*さいはての西*

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More Usavich! @Wikipedia

Wikipediaの記事は信憑性に問題があることもあるものの、荒れがちなフリーのネット・コンテンツの中では管理もゆきとどいている方だと思いますし、読んでいて楽しいですし勉強にもなります。

Wikipediaの特長として、いろいろな言語で書かれている、という点も楽しみのひとつです。
単体で記事を読むのも楽しいのですが、私が好きなのは、その多言語記事の読み比べです。

と言っても、全部理解して読んでいるわけではまったくなく、ただながめていると言った方が適切な場合もあるのですが、言語によって「おお、この言語圏の人にはそういうイメージなのか」とか「そのような事実は原典にありませんが、でも、お国ならそう考えるのが自然でしょうね」といった広がりがあってそれが楽しいのです。

で、ウサビッチの記事。
現在は、日、英、中の3カ国語しかありませんが、やっぱりそれぞれ楽しかったです!

英語記事で受けたところ→
"Putin drives along with Kirenenko's corpse beside him, his head bandaged up."
Episode 22 - Watch for Tanks (戦車注意)のあらすじ冒頭部分です。
はっきり「死体」って言 っ て る よ!(笑)
英語の表現は時に本当に遠慮も含みもなくてそのものズバリとくるところがいいです。

それからやっぱりキャラクター紹介のところです。
キレネンコ→
"Generally quiet, but very dangerous when he becomes angry and goes berserk."
日本語の「キレる」というのを英語でどう表現するのか、と考えたことがあったのですが、「バーサーカー・モード」という和製(?)英語(?)そのまんま、英語には"go berserk"という表現がありましたね。そしてキレネンコほど"go berserk"という表現を体現しているキャラがいるだろうか、いやいない。

プーチン→
"Has his ears tied together and is good-natured."
"good-natured"という語には「性質が気だてがよく、快活で人なつっこい、自分のことはおいても人の世話などをする、時には「お人好し」という感じも含まれる」(研究社新英和中辞典)ということでプーチンのキャラを表すのにピッタリ。プーチンのキャラクターを知ってしまうと、かえって日本語の「陽気で優しい」だけだとニュアンスが弱く感じるほどですね。
英語の表現は時に本当に含蓄に富み一語で表現できる意味が深いところがいいです。

英語でウサビッチの感想を書いている海外の方のブログや紹介記事などを見ていると、プーチンは"good-natured"、キレネンコは"dangerous"という表現が多くて笑いました。

英語の記事のキャラクターの紹介はなぜかキレネンコが先に書かれていますよ。日・中はプーチンが先なのに。英語圏での人気の順なのか?(笑)それともこの記事を書いた人の好みの順?

中国語の方は漢字を見て笑っているだけなのですが(笑)、まず「ウサビッチ」は「監獄兔」だそうです。
そ の ま ん ま!(笑)
シーズン2から出獄してますけれどもそのまんまなんですね。

プーチン→”普京。(プーチン 聲:上野大典(Kanaban Graphics製作人員)) ”←日本語記事にはない情報が付加されています。
上野大典さんは音楽の担当をされている方ですが、プロの声優さんというわけではないようで。芸達者ですよねー。低めでほわっとした、聞いていると気持ちのいい声だなあと思います。日本人にはめずらしい気がします。「セサミ・ストリート」のカエルのカーミット/アーニーの声の方と同じ系統の声と言いますか。
”是一隻極為樂天派的兔子,心地非常好”
楽天家…そうですよね。キレネンコについていってうっかり脱獄しちゃったり、あんまりあとさき考えてないですよね(笑)。懲役3年もうっかりなら脱獄もうっかり。でもそれがプーチンのいいところ。

キレネンコ→”基廉列克。前黑手黨的首領,現在是死刑囚。”
マフィアのこと中国語で「黒手党」って言うんだ!! お勉強になるなー。
”愛帆布鞋成痴,目中無人,對同室的普京完全沒有興趣”
スニーカーのこと中国語で「帆布鞋」って言うんだ!! お(以下同)。確かに帆布の靴だ。
「完全沒有興趣」。うんうん。

楽しませていただきました。

これでロシア語の記事をアップする猛者(=「命知らず」の別の言い方)が現れたらもっと楽しいかもー。(←無責任)


ところで、英語で拾える記事をつらつらと拾っていたら、妙なものを見つけました。
なんだかガーリー(しかも日本で言ったら『りぼん』とか『ちゃお』とか読んでいそうな世代が対象っぽい)なサイトでなんだこりゃーと思って見てみたら。

がーん。
着せ替えウサビッチ!! しかもばったもんっぽい!!(笑) すごいお洋服のセンス!! なんでプーチンとキレネンコがさりげにペアルック(死語?)!!
これはカナバンorMTVは公認なのか??

