのかなという印象を受けます。
…というようなことは、遡って見て初めて思ったことなのですが。
主人公のパンダのお父さんがなぜガチョウなんだ、と思っていたら、『2』でその謎が明かされました。一応伏線だったんですね。


4位 『長ぐつをはいたネコ』
   原題:Puss in Boots

『シュレック』からスピンアウトした、シャルル・ペロー版の童話とはまったく関係のないお話です。ハンプティ・ダンプティとか出てくるし。
このお話も「人生は生まれで決まってしまうのか」という点が『メガマインド』と同じモチーフです。違うのは、同じ環境からスタートしたはずの二人の人生を描くという点でしょうか。ほろ苦い結末がDWAらしいです。
DWAは猫好きの巣窟だろうなと思った作品でもあります。


3位 『ヒックとドラゴン』
   原題:How to Train Your Dragon

この作品を見終わったとき、この先一生DWAを追いかけようと思いました。
パロディ路線だったDWAがまた一皮むけたんだなあ、と感慨深かった作品でもあります。
詳細は当ブログの感想ページもご参照いただければと思いますが、このラストはディズニーやピクサーにはできないだろうと思いました。また、映画を見に来る人、特に子どもに対して信頼を預けなければ、このラストにできなかったろうと思います。
来年(2014年)アメリカで『2』が公開されますが、日本での公開が待ち遠しい作品です。
最近はこんなにいい作品を作っているのに、公平に見てDWA日本で不遇すぎだと思います。

2位 『カンフー・パンダ2』
   原題:Kung Fu Panda 2

一作目はまあまあ…という印象しか受けなかったのですが、『2』でフェイズが変わるくらいおもしろくなりました。続編になるとキャラクターの説明がほとんど不要になるせいか、動きがさらに生き生きしているし、サントラも格段に良くなっています。
主人公と父親との関係などドラマの部分も繊細になっています。『3』が2015年に公開が決定していますが、こちらも日本公開が楽しみです。
敵役にもドラマがあって、一作目に比べると映画としての完成度も上がっています。『3』に続き気満々だけど。


1位 『マダガスカル』3部作
   Madagascar Trilogy


1位はやっぱりこれです!
これだけ「3部作」などという反則技を繰り出して申しわけありません。でもこの映画は3つで一つのお話と考えた方が良いと思いますので。
このシリーズはやはりDWA作品の中でも別格だと思います。ほかの作品が一人の主人公を中心に展開するのに、1作目からして群像劇のような様相です。すでに『2』もDVDになっていて続けて見られたのが本当に幸運でした。1作目だけしか見られなかったら「ペンギンおもしろいな」程度で忘れていた可能性もあります。
『3』にいちばん端的に表れていますが、派手だとか楽しいとかいうことを置いても、お互いに出過ぎず沈まず、この世界に脇役なんていないと言わんばかりの絶妙なキャラクターの配置(演出)が本当にすばらしい。
「誰が主人公になってもいい」という監督のコメンタリーどおり、スピンオフのTVシリーズも制作されて、あれだけ個性が強いのにキャラがかぶらないというのもすごいです。
おかげで日々が楽しいです。ありがとう。




以下、それぞれの短い感想。★5個が満点、☆は0.5カウントです。
頭の声⇒客観的な感想。
心の声⇒主観的な感想。好きか嫌いかという感想です。

『アンツ』Antz
頭★★★
心★
アニメと言えば子どもの見るものという観念が強いアメリカで、こういう作品を作ったというところに主な功績があるのかなと思います。「頭の声」はそれで★3つ。
でもキャラクターがやっぱり最後まで好きになれなかったことと、もう少し肩の力を抜けばいいのに…と言っても当時は無理だったのでしょうね。


『プリンス・オブ・エジプト』 The Prince of Egypt
頭★★★
心★☆
あまりにも前に見たこともあってあまり覚えていません。ネガティヴな印象も残っていませんが、特におもしろかったということもなかった気が。


『エル・ドラド 黄金の都』The Road to El Dorado
未見。


『チキン・ラン』Chicken Run
頭★★★
心★★
これもかなり昔にTVで見ただけだったような。
わたしメルギブ苦手なんですよ…;; 「アメリカ人は若さと愛国心とセックスの亡者だ」は名台詞だと思いました。


『シュレック』Shrek
『シュレック2』Shrek 2
『シュレック3 』Shrek the Third
『シュレック フォーエバー』Shrek Forever After
頭★★★
心★★
ドリームワークスの代表作となったシリーズ。ですがやっぱりディズニー憎しの怨念がこもっていて、見ている方がちょっとツライ。


『スピリット』Spirit: Stallion of the Cimarron
頭★★★★
心★★★
2Dアニメですが、開拓時代のアメリカが舞台で、野生馬が主人公。動物が主人公なのにしゃべらないところがいいです。ちょっと地味な作品ではありますが、白人が悪役というところがDWAらしいと思いました。ありがちな展開ではありますが、なかなかのオススメ作品です。馬が好きな方はぜひ。


『シャーク・テイル』Shark Tale
頭★★★
心★
カラフルで楽しいし技術的にはすばらしいのでしょうが、個人的に、映画で人を楽しませるってそういうことじゃないよね、という作品でした。


『森のリトル・ギャング』Over the Hedge
頭★★★
心★
可も無く不可も無く…。見終わったとたんに記憶から抜け落ちてしまうような映画でした。
絵はかわいいのですけれど。


『マウス・タウン ロディとリタの大冒険』Flushed Away
頭★★★
心★
豪華英国俳優声優陣がごちそうさまでした。ですが、アードマンとDWAのタッグはこれで終了したようで、それがお互いのためにもよかったのではないかなというのが率直な感想です。


『ビー・ムービー』Bee Movie
頭★
心★
プロットが破綻していると思います。何がしたかったのか最後までわからなかった。
冒頭の遊園地みたいなところや、まわりのひとが当たり前だと思っている人生に疑問を感じるという始まりがよかっただけに、残念。



総評:やはり、ジェフリー・カッツェンバーグCEOの「ディズニー憎し」という私怨から自由になってきたころからの作品は、良い感じに肩の力が抜けて、作っている人たちも楽しそうに作っていることが伝わってきたり、一つ一つのシーンを真剣に考えて映画を構成しているということが伺えて、あまり大ハズレな作品がなくなってきていると思います。
日本では不遇のDWA作品ですが、Rotten TomatoesやIMDbの評価がおおむね高かったり、実際に見てみるとやはりおおむね評判通りということも多いです。
今後もDWAを応援していきたいと思います。
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by n_umigame | 2013-11-06 21:37 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)
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