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『地球システムの崩壊 』 松井孝典著 (新潮選書) 新潮社

松井孝典ブーム到来中です。
南伸坊さんとの対話集・『「科学的」って何だ!』の方を先に読んだのですが、順番としては、『「科学的」って何だ!』→『われわれはどこへ行くのか?』→本書、の順で読むと、ストレッチ→軽く走る→試合、という感じでよろしいのではないかと思います。

「わかる」と「納得する」の違いは3冊ともでいやっちゅうほど繰り返し書かれていますが、今あまぞんさんを見たらズバリその題名でも本を出しておられました。
よほど訴えたいことなんですね。

ついでにアマゾンでの他の方の書評ものぞいてみたのですが、『「科学的」って何だ!』にボロカス書いている方がいらっしゃいますね(笑)。
上記3冊の中ではこの本が一番やさしいんですけれども(右脳型のわたしが言うんだから間違いないですよ。えっへん。)(えばるな)、「著者が全然読者に教えてあげようという気がない」ことにご立腹の様子なのですが、いや……みなさん、趣味でも仕事でも何でもいいですけど、自分でも「まあこれならわりといける」ということがありますね?
それを未経験者や後輩に教えるときに、「ことばでは教えられないこと」「自分でブレークスルーの経験がないと理解できないこと」ってあったでしょう?
それを伝えられなくて、「そのうちわかるから」とか「やってるうちにわかるから」と言ったことないですか。
あとになって「先生が言ってたのはこのことだたのか」とか、「先輩が言ってたなあそう言えば…」と思うこと、ひとつやふたつ、あるでしょう。
もしそういう経験が一度もないとしたら、それはもしかして、真剣に全身でぶつかってないからじゃないでしょうか。わたしも「今になって」わかるということのほとんどは、言われたときは理解できませんでしたし、教えかたが悪いんじゃないのか、と思ったこともありました。
で、本当に教え方が悪かったこともあったのですが(おい)、そうでないことは自分でブレークスルーを体験したことだけが「すとんと来たこと」であって、あとはどう考えても真剣に取り組んだとはやはり言えなかったことが多いです。(能力的にも「真剣に」取り組むのが無理、ということも含めて)

このちっちゃい星の上の物事ですら奥が深いことがあまりにも多く、ましてや「宇宙の話」ですよ。
お茶飲みながらごろ寝で読むような本(760円+税)から奥義が得られると思う方も思う方じゃないかと思うのですがいかがでしょう。

なので、「天文学者になれるくらい真剣に取り組まないとわからないことがある」という松井孝典さんの言い分は、わたしは理解できます。
松井さんの「いや、どーせ勉強しないとわかんないし。」という突き放すような言い方にむかつくんじゃうらー!!ということなのかもしれませんが(笑)、はっきり言ってくれるだけ誠意があると思いますよ。ハッキリは書いてないんだけれども読んでると「あー、この人、どーせわかんねえだろおまえらには、って言ってる、行間で。人に何かを伝える気がないなら本なんか書くなよ。」という人の本の方がわたくしはむかつきます。
それが「悔しい」方へ行くか、「いや、あっしは右脳型なんで、ロマンだけでおなかいっぱいっす。ごちになりました。」という方へ行くかかもしれませんが。

それに松井さんは、宇宙の奥義については伝えられないけれども、それはなぜか、つまり「「わかる」と「納得する」は違うのだ」ということをこれだけ切々とうったえておられるではないですか。

で、この本なのですが、むずかしいです!!
おそらく一般の読者にかなりわかりやすく書かれているはずなのですが、それでも「天文単位」や「メガパーセク」が何の単位でどれくらいなの、ということが説明がなくても読める程度の人向きです。
そんな単位がわからなくても(前後の関係から「何の単位だろう」ということは察しがつきますので)おもしろいのですが、むずかしいです!!
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by n_umigame | 2007-09-24 16:37 | | Trackback | Comments(0)

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