スタンリイ・エリン、2冊

『特別料理』(異色作家短篇集)と、『九時から五時までの男』(ハヤカワミステリ)。

『特別料理』はエラリイ・クイーンの序文が付いていますので、クイーンコレクターの方は、これだけでも購入される価値があるかと。ちなみに、クイーンの評は絶賛であります。
表題の「特別料理」は、ある意味タイトルがネタを割ってしまっているので、この手のお話をよく読んでいる方でしたら、もうオチは想像がつくかと思われます。
あとがきでも「これって叙述トリックものだよね」というようなことを書かれていますが、ネタはわかっているが、どう落とす? というところがわくわくする逸品でした。
「好敵手」は、こんなこと言ったら大問題かもしれませんが、もしかしてエラリイ・クイーンの(念のため以下反転→) 『盤面の敵』の元ネタか? と思う部分がございました。(→)チェスと、二重人格』オチが。そんなこと有名じゃん?だったらすみません。
最後の作品は、(→)終わってないじゃございませんか!これはあれですよ、「やけに饒舌だが肝心のことは何も書いていないダイイング・メッセージ」(@宮沢章夫)ですよ!やられましたねー。

しかし個人的に、短篇の切れ味、という点では、『九時から五時までの男』の方が好みです。「伜の質問」は星新一さんが「体温が下がる作品ベスト」に入れてらっしゃったとのことですが、…納得です。「いつまでもねんねえじゃいられない」と「ロバート」は、異色作家短篇集のほかの作家さんでも同じテーマの作品がありましたが、もう、誰の作品を読んでも、やりきれな感、満喫。でございます。
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by n_umigame | 2006-08-17 00:04 | | Trackback | Comments(0)

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