『考える水、その他の石』 宮沢章夫・著(白水社)

新刊が出ていたのを今まで知らず、もう一冊、『ユリイカ』の宮沢章夫特集号も合わせて購入しました。宮沢章夫さんの本がまとめて2冊も読めるなんて、ウレシイ~。

この本は、1995年に同文書院から刊行されたものの改訂再版。

エッセイ集なのですが、ほかの脱力系エッセイ集とは違い、少し堅めの内容となっています。とはいえ、そこはそれ宮沢節大爆発なところもあって、思わず飲んでいた麦茶(今年はあまりの暑さにもう作りましたです…)を吹きそうになったところもあります。
白水社とみすず書房の本は、装丁がシンプルで気品があるものが多くて好きなのですが、この本の装丁もステキです。宮沢さんの本じゃないみたい(笑)。(ちなみにこの本の装丁は緒方修一さん。)

内容は、いつものエッセイ集のようにあちらこちらの雑誌などに掲載されたエッセイをとりまとめたものが多いのですが、白水社から出版されるだけあって(?)、宮沢さんの本業の演劇関係の評論のような作品が多数収められていて、読後感もその分野のウエイトが大きかった印象を残します。
中でも、「「うまい」とは何か」というエッセイ、これはあらゆる「表現者」について言えることなのではないでしょうか。

宮沢さんの文章は不条理ギャグのような表現で韜晦されてはいるものの、非常に本質をずばっとついてくる鋭さがあって、読んでいるといつもはっとさせられます。
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by n_umigame | 2007-05-27 23:44 | | Trackback | Comments(0)

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