背の宇宙服を着た四つ足のおともだちに一目惚れして、購入。
独特のイラストっぽい絵柄です。
おはなしは、地球全体が自然保護地区となり、人類は地上35000メートルの環状のスペースコロニーに住むようになった未来。そのスペースコロニーの窓拭きをする少年ミツのものがたりです。
ミツの住んでいる世界はSFというよりはフーテンの寅さんで、下町の人情の生きる世界でミツが少しずつ成長していくドラマが描かれます。
しかし、ちゃんと新人さんの中からもこういうお話を描く漫画家さんも出てきたんだなあ、と、先日オノナツメさんを読んだときも思いましたが、安心しました。
ちょっと前まで、みんな似たような絵柄で似たようなお話、技術的には文句なしなんだけれど、雰囲気重視で一体この作家さんは何が描きたいんだと思うような、いったん「売れ」のスジが決まると出版社は冒険しなくなったんだなと、わかるようなものばかり。
本屋さんでどれを見ても食指が動かず、ひところはジャケ買いしたマンガで外したことなかったのにさ、アタシもトシとったもんだわ…。と悲しくなっていましたが。
少しずつでも、良い方へ。がんばってほしいです。