*さいはての西*

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『名探偵ポワロ』 ひらいたトランプ

d0075857_18435587.jpg原作未読なのですが、なぜだかバトル警視のシリーズだと思っていました。ポワロものだったのですね。

ブリッジのルールを知っているともっと楽しめたのではないかと思われますが、ワタクシさっぱりでした。もちろん、知っていなくても楽しめますが。

プロットが非常に複雑で、テレビでできるぎりぎりまでチャレンジしました!という佳作でした。
ですので、ミステリ好きには十分楽しめたのではないかと思います。
登場人物が多く、全員に動機と機会があり、事件に関係のないことで騒ぎを起こすいらんことしいを描かせると、クリスティの右に出るものはいまだないのではないかと思っています。(それがメロドラマになってしまうところが賛否両論なのですが) こういう、真実から目をそらせ推理を攪乱する手法をミステリ用語(?)で、「誤導(ミス・ディレクション)」とか「レッド・ヘリング(赤いニシン)」とか言うのですが、クリスティはこれがたいへん巧いです。

ただ、これは小説の方でも本格ミステリでは陥りがちなことなのですが、プロットに重点を置いて見せようとすると、どうしてもドラマの方が軽く浅くなりがちだということです。
ですから、非常に端正で良いできなのですが、最近の濃い人間ドラマを織り交ぜつつ展開するサスペンスなどを見慣れてしまうと、ちょっと薄味だったかな…と思わないでもないです。
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by n_umigame | 2006-12-17 18:53 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)
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