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『孤高の警部ジョージ・ジェントリー』#21「巨悪への挑戦」"Breathe in the Air"

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草原で女医バレリーの遺体が発見される。側に睡眠剤入りの注射器が落ちていた。同僚の医師の話では、彼女は難病の運動ニューロン疾患と診断され苦しんでいた様子。そこでバッカスは自殺と決めつけるが、ジェントリーは納得しない。バレリーが夫と別居後に住んでいた家に出向くと、家探しされた形跡が。その家のあるイースターホープは、若くしてガンで死んだレイチェルの友人エスターが住んでいた町だった。
(AXNミステリー・画像も)

S7E2。

順番がすっとんでしまいますが、あまりにも、あの、それ、だったのでこちらの感想を先にアップします。


以下ネタバレです~。











今回は、1969年という時代設定が二重に活きている回でした。

一つ目は、アポロ11号による月面着陸がテレビ中継されたシーン。
二つ目は、今回のメインテーマ「公害」です。

公害と、それを垂れ流す企業と戦う孤高の医師、というと手塚治虫先生の『ブラック・ジャック』を思い出してしまいました。
また、パオロ・マッツァリーノさんの『昔はよかった病』にも、1970年代の日本は公害で空気や河川、海がもっと汚かったという話が出てきていました。それで思い出したのですが、そう言えばわたくしが子どもの頃、川に廃水を垂れ流しにしている製紙工場があって、そこの近くを電車で通るときパルプが腐ったものすごい臭いがしていたような記憶があります。

アスベストと中皮腫の関係は、日本でもニュースで長年取り上げられていたので知っている方も多いかと思いますが、昭和時代の建物が残っているところなどにはまだアスベストが残っていて、この数年以内という比較的最近でも問題になっていました。
企業や自治体、国の意識も変わり、いえ、それ以前にまず市井の人々の意識が変わったおかげで、今わたしたちは公害からは(ある程度)守られているのですね。

パオロ・マッツァリーノさんの謂いではありませんが、昔の方がよかったことなんて、そんなにないのかもしれません。人間は、少しでも良い方に人々が暮らせるように努力してきたはずです。(よく言われることですが、そういう人は何十年かたてばまた「昔は良かった」と言い出すのです。その「昔」とは結局「今」のことなのですよね。)
少なくとも公害については、このドラマの亡くなった医師のような、あるいはジェントリーやバッカスのような人たちの一人一人の営為が、現代のわたしたちに恩恵をもたらしてくれていることは間違いないと思いました。

レイチェルが芯の強いよくできた人で、バッカスからどれだけ差別発言を繰り返し受けようとも、淡々と大人の対応でかわし、棘もセロテープで一発で取ってあげ、今回のレイチェルの勇気ある行動で、バッカスも明らかに見直した様子でした。

最後のジェントリーさんの笑顔が光ります。
ですが、ここからが、長い長い本当の戦いになるのでしょう。
「50年後にそれがわかる」というジェントリーのセリフどおり、公害による有毒物質が原因の癌などは、一年二年の短期間で因果関係が証明できるものではなく、それができれば、そもそも誰もこんなにご苦労はされてこなかったのですから。
(ところで結局この女性の医師は、自殺だったのでしょうか。)


というところまでがまじめな感想でして。


今回は、ジェントリーがバッカスの昇進を、本当に身をもってバックアップしてくれたところで涙が出たのですが(だってバッカスですからね…ほかの部下ならともかくバッカスですから)(2回)、こんなところで萌えている場合ではなかったのです。

まさかバッカスが殺しにかかってくるとは。萌えで。

多発性硬化症(MS)という難病にかかったことを、ジェントリーは黙っているわけですが、それを知らないバッカスは通常営業で、心ないことを何度もずけずけ言ってしまいます。(知らないということがどれだけ人を傷つけるか、バッカスを見ていると本当によくわかり、自分もいろいろ知らないがゆえに誰かを傷つけていることってたくさんあるんだろうなと反省したり。偏見は無知から生まれますしね。それもバッカスがいやっちゅうほどお手本見せてくれてますしね。)

で、あいかわらずひどいなバッカスと笑顔で見ていると(おいおい)、バッカスのやつ、やらかしてくれましたよ、シリーズ最大級の爆弾発言。

「警部(ガフ)、ずっと一緒に。明日も、これからも」
(ジェントリーから差し出された右手を握りつつ左手でもかたく握りながら)

バッカス、ちょっとそこへお座り。で、小一時間くらいとっちめたいわ。
それなんていうプロポーズ?

この先、この二人に何が待ち受けてるの?
まさかこのドラマでここまでストレートにデレが来るなんて思ってもみなかったから、油断も隙もあったもんだらけで見ていたわたくしは、もろに被弾して重傷ですよどうしてくれるんですか!!(※もっとやってくださいの別の言い方。)

あと2話でシーズン7終了で、ストックが切れるんですけれど、クリフハンガーはやめてくださいね、本当に。でないとテレビの前でじたばた泳いじゃう。

もう今シーズンのジェントリーさん、いろいろ盛りだくさんすぎて、うっかり夜に見たら目が冴えてしまって困ります。




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by n_umigame | 2015-11-18 00:07 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)
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