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『嘲笑う闇夜』)B.プロンジーニ&B.N.マルツバーグ著/内田昌之訳(文春文庫)文芸春秋

田舎町で凶行を重ねる“切り裂き魔”。犯人には犯行時の記憶がなく、自分が殺人鬼だと自覚していないという。恐怖に覆われた町で戦慄する男たちがいた―切り裂き魔はおれではないのか?疑心暗鬼と狂気が暴走する中で展開される、反則ぎりぎり、極限のフーダニット。鬼才コンビの伝説的超絶パルプ・サスペンス、登場。


性懲りもなくプロンジーニ&マルツバーグコンビ。このコンビが初めて合作した作品だそうです。

えー、「反則ぎりぎり」とか「極限のフーダニット」とか、そういう惹句が第一「反則」だろーがと思わずにいられません。
もー、「本格? ミステリ? それ食えるのか?」と言わんばかりのコンビの開き直りやりたい放題の作品です。

読み終わって思いました。
君ら、犯人、誰でもええんか。と……。

開いた口がふさがらないオチからしても、エンタメとしての見せ方から言っても、『裁くのは誰だ?』の方が上でした。
あとキャラクターが全員客観性が半端でなく欠落しており、妄想系とでもいうくらい主観でしかものごとを考えず、まあミステリじゃないからこれでいいのかもしれないけど、キャラクターが複数登場するシーンなどは誰が何をしているのかわかりにくいところもあります。(しかもそれが伏線なわけでもなく…この人たち小説下手なんじゃないかと思ったくらいです。)

もうちょっと伏線らしきものがきちんと張ってあれば「最後の一撃」もののケッサク(not 傑作)になったかもしれないのになあと思うのですが、きっとこの愉快なコンビはそのような名声などにはとんと興味がないのでしょう。
それもいっそすがすがしい行き方であるとは思います。

でもしばらくこのコンビはもういいです。(-∀-;)
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by n_umigame | 2007-07-08 21:07 | ミステリ | Trackback | Comments(0)
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