*さいはての西*

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逃避的映画生活

原稿描かなきゃと思いつつ今日も4時間もお散歩に出かけてしまい、最近雑誌で紹介されたばかりの近所のカフェがつぶれていて何だか悲しかったものの、できたとき「こんなところでカフェなんてやっていけるのか」と思ったことを思い出したにせうみがめですごきげんよう。

原稿描きのシーズンになると見たい映画が劇場で公開されるのはなぜですか原稿の神さま?

てなわけで、『インディ・ジョーンズ4』と『西の魔女が死んだ』は前々からチェックしていて、ほかにもちょっと気になる『イースタン・プロミス』。
はすかいにくわえタバコ、おでこにシワのチンピラ風スチールが目印でございますが、ヴィゴ・モーテンセンのイメージはワタクシにとってはまさにコレでございまして、アラゴルンに配役されたときは、ちょっぴし、わが耳を疑いました。最初に見た映画が「金髪・いちびり(標準語的表現:はりきりスケベ)・たたみの上で死ねなさそう」の三拍子キャラだったのですヴィゴ・モーテンセンのファンの皆さますみません…。ダンガリーのシャツをお召しの姿などを見ていると、別に全然ふつうのお兄さんなので、役者なんでしょうねえ。(なんだその感想は)

その3作はとりあえずさておいて。
CSなどで見た映画の感想をメモっておきます。ネタバレあります!!『ホワット・ライズ・ビニース』『悪魔の呼ぶ海へ』『HERO』


『ホワット・ライズ・ビニース』(2000)
ハリソン・フォードがらみでというわけでもないのですが。
サイコオチになるのかオカルトオチになるのかどっちかなー思いつつ見ていましたが、いいのかこれで…。
ハリソン・フォードが最大の叙述トリックな作品ですね。
電話のシーンは、「あっ、アカンやろ自分で警察にダイヤルしてつながったの確認してから話させな! なんでこの期に及んでそんな人信用するねん!!」と思ったわたしは日本一オレオレ詐欺引っかかり率が低いという関西人ですか。

『悪魔の呼ぶ海へ』(2000)
タイトルがなんなんですが、けっこうドキドキできでおもしろかったです。ちょっと整合性に欠ける部分もあるのですが。
100年前にとある島で起こった殺人事件の真相を解明しに(?)4人の男女が訪れるのですが、この4人もまあ痴話喧嘩とかいろいろとあって、100年前と現在が交互にお話が進みます。
ですがあまりこの交互に進むところに整合性や必然性がなく、むしろ100年前に起きた事件の背景や人物の感情のからみなどがどろどろと秀逸で、二度と見たくないです(笑)。
現代篇の方は「えっ、なんで?」という感じであっけなく終わってしまいます。
100年前篇は、他の方の感想を見ていると「移民の女性の抑圧」という表現があったのですが、まさにそういう感じで、なぜアメリカであれほどフェミニズムが(女性から見ても歪んでいると感じるほどに)盛んになったのか、その萌芽を見た気がしました。
この女の人にもいろいろ問題はあるけれども、でもひどいよなあ…。
けれども、この死刑になった人だって、確かにスケベで迷惑な人ではあるけれども、死刑にされるほどひどくはないと思うので、ひどいよなあ…。
アメリカで公開した際はさんざんな評判だったそうですが、まあ、『危険な情事』でグレン・クロースが殺されるシーンで溜飲を下げるような観客が多い国だと、そうなのかも……。

『HERO』(2002)
一度どこかで感想を書いた気がしますが、チャン・イーモウ監督の方のです。
秦王、強えー!! 伝説の剣士と互角に渡り合ってるよ!!(笑)
無名の話を聞くだけでその真偽を見抜く秦王は安楽椅子探偵みたいでかっこよかったです。
この秦王役のチェン・ダオミンさんって良い感じの役者さんですね!!(コーフン!!) あまり日本公開作品には出てらっしゃらないみたいで残念です。
陳舜臣さんが、中国では歴史上その治世が短かった王は、後世の王の正当性を強調するために、悪く描かれることが多い。始皇帝もおそらくそういう面もあったろう。と書いてらっしゃいました。
始皇帝は韓非子の文章に感激したというエピソードが有名ですが(有名か?)、この作品でも泣くシーンが良かったです。ふつうに考えたら気の毒な人ですよね始皇帝て。お母さんはああだし、息子さんも優秀な長男はああで、ぼんくらの末子(いわゆる「馬鹿」の語源になっちゃった人ですが)もあんな末路で。
始皇帝が六国を平定していなければこのあとの漢の建国はこんなにすんなりいかなかったろうと思います。ナポレオンも成し遂げられなかった通貨の統一を2000年前にやってのけたというのもスゴイですが、信賞必罰の法治国家を理想とし、道路の幅を統一したりと、非常に近代的な考え方の持ち主だったのだろうと思います。しかしだいたい天才というのは生まれるのが早すぎた人のことで、悲劇がもれなくついてくるということなんだろうとも思います。

チェン・ダオミンさんに惚れたおかげで始皇帝の話ばかりしてしまいましたが、映画作品も色彩が美しく、ワイヤーアクションの賛否はあるとは思いますが、まあいいじゃないですか。
白は中国では喪の色なので、色が変わった時点である程度は察しがつきました。

チャン・イーモウは『菊豆』『紅夢』『紅いコーリャン』など"中国"が生々しく臭う鬼気迫るような作品、あるいは『テラコッタ・ウォリア』など脱力中国テイストバンザイのおもしろ映画が印象的な監督さんでしたが、やはり良くも悪くも西洋化してしまったなーと思いました。
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by n_umigame | 2008-06-22 19:55 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)
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