興味のある方はどうぞー。→☆着せ替えウサビッチ
いちおう「フリー・オンライン・ゲーム」だそうです。
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by n_umigame | 2009-03-15 18:01 | ウサビッチ/Usavich | Trackback | Comments(3)
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Commented by 小笠原真人 at 2009-03-18 21:21 x
こちらの記事を読んで、ロシア語のウサビッチ記事がないか興味を持ったので探してみたところ、いくつか見つかりましたよ。(URLがスパム判定ではじかれてしまうようなので、★をhにして見てください。)

[参照URL] ★ttp://xage.ru/comments.php?id=3550
(Usavich или арестованные кролики ウサビッチあるいは逮捕されたウサギ)

上のウサビッチ紹介文で、「グラーグ」という言葉が用いられているのに、ロシアらしいなと思いました。「グラーグ」は、もともとは「収容所(ラーゲリ)管理総局」の略称でしたが、それが次第にソ連の弾圧システム全体(労働収容所、懲罰収容所、刑事囚および政治囚の収容所etc.)を表現する言葉になりました。その歴史的背景を考えると、日本語サイトで「ロシアの監獄」と表現するのと、ロシア語サイトで「グラーグ」と表現するのでは、意味もニュアンスも全く異なる気がします。
この記事のコメントを見ると、一般的なロシアの若者がウサビッチをどう感じるか少しわかりますよね。2番のコメントに、「彼らも一般的にグラーグを知っているの?あるいは、これは単に悪い想像力の成果ですか?」とあるのが、興味深いなと思いました。
Commented by n_umigame at 2009-03-19 21:11
このようなブログ主だけが楽しいおバカ記事に、真剣にコメントをくださってありがとうございます。⊃△`)
おお、貴重なサイトのご紹介、ありがとうございます!
残念ながらわたくしはロシア語はさっぱりです(*^_^*)。仕事で必要だったのでキリル文字をアルファベットに翻字するくらいはかろうじてできたのですが、数年前に部署異動になってそれすらきれいさっぱり忘れてしまいました…;
そんなわけで、ご紹介いただいたページは、お馴染みBabel Fishさんに頼ってRussian→Englishで見てみたのですが、やっぱりとほほな英語に変換してくれやがりまして(笑)正確なところはさっぱりわからなかったのですが、このアニメをアメリカのプロパガンダと考えている方がいるのでしょうか? 『チャイルド44』が発禁になったと聞いて、そーか、まだそういう国なのかーと感慨深かったのですが。  

つづく>
Commented by n_umigame at 2009-03-19 21:12
>つづき

不勉強なわたくしでも「ラーゲリ」という言葉を聞いただけで体温が下がります。
まじめにつっこむとプーチンの収監された理由もアレですし、キレネンコもそこらのノワールのヒーローも真っ青の壮絶な過去ですよね(笑)。微罪の政治犯(というのもかわいそすぎるプーチンですが)と重罪犯(て、キレは何をしでかしたかまだ謎ですが)が同じ房というのもおかしいし。かの国では10人に一人が投獄された経験がある時代もあったとか。

ただ富岡聡監督が、この作品を見た人が楽しい気持ちになってくれたらいい、とおっしゃっていたので、わたくしも基本はそのお気持ちのまま、素直に大笑いさせていただきたいと思っています。
宗教や思想に寛容な(無節操な?)日本という国と時代に生まれ育ったことを感謝しつつ。
一歩間違えると絶対に笑えないきわどいネタを、これだけ笑いに韜晦できる才能はすばらしいと思いますし(私が言うのも口幅ったいですが)、これをきっかけにいろいろなことに興味を持って、世界が広がる人がきっと現れると思います。