*さいはての西*

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『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』 (2008)

原稿が終わって喜び勇んで駆けだした先は、やっぱり本屋さんだったのですが、今回はそのあと映画館に行きました!(←だから何だ)

というわけでやっと観てきました。

ネタバレでまいりますので、ご注意ください!







わー、初めて観るのに、懐かしいってどうなのか!!

しかし往年のハリウッド映画をふつふつと思い出しましたよ。

そこのボーイズンガールズ、むかし「ソ連」て国があったんだ。アメリカに負けないくらいでっかくて軍事大国で、何かと言っちゃアメリカをライバル視してるとアメリカは思っていたんだよ。
そして、ひところアメリカの映画の「敵」っつったら「ソ連」だったんだ。ここで言う「敵」っていうのはまあ「脳内悪党」くらいの意味だと思ってくれるといいよ。
少しむずかしい言葉だと「仮想敵」とも言うよね。「仮想」だから実体はどうだったのかなんて、もう誰にもわかんないのさ。
おかげでスパイ小説とかスパイ映画とか、資本主義にもけっこう恩恵をもたらしたんだよ。
今では当たり前のインターネットも、元々の素案は核戦争に備えて開発されたアイデアだったんだって。
戦争はコペルニクス的技術革新を招くというけれども、本当だよね。良いか悪いかは別にしてね。
でも実際はロシア人って気のいいやつらだっていう話さ。むしろお人好しだと言っていいくらいだという感想もよく見かけたよ。お人好しが多かったから(おまけにおなかがすいていたから)うっかり安直な話に乗せられてあんな国になっちゃったんだと思わないでもないけど、その話はまあいいよインディ・ジョーンズだよ。

で、いきなり、エリア51ですよね。
そして、あのオチですよね。
そしてあのオチに対してであろう、観た方のうわさでは「世にも微妙な物語だった」と評判でございましたが、え、いや、そこはいいじゃないんですか?
もともとインディ・ジョーンズって、わたくしにとってはオカルト有りの世界観の映画なんだと思っていたので、あの荒唐無稽なオチは別に無問題でゲラゲラ笑っておしまいでした。

そして、ジョン・ウィリアムズの音楽、ベタとさえ言っていいコメディ、ユーモアあふれるインディと脇キャラとの掛け合い、どーかと思うような大げさな遺跡、ユニバーサル・スタジオ(テーマパーク)から先祖返りしたような三段階急流すべり、もう、どれをとってもインディ・ジョーンズで、わたくしはテーマ曲を口ずさみながら、にこにこと家路につきました。
(メインテーマをどこで使うかなあとわくわくしてましたが、そこですかー)

「人間はこの年になると失う一方だ」というセリフにはしんみりきました。制作者たちの心のつぶやきなんでしょうかねえ…しんみり。
『ターザン』や『ウエストサイド物語』(か?)へのオマージュとも思えるシーンも出てきて、インディ・ジョーンズを作っているメンバーは本当に映画が好きなんですね。

しかしですね。

シリーズをずっと観ていた者としてはつっこみどころも満載でした。

まずパパ・ヘンリー!!
いや、もう出ないだろうなあとは思ってはいましたよ? でも『最後の聖戦』のときに不死身になったんじゃなかったんですか。
それからマーカスまで…(涙)。(肖像画だけならまだしも、銅像はやりすぎだったんじゃ。)

それから、『トゥルーライズ』を観たときにも思いましたけれども、メリケンさんたち、核兵器とか放射能とか、なめすぎ。
デッキブラシで水で落としてハイ、オッケーなわけないでしょうとかその前に鉛でできてるとはいえそんなちんけな冷蔵庫くらいで爆心地にいたくせに無事ですむわけないでしょうとか最後に結婚してたからなおさら気になったよ!!
ああそうか、「5」ではインディがエリア51に収められるんだな。(←やけっぱち)
エリア51に「1」で収められた聖櫃がごろんと出てきたのはその伏線なんだな。
そうなんだな。
(この核兵器のなめっぷりに対して、グンタイアリは怖すぎるよ!!)

レッド・パージと合わせて1950年代の雰囲気を醸し出したかったのだろうとは思いますが、本当に、当時のアメリカは、暗い、嫌な時代だったんだなあということは、よくわかりました。

それでもこの作品がかろうじてさわやかだったのは、最後に、インディが家族持ちになる、というシーンでしめくくられるからだと思いました。
「ハッピーエンド」とは、まさに「物語の冒頭において欠けていた家族の回復」のことである、と言ったのは内田樹さんですが(”ウラジミール・プロップの『民話の形態学』は、採取したすべての民話について、物語は「家族の誰かが欠け」、それを回復することを推進力として進行するという事実を指摘している。”)、「3」で父親との確執を乗り越え、「4」で家族を回復したインディの冒険のお話はこれでおしまい。
なのかもしれません。(それでもいいけどね)(←本音だだもれですよ)

それにしても、この映画の前の予告がですね、『ハムナプトラ3』と『アイアン・マン』と『ハンコック』だったのです。
どれもこれも「ば、ばかばかしー!!あははははは!!」と予告を観ただけでおなか一杯になりそうだったので、インディ・ジョーンズ4のオチがさわやかでしたなどと口走れるのかもしれませんので、真に受けないように。
『ハムナプトラ3』は劇場に観に行きたい思いましたよ。
だって兵馬俑がナマモノとしてよみがえるんですよ。
で、始皇帝が万里の長城に埋めた人を魔法(?)でよみがえらせて戦おうとか言ってるんですよ。
エジプトのミイラなんてもうメじゃございませんことよ。
『レッドクリフ』もこんな映画になるのかしらわくわく(観てないのに言うな)。
(劇場前売鑑賞券の限定バージョンとして、諸葛亮(孔ピー)と周瑜(周ピー)をモチーフとしたキューピー人形のうち、いずれかがついてくる。Wikipedia)

…なんじゃそらー!!(笑死)
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by n_umigame | 2008-07-26 23:13 | 映画・海外ドラマ | Trackback | Comments(0)
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