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『虎口からの脱出』 景山民夫 ・著(新潮文庫) 新潮社

時は昭和3年、所は奉天。一瞬の爆風とともに、張作霖暗殺さる。唯一の目撃者である少女、麗華を追って、関東軍が立ち上がる。奉天軍、そして国民党軍も動きはじめた…。上海まで1600キロ、期限は3日。日中全軍を敵にまわして、デューセンバーグが中国の大地をひた走る。脱出なるか?日本冒険小説の金字塔、ついに文庫化。


読んでからずいぶんたっているので記憶が曖昧で申し訳ないのですが、少年マンガみたいな「ええそんな都合よく!?」というけっこう笑える展開で、こんなに屈託がなくていいのかと思うくらい読後感はスッキリしています。
主人公が世界中どこへ行っても日本人(男性)というのが、少年マンガ感を盛り上げているのかもしれませんが。
とにかくデューセンバーグで中国大陸をかっとばすお話なのですが、ドライバーがアイリッシュというのもわたくし的にポイント高し。エラリイ・クイーンの『エジプト十字架の謎』を読んだときも、エラリイがアメリカ大陸をデューシーでかっとばしますが、ああこういうのはやはり国が広いと爽快だー!!とうっとり読んだ記憶があります。
ですが、素人考えながら、どー考えてもそら無理でしょ、と思うようなシーンもあり、そこがまた笑えていいです。(デューセンバーグで万里の長城の上でUターンとかさ! 無理だよ! てゆうか万里の長城壊れるよ! 世界遺産だよ!)

と言うわけで、デューセンバーグが出てくる少年マンガだと思ってお読みいただくといいかもです。
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Commented by Yuseum at 2007-02-28 21:31 x
にせみさん、先日はコメントありがとうございます♪
デューセンバーグといえば!・・・ということで、こちらにこっそりと(^^ゞ

あの短編集を読んで、「なんか、エラリーってキザ(‐_‐)」って印象を持ったんですね(^_^;)
でも、最後に収められていたエッセイの「芸術としての殺人」とか面白かったので、「エジプト十字架」を読むことに。

「なんて、エラリーって性格悪い奴なんだ!」
と思っちゃいました。(特にラストのところ。)
だから、探偵エラリーの印象はますます悪くなったのです。
でも、定番のX, Y、そして一般には失敗作と言われている「最後の事件」が僕のツボにはまったので、作者EQに対しては好印象(#^_^#)
でも、国名シリーズにはどうもピンと来ない。
「ギリシャ」と「シャム」くらいかなぁ、好きなのって。

「中途の家」と「災厄の町」。この2作がきっかけでした。
そして、「十日間の不思議」で絶句(○_○)
「九尾の猫」に至っては、もう完全に見方が変わりました。
ライツヴィル・シリーズを始めとする中・後期の「エラリイ・クイーン」を読んだことで、大好きになったんです♪
あっ、もっともYuseumは「エラリー」表記の方が好きなんですが(‥ゞポリポリ
Commented by n_umigame at 2007-03-02 22:05
Yuseumさんこんばんはーv
すっかりご無沙汰しておりますが、ブログにはお邪魔しておりますv
コメントありがとうございます。お返事すっかり遅くなってしまって。

>「なんか、エラリーってキザ(‐_‐)」
>「なんて、エラリーって性格悪い奴なんだ!」

あっはっは! いやもうそれはまともな神経の持ち主だったら一度は通る道ではないでしょうかと思ったりしますが(^^)、そうでしたか。白状するとわたくしもそうでございます(笑)。
でも気が付いたらそれもカワイイと思っている自分を発見したりするものですから、もうあの憎いアンチクショウさんめ☆(などと言いつつわたしはパパの方にめろめろなんですが(*´▽`*))

>「エラリー」表記の方が好きなんですが

たぶん現代のカナ表記のルールで行くとこちらが正しいのだと思います。早川は長音のカナ表記に独特の思い入れがあるようですね。わたしも「エラリイ」の「イ」が大文字ってどーなのと思いつつ、『九尾の猫』に骨抜きにされてしまいまして、この翻訳に敬意を表して「エラリイ」で統一させていただいています。なんか気持ち悪いと思いつつ、これも慣れですねー(笑)。

by n_umigame | 2007-02-12 22:15 | | Trackback | Comments(2)

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