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『ニューヨークの憂鬱 豊かさと快適さの裏側』長沼秀世著/中公新書

ニューヨークの旅行・体験記はたいてい「ビバ!ニューヨーク☆」という
内容のものが多いけれども、あえて、「ちょっとどうなのそれ、ニューヨーク★」を
書いてみました、という筆者の方の前書きにあるように、
「ちょっとどうか」と思う体験がつづられています。

1981年にニューヨークに滞在されたとのことですが、
内容は、とても25年も前のこととは思えません。

特に、青少年の失業率の高さ、パート労働者の多さ、職能別の差が身分格差のように
なっている現実、MBAなど経営管理の専門家の是非をめぐる議論など。
とても遠い海の向こうの過去のお話とは思えませんでした。
(NHKスペシャル『ワーキング・プア』を見つつなおさらそう思ってしまいました。)
ですが、郷に入っては郷に従え、と申しますが、やはり、せっかくアメリカで暮らすチャンスなのに、日本と同じような人々、日本と同じようなサービス、日本と同じようないろいろ、では
ちょっともったいないのでは?と思う部分もありました。
筆者の方も、そういうニューヨークを楽しむタフさが
なければオススメしない、とおっしゃっていますが。
妹尾河童さんが「日常生活での不満が多い人は、旅先でも不満が多い」
と書いてらっしゃいましたが、一面の真理かもしれません。
(そんなわたしは今は無き「あなたは何人占い」で「アメリカ人」でした……のでご参考程度に。)

著者はアメリカ社会経済史がご専門の大学の教授とあります。

古本屋さんのワゴンで50円。ヒットでした。
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by n_umigame | 2006-07-23 21:34 | | Trackback | Comments(0)

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