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『ゼロ時間へ』 アガサ・クリスティ著/田村隆一訳(ハヤカワミステリ文庫)早川書房

残忍な殺人は平穏な海辺の館で起こった。殺されたのは金持ちの老婦人。金目的の犯行かと思われたが、それは恐るべき殺人計画の序章にすぎなかった―人の命を奪う魔の瞬間“ゼロ時間”に向けて、着々と進められてゆく綿密で用意周到な計画とは?ミステリの常識を覆したと評価の高い画期的な野心作。


再読。
現在、東京で映画が公開されております。
巡回して関西にもまいりますので、中身をサッパリ忘れていたのでこのまま映画を見るべきかどうしようかと迷ったのですが、やはり原作を読み直しておくことにしました。

「中身をサッパリ忘れていた」と書きましたが、読み始めてしばらくして犯人を思い出しました。
そしてバトル警視ものであることは覚えておりました。

初めて読んだときもそう思ったのですが、最初の3分の一くらいまではけっこう読むのに忍耐がいるかもしれません。
クリスティの作品らしく、とにかく登場人物が多くてその人となりと人間関係を説明するのに長々とかかるのですが、「ここを読み切れば絶対おもしろい」ということがわかっていなければガマンできないかもしれません。

が、読み切れば絶対おもしろいですから!!!(グッ!)

"Towards zero"という原タイトルが非常にかっこいいのですが、「殺人の瞬間に遡る」と言っても、起こったことがチャラになるわけではありません(笑)。

「いったい、人殺しなんておかしなチンピラですよ、高慢ちきでね! いつも、自分は頭がよくて策略に富んでいると思いこんでいるが、その実、かわいそうなくらい幼稚なんだから……」


三川基好さん訳の新訳がアガサ・クリスティ文庫として発行されておりますので、お好きな方でどうぞー。(ってもう旧訳は古本屋さんにしかおいてないかもー)
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by n_umigame | 2008-01-02 20:42 | ミステリ | Trackback | Comments(0)
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