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クルト・ヴァランダー警部シリーズ、スタート(遅)。

マルティン・ベックを生んだスウェーデンから、またまたさらに陰気と鬱屈に輪をかけた中年刑事、クルト・ヴァランダー登場。(とっくに!)

思い出したようにしか見に行かない某ミステリ・チャンネル掲示板で、おもしろいらしいと知り、さっそく読んでみました。

おや、順番まちがえました。1作目が手元にないわ?

というわけで、順番どおりに読み終わってから感想をアップいたします。

最初は「あれ、スウェーデンの警察官のお話って聞いてたけど? なんでラトヴィア? なんで南アフリカ? まさか別名”スウェーデンの十津川警部”じゃあるまいな…」と思いましたが、そんなことはありませんでした。よかったよかった。

しかしマルティン・ベックも読む前は「陰気な刑事」と評判らしいと漏れ伺っておりましたが、ヴァランダーの方がひどい。

ヴァランダー、自己評価、低すぎ! 

ことあるごとにイースタみたいな田舎の警官は役に立たないと思ったり、自分なんかよりうんと賢かった先輩警官のリードベリ(病没)だったらどうするかなあと、考えたり。
けっこう周囲の人間からは愛されているようなのに、なぜか自分はその愛に値しないと思っているのですよ。そんなふうに思うからますます孤独になるのに。(そのくせ(それだから?)けっこう惚れっぽい。文字通り国をまたにかけた遠距離恋愛中に酔っぱらって夜中に電話かけたり)
仕事をさせても有能なはずなのですが、著者の描き方が「そこまで書かんでも」というところまで書いてしまうため、ものすごくナサケナイ。

ですが、その情けなさがなんとも言えず人として愛おしさを感じさせるところに、このシリーズの魅力があるのでしょう。

ちょっと「絵」を意識しすぎたクサさを感じる部分もあるのですが、続きが楽しみです。


*追記*
過去にドラマ化されたこのシリーズ、なんとBBCがケネス・ブラナー主演でリメイクするらしいです。
IMDbによる情報はコチラ

ええええー……。いやなんでもないです。
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by n_umigame | 2008-11-23 23:16 | ミステリ | Trackback | Comments(0)
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