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『六人の女王の問題 犯罪ホロスコープ1』 法月綸太郎著(カッパ・ノベルス) 光文社

エラリイ・クイーンの『犯罪カレンダー』に倣った短篇集。
星座に関係づけた見立てものばかりを集めてあります。どれも優等生的な謎解きものです。
ひところの泥臭い印象がかなり抜けて、読みやすくなった印象があります。

惜しむらくはやはり、クイーンの『犯罪カレンダー』が全体的に明るい雰囲気なのに比して、じめっと暗いのはもう仕方がないのでしょうか。わたしがあまり日本の小説を読み付けていないというのも原因なのかもしれませんが。
横山秀夫さんの作品のような、こう、人生を背おった暗さ・生臭さじゃなくて、実感・生活臭が感じられないのに暗いと感じてしまうのですよ…ううう。ごめんなさい。

あと、どうしてこう、オタク臭さが炸裂するんでしょうか。
マンガとかアニメとか脳内メーカーとか…(笑)。
いわゆる新本格系の作家さんたちはどうもそういう傾向の強い方が多いようなのですが、それって一般の読者の敷居を高くしているというかお札を内側から貼っちゃってるというか…いや、クイーンだって生まれる時代がもっと遅かったらOTAKUと呼ばれていたかもしれませんけれども。
(素質があることは否定しませんよ……)

さらっとあっという間に読めていいですよ。

何はともあれ、わたくしが法月さんを読むのは「大好きな、本物のカスタード・プリンがないからプッチン・プリンで手を打とう」という姿勢で読んでいることですので、戯言は無視してくださいませー。(←よけい失礼すぎ。)
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by n_umigame | 2008-03-09 18:29 | ミステリ | Trackback | Comments(0)
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