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『最期の声』 ピーター・ラヴゼイ・著/山本やよい・訳(ハヤカワ・ミステリ文庫)早川書房

年末に読んだ短篇集に入っていた作品が初めて読んだダイヤモンド警視シリーズだったのですが、新幹線に乗る前に本を持っていないことに気づき、駅構内の本屋さんで「どーしよどーしよどーしよコレ!」とひっつかんでレジに走った本でした。(そして「1050円です。」チーン♪と言われ「がーん」となりましたが。最近文庫で1000円なんて珍しくなくなりましたね。昔は講談社学術文庫とかちくま文庫くらいだったもんですが…)

おもしろかったです。早く寝なくちゃいけないのに、ホテルでも読みふけりました。おかげさまで翌日会議中寝まくりです。クビになったらダイヤモンド警視のせいです。(人のせいにしちゃいけないよダメリーマンのニセウミガメさんよ)

シリーズ・キャラクターは聖域であるという暗黙の了解があるためか、売るほど容疑者のいる作品の中においても、探偵とその相棒などが犯人や被害者になるということはあまりないかと思います。
(ただし、男性の作品は。女性はそこらあたりに容赦のない人が多いような気がします。アガサ・クリスティとか…あの作品を読んだときの衝撃は忘れられません。)

それなのに、主人公が19年も連れ添った糟糠の妻をあっさり殺すというのが。
ダイヤモンド警視のシリーズの長編を初めて読むわたしですら、思いましたよ。
かわいそすぎるだろ。
長いこと書いていて、作者が男として、この女に飽きたということも出てくるのかも知れない…と、マイクル・Z・リューインの最新作で恋人と別れて自暴自棄になっているサムスンを見たときも思いましたが。
気の毒すぎるだろ。
だって、作者は飽きたかもしれんが(←決めつけてるし)、主人公はまだ惚れてるんだから。

プロットもよく練られていて、練られすぎということもなく、新幹線の中で読むのにちょうどいい感じでした。
ダイヤモンド警視のキャラクターもいいですね。

しかし、イギリスではよくよく、巨漢というか百貫というかなキャラが人気があるんですね。なんか、いいですね。しかもみんなぜーんぜんお金持ちじゃないし。貧乏なんだけどビンボーくさくないんですよね。いいですね。H・M卿辺りがご本家なんでしょうか。(H・M卿は貧乏じゃないけど。)しかも、一般的に言って、常識人とか人格者とか絶対に口が裂けても言えないし、こんな上司ヤダ、隣の部署の上司だったらオモシロイけど、とか思ってしまうものの、憎めないんですね。いいですね。
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by n_umigame | 2007-01-10 21:43 | ミステリ | Trackback | Comments(0)
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