藤原伊織さん、逝去。

今更ですが。
ご冥福をお祈りいたします。

『テロリストのパラソル』をあまり期待せずに読んだとき、今時の日本のエンタメ作家さんの中にもこんなにきちんとした日本語の文章を書ける人がいるんだ(失礼な)、と感動した覚えがあります。
読み比べて思ったことですが、やはりいったん社会に出て何年かもまれて来た人の書く文章と、学校を出てすぐ作家になった人とでは、文章の持つ質量のようなものに、決定的な差を感じます。(どちらが良いとは言いませんが)
それでいて、けっこう、これってキャラ萌え小説?(笑)と思うような。
全共闘くずれの真性アル中の主人公・島村よりも、辞め警インテリヤクザの浅井くんのブラボーなキャラクターが好きでした。
「頭はいいんだけど、何かに依存がちなへなちょこな男」がお好きな方にはこの主人公はツボかと思われますので、「ハイハイハイハーイ!! アタシ大好物!」という方にはオススメしておきます。
ウィキペディアを見るとたったこれだけしか作品を残されなかったのですね…。

『ダックスフントのワープ』
『テロリストのパラソル』   
『ひまわりの祝祭』
『雪が降る』
『てのひらの闇』
『蚊トンボ白鬚の冒険』
『シリウスの道』
『青の謎』(短編オムニバス)
『ダナエ』

最近人が亡くなると、いつもいつも「早すぎる」と思うのですが、「もう死んでもいい人生」などという人生は、少なくとも第三者が決められる人生は、きっとこの世に存在しないのでしょう。
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by n_umigame | 2007-05-20 17:09 | | Trackback | Comments(0)

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